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20話(終)※
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「ぁ、あ……、あっ」
佐紅の掠れた、苦しそうな声が堪らなく真尋の理性をさらに壊してくる。
晴れて付き合うようになってからも一見、真尋はあまり変わらない。佐紅は佐紅だし元々昔から一緒にいることが多いからだと思われる。雄大には付き合っていることをまだ言っていない。佐紅曰く「言いにくいから」らしい。だったら自分がと真尋が言うと「嫌だ」と首を振られた。そういうところは相変わらず真尋はよくわからないがとりあえず「わかった」と頷き真尋も口を噤んでいる。
そんな毎日でも、実際真尋にとっては大きく変わった。
さくは俺のもの。
俺だけのもの。
そう思い、そしてそう行動することで今まで以上に幸せな気持ちになる。
もちろん雄大の件のように、今までと変わらず真尋は佐紅に従順だ。佐紅がこうしろ、ああしろと言ったことに関しては素直に頷くし言われた通りにする。これは別に佐紅の顔色を窺っての行為ではない。言われた通りにして褒めてもらったり喜んでもらいたいとも思っているが、佐紅の言葉を信じているし真尋自身が佐紅の望むことをしたいだけだ。
ただ従順ではあるが、佐紅自身のことに関してだけは自分を通す。嫌だとも言うし我がままも言う。佐紅と付き合えるようになったのも、佐紅が折れてくれたからとはいえ自分を通したからだと真尋はなんとなく感じている。
ちなみに佐紅は真尋からすれば随分変わったような気がする。もちろん真尋を助け、面倒を見てくれるところなどは昔から今も変わらない。明るくて人気者なところも変わらない。
だが真尋に対してが変わった。一見あからさまなわけではないので周りが違和感を覚えるレベルではないが、明らかに違う。
「まひろ、さっき女子になに言われてたんだよ」
「……? ピアス似合うって。今度お店教えてって。だからいいよって」
「は? なにお前そんなこと言われてる上に了承してんだよ……!」
「?」
「お前は俺のなんだからな。なに軽率に誘われて受けてんだよふざけんな」
「……誘わ……受け……? ピアスの店を知りたがってた」
「だからそれが誘われてんだよ、わかれ」
「……難しい。でも……俺は、さくのものだ」
中々難しいがとりあえずわかることだけをはっきり答えると、佐紅は赤い顔をしながら「当たり前だっつーの」などと呟いていた。
まるで佐紅は真尋の所有者だという勢いのこういった言動が、真尋にとってはもの凄く嬉しいし佐紅が可愛くて仕方がない。
佐紅を抱く時もずいぶん変わった。今も苦しそうな声を漏らしながらも佐紅の表情はとてつもなく快楽を享受しているように見える。
「気持ち、いい?」
「…………だからっ聞く、な……っん、ん」
最初の頃はひたすら辛そうだとわかっていても真尋が止められなかった。今は佐紅の反応が堪らなくて、結局のところ止められない。
さらなる快楽を得ようとしているかのように仰け反る佐紅の胸元に舌を這わせながら、真尋は佐紅の中へいっそう奥深く自身を入り込ませる。佐紅の中はいつも暖かく、締め付け具合が絶妙過ぎて真尋はいつだって持たない。
「さく……俺、も……」
「う、ん……」
「さく……さく」
夢中になって佐紅を呼ぶか、夢中になり過ぎて無言のまま、真尋はいつもあっけなく精を放ってしまう。だが同じくいつも、一回では到底足りないとばかりに真尋のものはすぐに熱を持つ。
「っおまっ、また……! ぁ、も……っ」
おい、という感じに睨んでくる表情は真尋にとって可愛いし、佐紅はよほど体がキツい時でない限りいつも受け入れてくれる。
今回は真尋が入れる前に一度達してはいたが、挿入してからはまだ達していないのもあり、佐紅の前も昂ったままだ。その状態で真尋にしがみついてくる。そうすることで前が当たって擦れるのが気持ちいいからか、ただ単に真尋を好きだと思って抱きついてくるのかは定かではないが、どちらであっても真尋としては嬉しいし愛おしい。
しかも今日、真尋は企んでいることがあった。一回達しているので先ほどよりはまだ余裕がある真尋は、ゆっくりとした腰の動きを取りながら佐紅にキスをする。
「ま、ひろ……」
キスの合間に佐紅に名前を呼ばれ、危うくまた我を忘れて見境なく腰を動かすところだったがグッと堪える。そして事前に準備しベッドのサイドボードに用意しておいたニードルを手にとり迷うことなく佐紅の耳朶に刺した。嘘を吐くのが苦手だしバレるだろうかと思っていたが幸い今の今までバレなかったようだ。
自分の時は咄嗟のことだったので安全ピンを使ったが、大事な佐紅にいい加減なもので傷つける気はない。ピアッサーというものもあるらしく、どちらを使うか悩んだ挙句、ニードルにした。こちらの方が綺麗な穴が開くとこの間たまたま話しかけてきた学校の女子に聞いた。
「……っ?」
佐紅は動揺したような、だが唖然とした顔をしている。
「な、にしてんのお前……っぁ、っく」
今も当然まだ真尋のものは佐紅の中に入ったままで、唖然としていた佐紅は身じろぎした途端それを思い出したかのように体を震わせてきた。真尋は黙ったまま、ニードルを抜く。すると血が溢れてきた。安全ピンの時は佐紅が綿棒で消毒しながら拭った時くらいしか血がつかなかったというのにと真尋は内心動揺する。
「なんでやらかしてきたお前のが動揺してんだよ……」
佐紅はこんな時ですら、真尋の表情を読んでくれる。それが嬉しくて少し落ち着いた。
「血が……」
「そりゃんなもんで開ければ出るだろ……! つか何考えてんの? お前たまにほんっと何考えてんの……?」
微妙な顔をしながら言ってくる佐紅の耳からは血が少し流れる。落ちたら駄目だという気持ちだけでなく、妙にその様子が煽情的に見えて、真尋は伝う血に舌を這わせた。
「おま……っぅ、あ」
ついでに興奮して真尋のものが佐紅の中でさらに大きくなってしまったようだ。
「さく、やらしい……」
「っばかやろ……、ぁ、っく」
ゆさゆさと動かしながらも、耳の穴をそのままにしておく訳にもいかない為、集中する前に真尋はピアスをはめ込んだ。ずっと佐紅の机の上に置かれていた、真尋と揃いのピアスだ。赤い石が佐紅の体にはまっている。
「やらしいし……綺麗……」
「っあ、あ、あっああっ」
したかったことができて、真尋は満足しながら本格的に動き出した。またぎゅっと中で真尋のものが締め付けられる。
「さく……さく、さく……っ、俺の。俺だけのさく」
「ざけん、な……! お前こそ、俺のだけのなんだからな……っ、ん、ぁっああ」
二人で達した後、改めて佐紅の耳を消毒した。真尋と同じところに、同じ赤いピアスがついているのを嬉しい気持ちで真尋は眺めた。
「似合ってる。俺の体はさくのだから勝手に傷つけないしそう約束したけど、さくの体は俺のだから」
佐紅は鏡を見て絶句した後で「ほんっとふっざけんなよ……」と真尋を睨んできたが、その顔色は赤かった。
翌日、佐紅の耳に気づいた時から待ちきれないといった様子で雄大が昼休み、とてつもなく満面の笑みで二人を空き教室に連れ出した。
「なぁ! その耳! もしかしてお前らとうとう……」
佐紅はといえば赤いのか青いのかわからないような顔色でとてつもなく微妙な顔をしている。ここは自分がいつも助けてくれる佐紅を助けるところだ、と真尋は気合いを入れた。佐紅に言われた通り、適当に上手く誤魔化す。
「なぁ、瀬名! お前なら嘘吐かねーもんな! 俺、おめでとうとか言っていいやつなんだろ?」
「知らない」
どうだ、といった風に真尋が佐紅を見ると、佐紅は何故かさらに微妙な顔をしてきた。
佐紅の掠れた、苦しそうな声が堪らなく真尋の理性をさらに壊してくる。
晴れて付き合うようになってからも一見、真尋はあまり変わらない。佐紅は佐紅だし元々昔から一緒にいることが多いからだと思われる。雄大には付き合っていることをまだ言っていない。佐紅曰く「言いにくいから」らしい。だったら自分がと真尋が言うと「嫌だ」と首を振られた。そういうところは相変わらず真尋はよくわからないがとりあえず「わかった」と頷き真尋も口を噤んでいる。
そんな毎日でも、実際真尋にとっては大きく変わった。
さくは俺のもの。
俺だけのもの。
そう思い、そしてそう行動することで今まで以上に幸せな気持ちになる。
もちろん雄大の件のように、今までと変わらず真尋は佐紅に従順だ。佐紅がこうしろ、ああしろと言ったことに関しては素直に頷くし言われた通りにする。これは別に佐紅の顔色を窺っての行為ではない。言われた通りにして褒めてもらったり喜んでもらいたいとも思っているが、佐紅の言葉を信じているし真尋自身が佐紅の望むことをしたいだけだ。
ただ従順ではあるが、佐紅自身のことに関してだけは自分を通す。嫌だとも言うし我がままも言う。佐紅と付き合えるようになったのも、佐紅が折れてくれたからとはいえ自分を通したからだと真尋はなんとなく感じている。
ちなみに佐紅は真尋からすれば随分変わったような気がする。もちろん真尋を助け、面倒を見てくれるところなどは昔から今も変わらない。明るくて人気者なところも変わらない。
だが真尋に対してが変わった。一見あからさまなわけではないので周りが違和感を覚えるレベルではないが、明らかに違う。
「まひろ、さっき女子になに言われてたんだよ」
「……? ピアス似合うって。今度お店教えてって。だからいいよって」
「は? なにお前そんなこと言われてる上に了承してんだよ……!」
「?」
「お前は俺のなんだからな。なに軽率に誘われて受けてんだよふざけんな」
「……誘わ……受け……? ピアスの店を知りたがってた」
「だからそれが誘われてんだよ、わかれ」
「……難しい。でも……俺は、さくのものだ」
中々難しいがとりあえずわかることだけをはっきり答えると、佐紅は赤い顔をしながら「当たり前だっつーの」などと呟いていた。
まるで佐紅は真尋の所有者だという勢いのこういった言動が、真尋にとってはもの凄く嬉しいし佐紅が可愛くて仕方がない。
佐紅を抱く時もずいぶん変わった。今も苦しそうな声を漏らしながらも佐紅の表情はとてつもなく快楽を享受しているように見える。
「気持ち、いい?」
「…………だからっ聞く、な……っん、ん」
最初の頃はひたすら辛そうだとわかっていても真尋が止められなかった。今は佐紅の反応が堪らなくて、結局のところ止められない。
さらなる快楽を得ようとしているかのように仰け反る佐紅の胸元に舌を這わせながら、真尋は佐紅の中へいっそう奥深く自身を入り込ませる。佐紅の中はいつも暖かく、締め付け具合が絶妙過ぎて真尋はいつだって持たない。
「さく……俺、も……」
「う、ん……」
「さく……さく」
夢中になって佐紅を呼ぶか、夢中になり過ぎて無言のまま、真尋はいつもあっけなく精を放ってしまう。だが同じくいつも、一回では到底足りないとばかりに真尋のものはすぐに熱を持つ。
「っおまっ、また……! ぁ、も……っ」
おい、という感じに睨んでくる表情は真尋にとって可愛いし、佐紅はよほど体がキツい時でない限りいつも受け入れてくれる。
今回は真尋が入れる前に一度達してはいたが、挿入してからはまだ達していないのもあり、佐紅の前も昂ったままだ。その状態で真尋にしがみついてくる。そうすることで前が当たって擦れるのが気持ちいいからか、ただ単に真尋を好きだと思って抱きついてくるのかは定かではないが、どちらであっても真尋としては嬉しいし愛おしい。
しかも今日、真尋は企んでいることがあった。一回達しているので先ほどよりはまだ余裕がある真尋は、ゆっくりとした腰の動きを取りながら佐紅にキスをする。
「ま、ひろ……」
キスの合間に佐紅に名前を呼ばれ、危うくまた我を忘れて見境なく腰を動かすところだったがグッと堪える。そして事前に準備しベッドのサイドボードに用意しておいたニードルを手にとり迷うことなく佐紅の耳朶に刺した。嘘を吐くのが苦手だしバレるだろうかと思っていたが幸い今の今までバレなかったようだ。
自分の時は咄嗟のことだったので安全ピンを使ったが、大事な佐紅にいい加減なもので傷つける気はない。ピアッサーというものもあるらしく、どちらを使うか悩んだ挙句、ニードルにした。こちらの方が綺麗な穴が開くとこの間たまたま話しかけてきた学校の女子に聞いた。
「……っ?」
佐紅は動揺したような、だが唖然とした顔をしている。
「な、にしてんのお前……っぁ、っく」
今も当然まだ真尋のものは佐紅の中に入ったままで、唖然としていた佐紅は身じろぎした途端それを思い出したかのように体を震わせてきた。真尋は黙ったまま、ニードルを抜く。すると血が溢れてきた。安全ピンの時は佐紅が綿棒で消毒しながら拭った時くらいしか血がつかなかったというのにと真尋は内心動揺する。
「なんでやらかしてきたお前のが動揺してんだよ……」
佐紅はこんな時ですら、真尋の表情を読んでくれる。それが嬉しくて少し落ち着いた。
「血が……」
「そりゃんなもんで開ければ出るだろ……! つか何考えてんの? お前たまにほんっと何考えてんの……?」
微妙な顔をしながら言ってくる佐紅の耳からは血が少し流れる。落ちたら駄目だという気持ちだけでなく、妙にその様子が煽情的に見えて、真尋は伝う血に舌を這わせた。
「おま……っぅ、あ」
ついでに興奮して真尋のものが佐紅の中でさらに大きくなってしまったようだ。
「さく、やらしい……」
「っばかやろ……、ぁ、っく」
ゆさゆさと動かしながらも、耳の穴をそのままにしておく訳にもいかない為、集中する前に真尋はピアスをはめ込んだ。ずっと佐紅の机の上に置かれていた、真尋と揃いのピアスだ。赤い石が佐紅の体にはまっている。
「やらしいし……綺麗……」
「っあ、あ、あっああっ」
したかったことができて、真尋は満足しながら本格的に動き出した。またぎゅっと中で真尋のものが締め付けられる。
「さく……さく、さく……っ、俺の。俺だけのさく」
「ざけん、な……! お前こそ、俺のだけのなんだからな……っ、ん、ぁっああ」
二人で達した後、改めて佐紅の耳を消毒した。真尋と同じところに、同じ赤いピアスがついているのを嬉しい気持ちで真尋は眺めた。
「似合ってる。俺の体はさくのだから勝手に傷つけないしそう約束したけど、さくの体は俺のだから」
佐紅は鏡を見て絶句した後で「ほんっとふっざけんなよ……」と真尋を睨んできたが、その顔色は赤かった。
翌日、佐紅の耳に気づいた時から待ちきれないといった様子で雄大が昼休み、とてつもなく満面の笑みで二人を空き教室に連れ出した。
「なぁ! その耳! もしかしてお前らとうとう……」
佐紅はといえば赤いのか青いのかわからないような顔色でとてつもなく微妙な顔をしている。ここは自分がいつも助けてくれる佐紅を助けるところだ、と真尋は気合いを入れた。佐紅に言われた通り、適当に上手く誤魔化す。
「なぁ、瀬名! お前なら嘘吐かねーもんな! 俺、おめでとうとか言っていいやつなんだろ?」
「知らない」
どうだ、といった風に真尋が佐紅を見ると、佐紅は何故かさらに微妙な顔をしてきた。
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