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25話 ※
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「あ、ああっ」
勢いよくフィンリーのものから白濁が飛び出したが、そろそろ量も少ないし色も薄い。もう何度達したかわからない。だというのにまたすぐに熱を持ってしまう。
「も、いいです、から……殿下……あなたの手をこれ以上、汚す、わけには……」
何度も達し過ぎて息切れさえしている。
「ですが、まだ全然おさまる様子、ないじゃないですか」
「じゃあもういっそ……頭をぶん殴って俺を気絶、させるか、お手を煩わせ、ますが魔法でひと時だけ不能にする的なこと、をして、くださったら──」
「何てことを言ってるんですか……いきすぎて少しおかしくなられました?」
呆れたように言いながらもカリッドはまた熱に触れてきた。まだ出したくて堪らないというのに、そろそろそこが痛い。
「痛いですか? これだけ扱いていたらそれも仕方ありませんね……」
ずっとフィンリーを抱えてくれていたカリッドはその抱擁を解くとフィンリーを大きな枕にもたれさせる。その間も服の乱れた体に触れるカリッドの体のどこかや衣擦れなどが情欲を高めてきた。多分今のフィンリーは空気にすら反応しているのかもしれない。
本当におかしくなる──
達しはしないものの、体に触れる刺激だけで小さく震える。官能的な気持ちが一向におさまらない。全身の皮膚が総毛立ちそうだ。
今もびくびくと体を小刻みに震わせていると、カリッドが顔をフィンリーの下肢に近づけてきた。なんてあり得ない光景なんだろうとぼんやり考えたところで何とか頭が多少働いた。
「何しようと、して、るんですか……!」
「手より優しく気持ちよくなれますよ」
「そんな、ことを、させられるわけ、ないでしょ、うっ?」
「そなたのなら問題ないですよ」
問題しかないだろ……!
公爵家だろうが一介の貴族が王子に口淫させるなど、前代未聞だ。だが抵抗しようにも力が入らない。それどころか心に反して体はそれを待ちわびるかのようにますます疼く。
「殿下……おやめ、ください……」
「私にされるのが嫌ですか? いまさらでしょう」
「あなたは……皇位第二、継承者……」
「何だ、そんなこと。今は忘れなさい」
言いながらさらに顔を近づけたせいでカリッドの息が熱にかかった。それだけで苦しいほどに欲望に苛まれたというのに、口に含まれてしまい、そのまま脳天まで突き抜けるような震えが体を走り抜ける。
「あっ、あっ」
考えなくとも前世からずっと童貞を貫いてきたフィンリーにとって、人の手ですらすごいことだった。口に含まれるなどとんでもないこと過ぎて、ただでさえ薬でまともな感覚を保てないというのに頭がおかしくなりそうだ。カリッドの唇や舌が触れ、動くたびに唾液なのかフィンリー自身が溢れさせたものなのかわからないがどんどんと濡れていく。聴覚、視覚、触覚への刺激がフィンリーの耐えられる容量を超えていく。
「はな、れ……、おねが」
「またいきそうですか? ここ、せり上がってる」
少し口を離すと、カリッドが睾丸をさすりながら言ってきた。
「そこ、触、んないで……!」
「……へぇ?」
微笑むと、カリッドがまた咥えてきた。口と舌を動かしながら、触るなと言った睾丸をまたさすってきた。
鬼か……!
泣きそうになりながらも耐えられず、フィンリーはもう何度目かわからない射精をあろうことか「王子様」の口の中でやらかしてしまった。貴族生活どころか人生も終わったと思いながらも正直言いようのない気持ち良さに気を飛ばしそうだ。いや、いっそ飛ばせたらよかったのにと思う。
「本当にかなり薄いし少ないですね」
実際そうだろうが、こくりと飲み込んだカリッドを見るフィンリーの目はわりともう涙で霞んでいる。
「お、許し、を……」
「許す? 何を言っているんです、フィンリー。許しを乞うていたのは私のはずですよ。それに私が構わないと言っているんです。むしろ楽しい」
最後なんて言った?
「すごいですね……まだ萎えないんですか。一体どんな薬を……」
そんなのこちらが聞きたいとフィンリーは思う。こんな強力な媚薬など、前世ではまず存在しなかっただろう。それに現世でも、いくら一応魔法の世界とはいえ、少なくともフィンリーは耳にしたことはない。
「ではもう一度いきましょうか」
「もう……無理です……死にます……」
「大丈夫、死にはしませんよ」
先ほどまで本当に申し訳なさそうにしていたカリッドの声が楽しそうに聞こえるのは幻聴だろうか。そんなことを思っているとまた咥えられた。
「ぁ……あ……死、ぬ」
「いい意味でならそうかもしれませんね」
確かに誰かに咥えてもらうなんて天国なのかもしれない。ただしその相手は同性でありこの国の王子であり、そして現在の状態が強制射精プレイのようなものだということを除けば。
二度目とはいえやはりまだ慣れなくて気持ち良すぎて叫びたいくらいだった。おまけに何を考えたのか、睾丸ではなく射精を繰り返しすぎてドロドロの股間を今度は触ってくる。何もないはずのそこに触れられ、得も言われぬ感覚がせり上がってくるようだった。
「で、んか……っ?」
その指がゆっくりと尻の周りを弄ってきたかと思うと穴に入ってきた。普通なら嫌悪感と違和感しかないであろう状態だが、薬のせいか達し過ぎか、ふやけたそこは指を容易に咥え込むだけでなく密かな快楽をもフィンリーに感じさせてきた。
「や、め……っんぁ、あっ、あっ」
「痛くなさそうですね」
優しげといっていいくらいの口調で囁くと、カリッドはまた口淫を続けながらさらに指を深く入れてゆっくりと動かしてきた。とたんに電気が走ったかのような刺激を覚え、フィンリーは思い切りびくりと体を震わせる。
「いい反応ですね」
「ひ……っ、あっ、もう、やめ……っあああっあっああっ」
どうやらその後とうとう気をやると同時に気を飛ばしてしまったようだ。
勢いよくフィンリーのものから白濁が飛び出したが、そろそろ量も少ないし色も薄い。もう何度達したかわからない。だというのにまたすぐに熱を持ってしまう。
「も、いいです、から……殿下……あなたの手をこれ以上、汚す、わけには……」
何度も達し過ぎて息切れさえしている。
「ですが、まだ全然おさまる様子、ないじゃないですか」
「じゃあもういっそ……頭をぶん殴って俺を気絶、させるか、お手を煩わせ、ますが魔法でひと時だけ不能にする的なこと、をして、くださったら──」
「何てことを言ってるんですか……いきすぎて少しおかしくなられました?」
呆れたように言いながらもカリッドはまた熱に触れてきた。まだ出したくて堪らないというのに、そろそろそこが痛い。
「痛いですか? これだけ扱いていたらそれも仕方ありませんね……」
ずっとフィンリーを抱えてくれていたカリッドはその抱擁を解くとフィンリーを大きな枕にもたれさせる。その間も服の乱れた体に触れるカリッドの体のどこかや衣擦れなどが情欲を高めてきた。多分今のフィンリーは空気にすら反応しているのかもしれない。
本当におかしくなる──
達しはしないものの、体に触れる刺激だけで小さく震える。官能的な気持ちが一向におさまらない。全身の皮膚が総毛立ちそうだ。
今もびくびくと体を小刻みに震わせていると、カリッドが顔をフィンリーの下肢に近づけてきた。なんてあり得ない光景なんだろうとぼんやり考えたところで何とか頭が多少働いた。
「何しようと、して、るんですか……!」
「手より優しく気持ちよくなれますよ」
「そんな、ことを、させられるわけ、ないでしょ、うっ?」
「そなたのなら問題ないですよ」
問題しかないだろ……!
公爵家だろうが一介の貴族が王子に口淫させるなど、前代未聞だ。だが抵抗しようにも力が入らない。それどころか心に反して体はそれを待ちわびるかのようにますます疼く。
「殿下……おやめ、ください……」
「私にされるのが嫌ですか? いまさらでしょう」
「あなたは……皇位第二、継承者……」
「何だ、そんなこと。今は忘れなさい」
言いながらさらに顔を近づけたせいでカリッドの息が熱にかかった。それだけで苦しいほどに欲望に苛まれたというのに、口に含まれてしまい、そのまま脳天まで突き抜けるような震えが体を走り抜ける。
「あっ、あっ」
考えなくとも前世からずっと童貞を貫いてきたフィンリーにとって、人の手ですらすごいことだった。口に含まれるなどとんでもないこと過ぎて、ただでさえ薬でまともな感覚を保てないというのに頭がおかしくなりそうだ。カリッドの唇や舌が触れ、動くたびに唾液なのかフィンリー自身が溢れさせたものなのかわからないがどんどんと濡れていく。聴覚、視覚、触覚への刺激がフィンリーの耐えられる容量を超えていく。
「はな、れ……、おねが」
「またいきそうですか? ここ、せり上がってる」
少し口を離すと、カリッドが睾丸をさすりながら言ってきた。
「そこ、触、んないで……!」
「……へぇ?」
微笑むと、カリッドがまた咥えてきた。口と舌を動かしながら、触るなと言った睾丸をまたさすってきた。
鬼か……!
泣きそうになりながらも耐えられず、フィンリーはもう何度目かわからない射精をあろうことか「王子様」の口の中でやらかしてしまった。貴族生活どころか人生も終わったと思いながらも正直言いようのない気持ち良さに気を飛ばしそうだ。いや、いっそ飛ばせたらよかったのにと思う。
「本当にかなり薄いし少ないですね」
実際そうだろうが、こくりと飲み込んだカリッドを見るフィンリーの目はわりともう涙で霞んでいる。
「お、許し、を……」
「許す? 何を言っているんです、フィンリー。許しを乞うていたのは私のはずですよ。それに私が構わないと言っているんです。むしろ楽しい」
最後なんて言った?
「すごいですね……まだ萎えないんですか。一体どんな薬を……」
そんなのこちらが聞きたいとフィンリーは思う。こんな強力な媚薬など、前世ではまず存在しなかっただろう。それに現世でも、いくら一応魔法の世界とはいえ、少なくともフィンリーは耳にしたことはない。
「ではもう一度いきましょうか」
「もう……無理です……死にます……」
「大丈夫、死にはしませんよ」
先ほどまで本当に申し訳なさそうにしていたカリッドの声が楽しそうに聞こえるのは幻聴だろうか。そんなことを思っているとまた咥えられた。
「ぁ……あ……死、ぬ」
「いい意味でならそうかもしれませんね」
確かに誰かに咥えてもらうなんて天国なのかもしれない。ただしその相手は同性でありこの国の王子であり、そして現在の状態が強制射精プレイのようなものだということを除けば。
二度目とはいえやはりまだ慣れなくて気持ち良すぎて叫びたいくらいだった。おまけに何を考えたのか、睾丸ではなく射精を繰り返しすぎてドロドロの股間を今度は触ってくる。何もないはずのそこに触れられ、得も言われぬ感覚がせり上がってくるようだった。
「で、んか……っ?」
その指がゆっくりと尻の周りを弄ってきたかと思うと穴に入ってきた。普通なら嫌悪感と違和感しかないであろう状態だが、薬のせいか達し過ぎか、ふやけたそこは指を容易に咥え込むだけでなく密かな快楽をもフィンリーに感じさせてきた。
「や、め……っんぁ、あっ、あっ」
「痛くなさそうですね」
優しげといっていいくらいの口調で囁くと、カリッドはまた口淫を続けながらさらに指を深く入れてゆっくりと動かしてきた。とたんに電気が走ったかのような刺激を覚え、フィンリーは思い切りびくりと体を震わせる。
「いい反応ですね」
「ひ……っ、あっ、もう、やめ……っあああっあっああっ」
どうやらその後とうとう気をやると同時に気を飛ばしてしまったようだ。
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