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94話
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「──で、オートマタの力を使って例のものを作り出す計画は進んでいるのか?」
「はい。形としてはほぼ。後は中身をどうしたものかと思っていました、が、この間の実験的侵略の際に見本ではないですが、何となく雛形となるかもしれない者を見かけまして」
「どういうことだ。分かるように言え」
「……実際のところは分からないのですが、私の目からはどうにも魔物を上手く操っているように見えたんです。私自身も研究を重ね、ある程度の魔物なら上手く操る法を会得しましたが……とりあえずもしかしたらようやく完成するかもしれません」
「そうか──」
リストリア王国の町並みはケルエイダ王国と雰囲気は似ている。典型的な木組み造りの建物が並び、屋根は急な傾斜の構造である。言語もリストリア語の他にケルエイダ語や他の国の言語も使われているようだ。
オートマタのことでもそうだが、他にも伝統的な工芸品などを作る職人が多くいるとウィルフレッドは聞いた。また音楽も発展しており、数多くの音楽家を出している。哲学者なども多いようだ。
「文化がとても発達しているんでしょうね」
「ありがとう。ウィルフレッドにそう思ってもらえて僕も嬉しいよ」
城下町を案内しよう、とクリードから声を掛けられた時は願ってもないことだとウィルフレッドは即承諾していた。おまけにリストリアに来てからようやくアリーセとも離れられる。アリーセもついて行きたがったが、どのみち今日は貴族の娘たちと約束があるのだという。クリードには「王女ともあろう人が前から決めていた友だちとの約束を反故にしていいのかな?」と言われ、涙を飲んでついて行くのを諦めていた。
ただ、てっきりアレクシアも行くものだと思っていたがクリードに「彼女は具合が悪いそうで部屋でゆっくりと休ませているんだ」と言われた時は驚いた。
「姉上が? 一昨日は元気そうだったのに」
「昨日から少々悪そうだったんだ。だから寝かせているよ」
「では少し顔を出して……」
「心配なのは分かるけど、今はゆっくり寝かせてあげたほうがいいんじゃないかな。きっと連日城の者に色々案内されたり付き合わされたりで疲れたんだと思う」
「そう、ですか」
「婚約者の僕がもっと早くに気づいて上げられなくて申し訳ない」
「いえ、そんなこと。クリードも忙しいですし」
「そう言ってくれてありがとう。彼女には何かお土産を買って行こうね」
そして今に至る。案内と言えどもこの国の第一王子であるクリードが堂々と町中を歩く訳にもいかないようで馬車での移動だった。「お忍び」というやつだろう。ラルフの側近であるイーサンがこれを聞けばラルフに爪の垢を煎じて飲のませたいと思うであろうなとウィルフレッドは内心ニヤリと笑う。
ところでここにフェルがいれば『アレクシアのこと、どう思う?』などとこっそり話しも出来たが、あいにくそういう訳にいかない。馬車の御者となっているクリードの側近の他にはレッドもいるのだが、さすがにレッドに相談してもどうしようもない。レッドはこういったことに関して基本的に自分の意見を控える男であるよりも何よりも、クリードがそばにいる状況でレッドと話す内容ではなさ過ぎる。
クリードはリストリア王国の第一王子であり、アレクシアの婚約者でもある。おまけに政略結婚でもなんでもなく、クリードがアレクシアに惚れ込んでの婚約だ。まさかそんなクリード自身がアレクシアに何かするとは思えないのだが、ウィルフレッドも元魔王とはいえ人間として今はずっと生きている。考えが甘くなっているだけであろうか。
ただ、アレクシアに甘いクリードならもし本当にアレクシアの具合が悪いなら、何もそんな時にウィルフレッドに町の案内など申し出たりしないのではと思ってしまう。それにウィルフレッドがアレクシアに会いに行くのをやんわりと止めてきたようにも思える。
そう考えると赤い石のこともありウィルフレッド自身はそもそも婚約者でもなければ元々友人でもないクリードを信用していいものかと思ってしまうが、それでもウィルフレッドが今自分の身の危険を全く感じていないのはレッドのおかげかもしれない。自分が元魔王だからだと思えればいいのだがあいにく今の自分の実力は自分が一番心得ている。
レッドのことはまだ全くもって落ち着かないしそばにいられると体によくないのだが、それでも幼い頃から培ってきた信頼と安心感は簡単には拭えない。きっと何があってもレッドがいれば大丈夫だと思ってしまう。
「お腹は空かない?」
「え? あ、ああ、まぁ。少しは」
「じゃあパンとソーセージはどうかな。ビールにも合う。庶民の味も中々でね」
「へえ」
ラルフが喜びそうだ。
「僕たちの国は文化が発達してはいるけど、君たちの国のように料理に関しては冒険心がなかったみたいでね、まあそれ以外にお勧めできるものも特にないというのが正直なところでもあるかな」
「ふ。そんなこと言っていいんですか」
「ここだけの話だよ。ああでもパンの種類は多いな。これは自慢できるかも? あとビールがね、とても美味しいのもほんと」
こうして話しているとやはり優男といった印象が強く、民から信頼も厚い第一王子という感じがピンとこない。ましてや赤い石を使ってケルエイダをどうこうするようには見えない。
途中馬車を止めてそれらの食べ物や飲み物をクリードの側近に買いに行ってもらい、ウィルフレッドは外の景色を見ながら馬車の中で軽食をとった。レッドも一旦は遠慮したものの、どのみち毒味とばかりにウィルフレッドの分を少し口にした後、自分の分を静かに食べている。
移動しながら食べるなど、ラルフともしたことがなく結構新鮮だった。
「移動しながらこんな風に食べるのも悪くないよね」
「ええ、中々に満足です」
「よかった」
ニッコリと笑うクリードはやはり顔のやたら整った優男といった感じだった。
「あ?」
「何? どうしたのウィルフレッド」
「あ、いえ……。今、気のせいかもですが木に靴がぶら下がっていたような……」
「ああ。多分誰かが落としたんじゃないかな」
「は?」
「落とし物はぶら下げるものだろう?」
「ちょっと何を言っているのか分かりませんが」
話を聞くと、どうやら庶民の間では誰かが落とし物を見つけると木や建物の突起などにそれをぶら下げる文化があるそうだ。別に意地悪とか晒しとかではなく、単にそれが目立って落とした者が気づきやすいようにだと言う。何だそれは、と思う反面、物資が安定している証拠かもしれないともウィルフレッドは思った。行き届いていない生活では落としたものは拾った者のものとなるだろう。
「にしても靴を落とすか普通……」
「あはは、全くだよね」
馬車からではあるが、風景からも民が皆安定して暮らしているのは見て取れた。クリードは裏通りも律儀に案内してくれたし、そこはどうしても表通りよりは薄暗い生活をしている者がいるのも把握したが、貧困に苦しむ切羽詰まった様子は特に窺えなかった。
──知っている以上にリストリア王国は安定している。友好な関係を築いている大国、ケルエイダを攻める必要など全くないはずだよな……。
そんなことを考えているとクリードが「ねえ、ウィルフレッド」と呼びかけてきた。
「はい」
「君もオートマタのこと、探っているの?」
ウィルフレッドの隣でずっと寡黙だったレッドの腰あたりで小さくカチリと鞘を抜く音が聞こえた。
「はい。形としてはほぼ。後は中身をどうしたものかと思っていました、が、この間の実験的侵略の際に見本ではないですが、何となく雛形となるかもしれない者を見かけまして」
「どういうことだ。分かるように言え」
「……実際のところは分からないのですが、私の目からはどうにも魔物を上手く操っているように見えたんです。私自身も研究を重ね、ある程度の魔物なら上手く操る法を会得しましたが……とりあえずもしかしたらようやく完成するかもしれません」
「そうか──」
リストリア王国の町並みはケルエイダ王国と雰囲気は似ている。典型的な木組み造りの建物が並び、屋根は急な傾斜の構造である。言語もリストリア語の他にケルエイダ語や他の国の言語も使われているようだ。
オートマタのことでもそうだが、他にも伝統的な工芸品などを作る職人が多くいるとウィルフレッドは聞いた。また音楽も発展しており、数多くの音楽家を出している。哲学者なども多いようだ。
「文化がとても発達しているんでしょうね」
「ありがとう。ウィルフレッドにそう思ってもらえて僕も嬉しいよ」
城下町を案内しよう、とクリードから声を掛けられた時は願ってもないことだとウィルフレッドは即承諾していた。おまけにリストリアに来てからようやくアリーセとも離れられる。アリーセもついて行きたがったが、どのみち今日は貴族の娘たちと約束があるのだという。クリードには「王女ともあろう人が前から決めていた友だちとの約束を反故にしていいのかな?」と言われ、涙を飲んでついて行くのを諦めていた。
ただ、てっきりアレクシアも行くものだと思っていたがクリードに「彼女は具合が悪いそうで部屋でゆっくりと休ませているんだ」と言われた時は驚いた。
「姉上が? 一昨日は元気そうだったのに」
「昨日から少々悪そうだったんだ。だから寝かせているよ」
「では少し顔を出して……」
「心配なのは分かるけど、今はゆっくり寝かせてあげたほうがいいんじゃないかな。きっと連日城の者に色々案内されたり付き合わされたりで疲れたんだと思う」
「そう、ですか」
「婚約者の僕がもっと早くに気づいて上げられなくて申し訳ない」
「いえ、そんなこと。クリードも忙しいですし」
「そう言ってくれてありがとう。彼女には何かお土産を買って行こうね」
そして今に至る。案内と言えどもこの国の第一王子であるクリードが堂々と町中を歩く訳にもいかないようで馬車での移動だった。「お忍び」というやつだろう。ラルフの側近であるイーサンがこれを聞けばラルフに爪の垢を煎じて飲のませたいと思うであろうなとウィルフレッドは内心ニヤリと笑う。
ところでここにフェルがいれば『アレクシアのこと、どう思う?』などとこっそり話しも出来たが、あいにくそういう訳にいかない。馬車の御者となっているクリードの側近の他にはレッドもいるのだが、さすがにレッドに相談してもどうしようもない。レッドはこういったことに関して基本的に自分の意見を控える男であるよりも何よりも、クリードがそばにいる状況でレッドと話す内容ではなさ過ぎる。
クリードはリストリア王国の第一王子であり、アレクシアの婚約者でもある。おまけに政略結婚でもなんでもなく、クリードがアレクシアに惚れ込んでの婚約だ。まさかそんなクリード自身がアレクシアに何かするとは思えないのだが、ウィルフレッドも元魔王とはいえ人間として今はずっと生きている。考えが甘くなっているだけであろうか。
ただ、アレクシアに甘いクリードならもし本当にアレクシアの具合が悪いなら、何もそんな時にウィルフレッドに町の案内など申し出たりしないのではと思ってしまう。それにウィルフレッドがアレクシアに会いに行くのをやんわりと止めてきたようにも思える。
そう考えると赤い石のこともありウィルフレッド自身はそもそも婚約者でもなければ元々友人でもないクリードを信用していいものかと思ってしまうが、それでもウィルフレッドが今自分の身の危険を全く感じていないのはレッドのおかげかもしれない。自分が元魔王だからだと思えればいいのだがあいにく今の自分の実力は自分が一番心得ている。
レッドのことはまだ全くもって落ち着かないしそばにいられると体によくないのだが、それでも幼い頃から培ってきた信頼と安心感は簡単には拭えない。きっと何があってもレッドがいれば大丈夫だと思ってしまう。
「お腹は空かない?」
「え? あ、ああ、まぁ。少しは」
「じゃあパンとソーセージはどうかな。ビールにも合う。庶民の味も中々でね」
「へえ」
ラルフが喜びそうだ。
「僕たちの国は文化が発達してはいるけど、君たちの国のように料理に関しては冒険心がなかったみたいでね、まあそれ以外にお勧めできるものも特にないというのが正直なところでもあるかな」
「ふ。そんなこと言っていいんですか」
「ここだけの話だよ。ああでもパンの種類は多いな。これは自慢できるかも? あとビールがね、とても美味しいのもほんと」
こうして話しているとやはり優男といった印象が強く、民から信頼も厚い第一王子という感じがピンとこない。ましてや赤い石を使ってケルエイダをどうこうするようには見えない。
途中馬車を止めてそれらの食べ物や飲み物をクリードの側近に買いに行ってもらい、ウィルフレッドは外の景色を見ながら馬車の中で軽食をとった。レッドも一旦は遠慮したものの、どのみち毒味とばかりにウィルフレッドの分を少し口にした後、自分の分を静かに食べている。
移動しながら食べるなど、ラルフともしたことがなく結構新鮮だった。
「移動しながらこんな風に食べるのも悪くないよね」
「ええ、中々に満足です」
「よかった」
ニッコリと笑うクリードはやはり顔のやたら整った優男といった感じだった。
「あ?」
「何? どうしたのウィルフレッド」
「あ、いえ……。今、気のせいかもですが木に靴がぶら下がっていたような……」
「ああ。多分誰かが落としたんじゃないかな」
「は?」
「落とし物はぶら下げるものだろう?」
「ちょっと何を言っているのか分かりませんが」
話を聞くと、どうやら庶民の間では誰かが落とし物を見つけると木や建物の突起などにそれをぶら下げる文化があるそうだ。別に意地悪とか晒しとかではなく、単にそれが目立って落とした者が気づきやすいようにだと言う。何だそれは、と思う反面、物資が安定している証拠かもしれないともウィルフレッドは思った。行き届いていない生活では落としたものは拾った者のものとなるだろう。
「にしても靴を落とすか普通……」
「あはは、全くだよね」
馬車からではあるが、風景からも民が皆安定して暮らしているのは見て取れた。クリードは裏通りも律儀に案内してくれたし、そこはどうしても表通りよりは薄暗い生活をしている者がいるのも把握したが、貧困に苦しむ切羽詰まった様子は特に窺えなかった。
──知っている以上にリストリア王国は安定している。友好な関係を築いている大国、ケルエイダを攻める必要など全くないはずだよな……。
そんなことを考えているとクリードが「ねえ、ウィルフレッド」と呼びかけてきた。
「はい」
「君もオートマタのこと、探っているの?」
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