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アルス王国第一王子の話をアレクシアから聞いて呆れ引いているウィルフレッドを、レッドは内心微妙な気持ちで見ていた。
もちろん聞き耳を立てているのではない。ただ、帰国中もありウィルフレッドのそばについているレッドは狭い乗り物の中だけに必然的に耳に入ってくることになる。
「聞いたか、レッド。ジルベール王子は確か十八だぞ。成人して二年も経っていてよく十四の娘に手を出そうなどと考える」
俺はあなたのことを好きだと自覚したのは成人もした十六の時であなたは十二でした。
心の中でそう返し、ますます微妙な気持ちになる。アルス王国第一王子とアリーセ王女の年齢差はちょうどウィルフレッドとレッドの年齢差と同じな上、レッドは当時十二の相手に対して好きだと自覚したのだ。微妙にもなる。
手を出そうなどとおこがましく、気持ちを打ち明けようとさえ思ったことはないが、その時より以前も思ってはいたがなおさら、一生仕えようと心に誓って今に至る。
うっかりこんな自分の気持ちを知れば、ウィルフレッドはレッドに対しても呆れ、そして引いたように見てくるかもしれない。
当然知られるつもりはないが、微妙な気持ちにもなる。
微妙と言えば、とレッドはそっと思った。
そのアリーセは皆が可愛いと口にするのも頷ける見目と性格だった。アリーセとウィルフレッドが並んでいる様子はどう見てもお似合いだった。
確かにウィルフレッドは美形とはいえないかもしれない。ずっと昔から慕っているレッドからすれば中身だけでなく外見も可愛くて可愛くて堪らないが、一般的にはおそらくは何と言うのだろう、普通、でいいのだろうか。少なくとも突起した見目とは言えないのだろう。
それでもこの二人はお似合いだった。小柄な王女がまたウィルフレッドに合っている、とても可愛らしいカップルに見えた。
周りも二人が想い合うことを期待していたように思われる。ウィルフレッドをリストリアに連れて行ったのにはその思惑もあったのではないかとさえ思える。
レッドもそれが素晴らしいことだとは分かる。アレクシアだけでなくウィルフレッドまでもが隣国リストリアと血縁関係となるのはいいことであるし、年下の可愛らしい姫相手なんてぴったりでしかない。クライドも似合っているが、アリーセは隣国の王女だ。さらにお似合いな上、子孫まで期待出来る。
だというのにそれを素直に喜べない自分がいる。それがレッドにとってとても情けないしことさら微妙な気持ちにもなった。
また気持ちと言えば、ウィルフレッドやアレクシアは国境の村事件のことで色々考えているようだが、申し訳ないながらにそれを考えるのはレッドの仕事ではない、というか適役ではない。レッドは命を受け、この身を賭けてでも剣を振るうのが適役であると認識しているため、自ら話し合いなどに関わろうとは思っていない。それに不敬だと分かりつつ、ケルエイダ王国を守るよりも何よりもウィルフレッドに関することが何よりもレッドにとって重要だった。
数日かけ、ようやくケルエイダ王国に帰ってきたアレクシアとウィルフレッドは報告などを明日に回し、お互い挨拶をして別れた。過保護なウィルフレッドの兄たちも旅の疲れなどの気遣いからかそっとしてくれているようだ。
自室へ向かうウィルフレッドは相変わらずどこか様子がおかしい。レッド以外と接する時はそこまで妙な様子ではないように見えるのだが、レッドと接する時はどうにもおかしい。
とはいえケルエイダ王国に滞在中からおかしくなったのではない。それよりも前──記憶が戻ってからだ。
記憶が戻ったのが嬉しくて、そして治った直後で混乱していたのかもしれないしとしばらく様子を見ていたのだが、マシになっていくどころか余計酷くなっている気がする。
以前から苦手そうにしてくることはあったが、そういうのとも違いはっきり言って嫌われたのではないかとさえ感じられた。とはいえどうすることも出来ない。嫌われようがレッドはただひたすらウィルフレッドに心から仕え、守るだけだ。側近というのはなるのも難しいが外すのも難しい。ただ嫌いだからという理由だけでは解任出来ない。実は暗殺を企てていたなどといったよほどの明確な理由がない限り外されることはない。よってレッドとしては例えウィルフレッドのレッドに対する様子がおかしくとも変わらず仕えるだけだ。
それでもレッドとて人の子であるので内心悲しく思ってはいた。ただでさえ王女アリーセの存在のことで気持ちが情けないことに落ち込んでいた上にウィルフレッドの態度だ。悲しいものは悲しい。この時ほど顔に出ないタイプで良かったと思ったことはないかもしれない。ただこの間ウィルフレッドから「お休みのキス」を申し付けられた時は正直とても嬉しかった。
嫌われているのではなかったのかもしれないと思えた。まるで子が親にせがむかのようなものであっても嬉しくて堪らなく、添い寝や性交をいつも拒もうとしていたレッドもこの時ばかりは何も言わず行った。
顔を赤くしたり挙動不審にも見える様子だったウィルフレッドはもしかしたらやはり具合が悪かったのかもしれないが、そんな時だからこそ側近にも甘えが出て「お休みのキス」をレッドに対して申し付けてくれたのかもしれないと思うと、ウィルフレッドの部屋を出た後もずっと気持ちが向上していた。
しかしその後もこうして様子は変わらずおかしい。
いっそ本人にはっきり聞けばいいのかもしれないが、「俺に対してどこか態度がおかしくないですか?」という質問にはおこがましさしか感じない。それにおそらく聞いても「俺が貴様に対して? 厚かましい考えだなレッド」などと言われるだけかもしれない。なので結局黙って仕えるしかない。
ウィルフレッドの部屋に着くと、レッドはそのまま着替えを促した。するとウィルフレッドが「やはり俺一人で着替える」と言ってくる。
「俺の仕事です」
「他にも仕事はあるだろうが!」
「他の仕事も行いますよ」
「クソ……」
ウィルフレッドが人を殺しそうな形相をしながら俯いた。
「何がそんなに気に食わないんです?」
いくら何でも着替えに関しては「一人で出来ないだろう」と思われて着替えさせられているのだといったぶっ飛び過ぎた発想はさすがにしていないだろう。妙にプライドの高いウィルフレッドは時折そのプライドを拗らせて変に対抗心を燃やしたりムキになったりすることがある。そういったウィルフレッドの性格は把握しているため、時にプライドをつつかないよう、時にあえてつついて発起させようと動いているレッドだが、着替えに関してはどうにも分からなかった。
もちろん聞き耳を立てているのではない。ただ、帰国中もありウィルフレッドのそばについているレッドは狭い乗り物の中だけに必然的に耳に入ってくることになる。
「聞いたか、レッド。ジルベール王子は確か十八だぞ。成人して二年も経っていてよく十四の娘に手を出そうなどと考える」
俺はあなたのことを好きだと自覚したのは成人もした十六の時であなたは十二でした。
心の中でそう返し、ますます微妙な気持ちになる。アルス王国第一王子とアリーセ王女の年齢差はちょうどウィルフレッドとレッドの年齢差と同じな上、レッドは当時十二の相手に対して好きだと自覚したのだ。微妙にもなる。
手を出そうなどとおこがましく、気持ちを打ち明けようとさえ思ったことはないが、その時より以前も思ってはいたがなおさら、一生仕えようと心に誓って今に至る。
うっかりこんな自分の気持ちを知れば、ウィルフレッドはレッドに対しても呆れ、そして引いたように見てくるかもしれない。
当然知られるつもりはないが、微妙な気持ちにもなる。
微妙と言えば、とレッドはそっと思った。
そのアリーセは皆が可愛いと口にするのも頷ける見目と性格だった。アリーセとウィルフレッドが並んでいる様子はどう見てもお似合いだった。
確かにウィルフレッドは美形とはいえないかもしれない。ずっと昔から慕っているレッドからすれば中身だけでなく外見も可愛くて可愛くて堪らないが、一般的にはおそらくは何と言うのだろう、普通、でいいのだろうか。少なくとも突起した見目とは言えないのだろう。
それでもこの二人はお似合いだった。小柄な王女がまたウィルフレッドに合っている、とても可愛らしいカップルに見えた。
周りも二人が想い合うことを期待していたように思われる。ウィルフレッドをリストリアに連れて行ったのにはその思惑もあったのではないかとさえ思える。
レッドもそれが素晴らしいことだとは分かる。アレクシアだけでなくウィルフレッドまでもが隣国リストリアと血縁関係となるのはいいことであるし、年下の可愛らしい姫相手なんてぴったりでしかない。クライドも似合っているが、アリーセは隣国の王女だ。さらにお似合いな上、子孫まで期待出来る。
だというのにそれを素直に喜べない自分がいる。それがレッドにとってとても情けないしことさら微妙な気持ちにもなった。
また気持ちと言えば、ウィルフレッドやアレクシアは国境の村事件のことで色々考えているようだが、申し訳ないながらにそれを考えるのはレッドの仕事ではない、というか適役ではない。レッドは命を受け、この身を賭けてでも剣を振るうのが適役であると認識しているため、自ら話し合いなどに関わろうとは思っていない。それに不敬だと分かりつつ、ケルエイダ王国を守るよりも何よりもウィルフレッドに関することが何よりもレッドにとって重要だった。
数日かけ、ようやくケルエイダ王国に帰ってきたアレクシアとウィルフレッドは報告などを明日に回し、お互い挨拶をして別れた。過保護なウィルフレッドの兄たちも旅の疲れなどの気遣いからかそっとしてくれているようだ。
自室へ向かうウィルフレッドは相変わらずどこか様子がおかしい。レッド以外と接する時はそこまで妙な様子ではないように見えるのだが、レッドと接する時はどうにもおかしい。
とはいえケルエイダ王国に滞在中からおかしくなったのではない。それよりも前──記憶が戻ってからだ。
記憶が戻ったのが嬉しくて、そして治った直後で混乱していたのかもしれないしとしばらく様子を見ていたのだが、マシになっていくどころか余計酷くなっている気がする。
以前から苦手そうにしてくることはあったが、そういうのとも違いはっきり言って嫌われたのではないかとさえ感じられた。とはいえどうすることも出来ない。嫌われようがレッドはただひたすらウィルフレッドに心から仕え、守るだけだ。側近というのはなるのも難しいが外すのも難しい。ただ嫌いだからという理由だけでは解任出来ない。実は暗殺を企てていたなどといったよほどの明確な理由がない限り外されることはない。よってレッドとしては例えウィルフレッドのレッドに対する様子がおかしくとも変わらず仕えるだけだ。
それでもレッドとて人の子であるので内心悲しく思ってはいた。ただでさえ王女アリーセの存在のことで気持ちが情けないことに落ち込んでいた上にウィルフレッドの態度だ。悲しいものは悲しい。この時ほど顔に出ないタイプで良かったと思ったことはないかもしれない。ただこの間ウィルフレッドから「お休みのキス」を申し付けられた時は正直とても嬉しかった。
嫌われているのではなかったのかもしれないと思えた。まるで子が親にせがむかのようなものであっても嬉しくて堪らなく、添い寝や性交をいつも拒もうとしていたレッドもこの時ばかりは何も言わず行った。
顔を赤くしたり挙動不審にも見える様子だったウィルフレッドはもしかしたらやはり具合が悪かったのかもしれないが、そんな時だからこそ側近にも甘えが出て「お休みのキス」をレッドに対して申し付けてくれたのかもしれないと思うと、ウィルフレッドの部屋を出た後もずっと気持ちが向上していた。
しかしその後もこうして様子は変わらずおかしい。
いっそ本人にはっきり聞けばいいのかもしれないが、「俺に対してどこか態度がおかしくないですか?」という質問にはおこがましさしか感じない。それにおそらく聞いても「俺が貴様に対して? 厚かましい考えだなレッド」などと言われるだけかもしれない。なので結局黙って仕えるしかない。
ウィルフレッドの部屋に着くと、レッドはそのまま着替えを促した。するとウィルフレッドが「やはり俺一人で着替える」と言ってくる。
「俺の仕事です」
「他にも仕事はあるだろうが!」
「他の仕事も行いますよ」
「クソ……」
ウィルフレッドが人を殺しそうな形相をしながら俯いた。
「何がそんなに気に食わないんです?」
いくら何でも着替えに関しては「一人で出来ないだろう」と思われて着替えさせられているのだといったぶっ飛び過ぎた発想はさすがにしていないだろう。妙にプライドの高いウィルフレッドは時折そのプライドを拗らせて変に対抗心を燃やしたりムキになったりすることがある。そういったウィルフレッドの性格は把握しているため、時にプライドをつつかないよう、時にあえてつついて発起させようと動いているレッドだが、着替えに関してはどうにも分からなかった。
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