キャラメルラテと店員

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17話 ※

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「ん、は……」

 瑞希が見ている。見られている。
 そう思いながら周はぎこちなく自分のものをゆっくりと扱いた。ただでさえ足が自由じゃない上に、手が、体が震えるので上手く動かせなかった。
 あり得ない程甘やかしてくる事も、怖いほどの執着も仕置きも全て瑞希が周を好きだからという理由で間違いないなら。
 ゆっくりとした手は次第に早くなっていく。
 周は思った。朔ならきっと、好きならなおさら相手の事を考えて行動するものだろうと言うだろう。それもわかる。
 恋愛感情じゃない好きなら、周もわかる。だって朔にはそう思える。

 朔の事は大好き。とても大切な友達で、幼馴染で、そしてまるで兄。

 朔には迷惑をかけたくないし自分にできる限り優しくしたい。それは大好きだからだし、好きだからこそいい風に思ってもらいたいというのもどこかに少し、ある。
 もちろん昔からずっと仲良くしてくれている朔に対してあからさまな遠慮や薄っぺらい偽善などはない。ただ、それでもそういう部分はある。だから周は瑞希の事はバレたくなかった。
 そういう部分はどうしたってあるだけに余計、相手の事を考える。こうしたら嫌われるだろうな、変に思われるだろうなといった心配もする。

 でも恋愛対象として好きだとしたら……。

「ぅ、ん……っ」

 周はさらに手を速めた。自分のものがビクビクとしているのがわかる。見られている中、どんどんと堪らなくなって空いている方の手で自ら乳首も弄った。
 大好きなら何でもしたくはなる、してあげたくはなる。もちろん相手に喜んでもらいたいと思うからだ。ただそれ以上に好きなのでどうしようもなく色々知りたくなるし必要以上に世話だって焼きたくもなるし独占したい気持ちが強くなる。
 自分以外の誰かと相手が少しでも仲良くするのが嫌だ。もしそれで相手と誰かがどうにかなってしまったらと思うと耐えられない。だからその誰かはできる限り排除したくなる。好きな相手には危害を加えたくはない。だけれどもちゃんと自分に向いてくれるよう説得はしたくなる。
 ふと自分がどうしようもない気持ちになり、皆から見られていた瑞希を待ち伏せ抱きしめた事を思い出した。瑞希の行動がようやく理解できた気がする。

「っん、ぁ……っ、あ……」

 もう、駄目。

 ずっと瑞希が見ているのを感じながら、周はそのまま腰と足を震わせ射精した。力が入るようでいて自由ではない為丸見えだとわかっているけれども大きく足は開いたままだった。
 恥ずかしい気持ちはまだ、ある。しかし気持ちがいい。疼いていたものもスッキリした。

 ……いや、してない。

 出したばかりだというのに、スッキリしたはずだというのに、周はまだ物足りなかった。

 もっと、感じたい。
 もっと。
 だってまだ乳首が疼いている。

 そのまま反対側を弄りながら思った。

 それに後ろが。穴の中が全然足りない。何もしていないそこが、足りない。

 周は曲げられた足のせいでぎこちない動きのまま、精液を出してドロドロと濡れている手を伸ばした。何とか届くが上手く挿れられない。

「ん、ふぅ」

 猿ぐつわのせいで涎は出るけれども言葉が出ない。出しても意味がなさない。

「やらしいね、周。まだ足りないの?」

 ずっと見ていた瑞希はそれでも穏やかに聞いてくる。周はまた必死になって頷いた。

 説得を喜んで受けるから。瑞希の説得という仕置きをこうしてちゃんと受けているから、だから……!

「……本当に周は、可愛いね」

 ずっと最初から瑞希は「可愛い」と言ってくれる事で気持ちを出していたのだと初めて周は思えた。自分のした、いきなり抱きついてうっかり胸まで触るといった行為や女性と間違えていたというせいもあり、嫌がらせかもしれないと思い込んでいたから全然気づけなかった。

「ぅうう、う……」

 ちゃんと喋れられない。だから周は必死になって瑞希を見た。

「ん。あげるよ……」

 瑞希は優しく囁くと近づいてきた。周はホッとしたように目を和らげた。

「ふふ、ほんと可愛い」

 カチャカチャと音が聞こえた。

 ベルトの音だ。ああ、もうすぐ、もうすぐ、挿って、くる。

 周はドキドキとしながら熱い視線を瑞希に送る。するとようやく猿ぐつわを外してくれた。そして優しくキスをしてくる。唾液でドロドロなのにキスを、と周は内心思った。

 やっぱり間違いないのかな。やっぱり瑞希は俺の事、好きでちゃんと合ってるのかな。

 そう思っていると、ソレが挿ってきた。

「んんっ、んぅっ」

 猿ぐつわが外されてもキスのせいでやはりくぐもった声しか出なかった。だが待ち望んでいたものが、今周の襞をぐぐっと押しのけるようにして挿ってくる。ローションをたっぷりと塗られていたとはいえ、ちゃんと慣らされていた訳ではない。だから慣れているはずなのにやはり痛い。
 でもそんな痛みもすぐに薄れた。妙なローションのせいかもしれないし、随分日々そこを慣らされているせいかもしれない。

「っんぁ、んっ、ぁ、あっああっ」

 すぐに水っぽい音がぐちゅぐちゅと聞こえてきた。中が重い。そして苦しい。だけれどもそれを上回るくらい、気持ちが、いい。

「ぁあ、もっ、と……もっと、ぐちゅっ、て、ぇ……」
「ん。たくさん、してあげる」

 みちみちと音がしそうな程拡げられ、そこを瑞希のものが時にゆっくり、時に激しくずぼずぼと出入りする。

「っひ、ぁあ、あっ、も……、あああっ」

 たまらず周は体を仰け反らせた。足のヒモが途中で外されている事に気付く事もできずにひたすら走る強い電撃のような刺激を感じた。
 そして一気に体が弛緩する。

「ふ、ぁ……」

 同じようにイった瑞希が中で出したのが感じられた。

「好きって……ほん、と……?」

 力が抜け、ぼんやりとした周の口からは、思わずそんな言葉が漏れていた。
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