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21話
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一緒に食料品を買うのは思ってた以上に楽しいと日陽は思った。服を買いに行くのとは違う。それよりもっと日常的で内輪的なものだからだろうか。
ただ、鶏肉と玉ねぎくらい、日陽の家だと多分いつだってあると思う。買い物から帰ってきて冷蔵庫を開けると、ほぼ何も入っていなかった。確かに卵はあったが、後は調味料と飲み物くらいしか目につかない。普段は一体何食べているのだろうと素朴な疑問が浮かぶ。夜、それなりの時間まで那月の家にいても、那月の両親が帰ってきたことなどなかった気がする。
今までぼんやりと「那月の両親忙しそうだな」と思っていたが、改めて那月は昔からいつも一人だったのかなと思ったりした。日陽の小さい頃はいつ家へ帰っても母親がいたし、少し大きくなってからパートへ行くようになっても母親は夕方以降いてくれて、日陽が帰る頃には晩御飯の支度をしている姿しか浮かばない。父親も忙しい時は顔を見ないこともあったが、大抵夜は一緒に夕食を食べたし小さい頃は休みの日、よく一緒に遊んでくれた。
それが正しいとは言わないが、少なくとも日陽にとってはありがたいことだと思える。
那月はどうだったのだろうと思ったが、いつも小さい頃の話をあまりしないのは、こういう話題があまり好きじゃないのかもしれない。
もしくは変に同情して欲しくない、とか?
いまさら同情する気はないし、日陽がどうこうできるものでもない。それでも気になったりするのは、那月が好きだからだ。
よくわからないけど、とりあえず昼に弁当美味そうに食ってる那月見てたら料理、できるようになりたいとは思ったんだよな。
とはいえ、本人の目の前で本人と一緒に作ってみようとするのはいかがなものか、とは今気づいた。しかも那月は料理を「しない」と言いつつも手際からして多分作られそうだ。
俺は詰めが甘いよな。というか役立たず?
言われて、那月が洗ったレタスをちぎりながら思っていると「日陽、ちぎり過ぎ」と笑われた。
「え」
「家や店でそんな細かいレタス見たことある?」
「……ないな」
ごめんと謝ろうとしたが、那月は何故か楽しそうだった。最近よく妙な顔をしていたりするので、楽しそうな那月を見るのは嬉しい。
改めて適度と思われる大きさにちぎっている間に那月がトマトと玉ねぎを切っていた。野菜を切っているところを見ると、やはり普段しないだけで那月は料理ができるのだろうなと日陽は思う。日陽だったらまずどう切ればいいかすらわからない。
その後鶏肉も切ってから、フライパンでバターを熱して那月は鶏肉と玉ねぎを炒め始める。そこへ炊けたご飯を加えて解していく。
「そいや冷たいご飯じゃなくていいのか、それ。家では残りご飯で作ってた気がする」
「温かい方がいいよ? 解れやすいし冷たいとフライパンの温度下がるし。多分日陽のおばさんも冷たいご飯なら温めてから作ってたんじゃないかな。あとちゃんと硬めに炊いてるからべちゃっとならないよ」
「……プロか」
「これくらいで何で……。じゃあ日陽、ご飯炒めててくれる? 木べらで切る感じ。ご飯がぱらぱらしてきたら教えて。俺、卵準備するよ」
「うん」
卵もただ割って焼くだけかと思っていたら那月は牛乳やら塩やらを加えている。
料理、難しそうだな……。
そう思いつつも那月と一緒だからだろうか、楽しくもある。
「ねえ、俺の食べるやつは日陽焼いてよ。日陽食べるやつは俺が焼くからさ」
卵を焼く段階で那月はそんなことを言ってきた。
「え、で、でも俺焼いたことねーし、やめたほうがいいぞ……俺が焼いたものは俺が責任をもって食ったほうがいい気がする」
「大丈夫だよ」
何を根拠に言っているのかニコニコ大丈夫だと言う那月に押し切られ、結局那月の分を日陽が作ることになった。横でついているからと言われ、先に焼く。
もの凄く手軽な食材で、簡単に作れそうでしかない卵がこれほど高等技術を要すると日陽は知らなかった。言われた通りにやっているつもりなのに、いじり過ぎて中々焼けなくて今度は放置してたら焦げた。半熟になったらと言われていたにも関わらず、すでに無様な様子になりつつある状態で日陽はチキンライスを乗せた。ご飯を整えるよう言われてもだが上手く寄せられない。おまけに空けているほうの卵をそっとご飯の上に被せるように言われ、あまり空いていない上にそっと被せるどころかめくれ上がってくれない卵に絶望した。
卵からご飯が零れないようにとか、卵が破れないようにとか、形を整えてとか、そういう問題ではなかった。どうみてもチキンライスの上にところどころ焦げた炒り卵を乗せたような状態に成り果て、日陽はただ無言で那月を遠い目で見る。
「大丈夫。俺、食べるの楽しみだよ」
だが那月はやはり嬉しそうだ。ちなみに那月が作ったオムライスはプロ並みとまでは言わないが、普通に美味しそうにでき上がっていた。
座って一口食べると、何故だかめちゃくちゃ美味しく感じられる。
「……何これ、めっちゃ美味いんだけど」
「だね、俺も美味しい」
那月のオムライスはどう見ても美味しそうではない。もちろんチキンライスは那月が味つけしたものだから美味しいだろうが、卵が無残なことになっている。
いや、でも炒り卵入りチキンライスと思えば……。
「って、炒り卵入りチキンライスとか切ないだろ」
「何言ってるの、日陽?」
思わず声に出していたようで、那月が怪訝そうな顔を日陽に向けている。
「あ、いや。何つーか、ごめんな。もっとちゃんと綺麗なの作るつもりではあったんだけど……」
「え? ああ! 日陽。俺、本当に美味しいよ。日陽が一生懸命作ってくれたからかな。いつもくれる弁当のおかずも美味しいけど、今この卵がさ、もっと美味しく感じる」
「焦げてるしぼそぼそなのに?」
「うん」
うん、と頷く那月は本当に嬉しそうな顔をしている。
「そ、っか。よかった。あの、もうちょっと作ることできるようになるよ」
「え、それ、俺のために?」
ポカンとした後に那月がそわそわしながら聞いてくる。
「そう聞かれるとなんか、うんって言いにくいな」
「……俺、嬉しい」
那月が何とも言えないような表情しながら呟いてくる。それが妙に照れくさくて居たたまれない気持ちになり、日陽は話を逸らすかのように口を開いた。
「智充を練習台にしようかな」
すると那月がどこかぼんやりとしたような顔をしてきた。
「……? 那月?」
「ん?」
「いや、どうかしたのか?」
「え? ううん。どうもしないよ。日陽、俺に作ってくれるなら、練習台も俺でいいだろ」
「そうかなぁ。普通そこは別の相手を犠牲にしないか?」
「何でそこで智充?」
「え、だって智充だし」
それ以上説明のしようがないとばかりに日陽が笑うと、那月も「そだね」と呟いてきた。
ただ、鶏肉と玉ねぎくらい、日陽の家だと多分いつだってあると思う。買い物から帰ってきて冷蔵庫を開けると、ほぼ何も入っていなかった。確かに卵はあったが、後は調味料と飲み物くらいしか目につかない。普段は一体何食べているのだろうと素朴な疑問が浮かぶ。夜、それなりの時間まで那月の家にいても、那月の両親が帰ってきたことなどなかった気がする。
今までぼんやりと「那月の両親忙しそうだな」と思っていたが、改めて那月は昔からいつも一人だったのかなと思ったりした。日陽の小さい頃はいつ家へ帰っても母親がいたし、少し大きくなってからパートへ行くようになっても母親は夕方以降いてくれて、日陽が帰る頃には晩御飯の支度をしている姿しか浮かばない。父親も忙しい時は顔を見ないこともあったが、大抵夜は一緒に夕食を食べたし小さい頃は休みの日、よく一緒に遊んでくれた。
それが正しいとは言わないが、少なくとも日陽にとってはありがたいことだと思える。
那月はどうだったのだろうと思ったが、いつも小さい頃の話をあまりしないのは、こういう話題があまり好きじゃないのかもしれない。
もしくは変に同情して欲しくない、とか?
いまさら同情する気はないし、日陽がどうこうできるものでもない。それでも気になったりするのは、那月が好きだからだ。
よくわからないけど、とりあえず昼に弁当美味そうに食ってる那月見てたら料理、できるようになりたいとは思ったんだよな。
とはいえ、本人の目の前で本人と一緒に作ってみようとするのはいかがなものか、とは今気づいた。しかも那月は料理を「しない」と言いつつも手際からして多分作られそうだ。
俺は詰めが甘いよな。というか役立たず?
言われて、那月が洗ったレタスをちぎりながら思っていると「日陽、ちぎり過ぎ」と笑われた。
「え」
「家や店でそんな細かいレタス見たことある?」
「……ないな」
ごめんと謝ろうとしたが、那月は何故か楽しそうだった。最近よく妙な顔をしていたりするので、楽しそうな那月を見るのは嬉しい。
改めて適度と思われる大きさにちぎっている間に那月がトマトと玉ねぎを切っていた。野菜を切っているところを見ると、やはり普段しないだけで那月は料理ができるのだろうなと日陽は思う。日陽だったらまずどう切ればいいかすらわからない。
その後鶏肉も切ってから、フライパンでバターを熱して那月は鶏肉と玉ねぎを炒め始める。そこへ炊けたご飯を加えて解していく。
「そいや冷たいご飯じゃなくていいのか、それ。家では残りご飯で作ってた気がする」
「温かい方がいいよ? 解れやすいし冷たいとフライパンの温度下がるし。多分日陽のおばさんも冷たいご飯なら温めてから作ってたんじゃないかな。あとちゃんと硬めに炊いてるからべちゃっとならないよ」
「……プロか」
「これくらいで何で……。じゃあ日陽、ご飯炒めててくれる? 木べらで切る感じ。ご飯がぱらぱらしてきたら教えて。俺、卵準備するよ」
「うん」
卵もただ割って焼くだけかと思っていたら那月は牛乳やら塩やらを加えている。
料理、難しそうだな……。
そう思いつつも那月と一緒だからだろうか、楽しくもある。
「ねえ、俺の食べるやつは日陽焼いてよ。日陽食べるやつは俺が焼くからさ」
卵を焼く段階で那月はそんなことを言ってきた。
「え、で、でも俺焼いたことねーし、やめたほうがいいぞ……俺が焼いたものは俺が責任をもって食ったほうがいい気がする」
「大丈夫だよ」
何を根拠に言っているのかニコニコ大丈夫だと言う那月に押し切られ、結局那月の分を日陽が作ることになった。横でついているからと言われ、先に焼く。
もの凄く手軽な食材で、簡単に作れそうでしかない卵がこれほど高等技術を要すると日陽は知らなかった。言われた通りにやっているつもりなのに、いじり過ぎて中々焼けなくて今度は放置してたら焦げた。半熟になったらと言われていたにも関わらず、すでに無様な様子になりつつある状態で日陽はチキンライスを乗せた。ご飯を整えるよう言われてもだが上手く寄せられない。おまけに空けているほうの卵をそっとご飯の上に被せるように言われ、あまり空いていない上にそっと被せるどころかめくれ上がってくれない卵に絶望した。
卵からご飯が零れないようにとか、卵が破れないようにとか、形を整えてとか、そういう問題ではなかった。どうみてもチキンライスの上にところどころ焦げた炒り卵を乗せたような状態に成り果て、日陽はただ無言で那月を遠い目で見る。
「大丈夫。俺、食べるの楽しみだよ」
だが那月はやはり嬉しそうだ。ちなみに那月が作ったオムライスはプロ並みとまでは言わないが、普通に美味しそうにでき上がっていた。
座って一口食べると、何故だかめちゃくちゃ美味しく感じられる。
「……何これ、めっちゃ美味いんだけど」
「だね、俺も美味しい」
那月のオムライスはどう見ても美味しそうではない。もちろんチキンライスは那月が味つけしたものだから美味しいだろうが、卵が無残なことになっている。
いや、でも炒り卵入りチキンライスと思えば……。
「って、炒り卵入りチキンライスとか切ないだろ」
「何言ってるの、日陽?」
思わず声に出していたようで、那月が怪訝そうな顔を日陽に向けている。
「あ、いや。何つーか、ごめんな。もっとちゃんと綺麗なの作るつもりではあったんだけど……」
「え? ああ! 日陽。俺、本当に美味しいよ。日陽が一生懸命作ってくれたからかな。いつもくれる弁当のおかずも美味しいけど、今この卵がさ、もっと美味しく感じる」
「焦げてるしぼそぼそなのに?」
「うん」
うん、と頷く那月は本当に嬉しそうな顔をしている。
「そ、っか。よかった。あの、もうちょっと作ることできるようになるよ」
「え、それ、俺のために?」
ポカンとした後に那月がそわそわしながら聞いてくる。
「そう聞かれるとなんか、うんって言いにくいな」
「……俺、嬉しい」
那月が何とも言えないような表情しながら呟いてくる。それが妙に照れくさくて居たたまれない気持ちになり、日陽は話を逸らすかのように口を開いた。
「智充を練習台にしようかな」
すると那月がどこかぼんやりとしたような顔をしてきた。
「……? 那月?」
「ん?」
「いや、どうかしたのか?」
「え? ううん。どうもしないよ。日陽、俺に作ってくれるなら、練習台も俺でいいだろ」
「そうかなぁ。普通そこは別の相手を犠牲にしないか?」
「何でそこで智充?」
「え、だって智充だし」
それ以上説明のしようがないとばかりに日陽が笑うと、那月も「そだね」と呟いてきた。
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