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17話
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とりあえず先ほどの話の続きをするからと、周太はニコニコして高典に座るよう促してきた。帰れと言っても聞かない。ただ一応今のところシャツに対して以外に変なことをしてきたわけでもなく、高典は渋々ベッドに座った。先ほどジュースで汚れた時の様子だとすぐにでもクリーニングに出すといった様子だったが今は一旦丁寧に畳んで周太は高典のベッドに腰かけて自分の膝上に置いている。
多分こいつクリーニングに出すより新しいシャツ買おうと思ってそうでしかない……。
そうなると汚れたシャツの行方が気になるが、高典に直接被害があるよりは少なくともマシだと、シャツは犠牲にすることにした。
「高典先輩、何でそんな離れたとこに座るんですか? 俺の隣に座らないんです? そこ、下麥先輩のベッドじゃないですか」
「お前の隣は嫌だ」
「本当に高典先輩は照れ屋さんですね」
「なあ、どれくらいそうじゃないと言えばお前の耳と脳に届くんだ?」
「いつだって届いてますよ? えっと、とりあえず俺、どこまでお話しましたっけ」
「……はぁ。えっと、合コン云々とあとケントくんに彼女できたら帰ってこなくて留守が増えるみたいな話してたと思うけど」
呆れてため息をついてから、先ほど聞いた話を口にした。受け流すことを覚えたりして、とりあえず改めて思うが、周太に対しての免疫というか、対応力というか、どう言えばいいかわからないが確実にレベルアップしていっている自分がわりと嫌だ。
「そうでしたね。えっと、剣斗が留守がちになると俺だけになるじゃないですか」
「まあ、そうだな」
俺の部屋も似たようなものだし、と高典は内心頷く。現に今も雄士は恋人のところへ行ったため、がっかりなことに部屋にいない。ただ同じ寮に彼氏がいる雄士と違って剣斗は他校の女子と付き合うこととなったのならそう頻繁に会えないのではと少し思った。
「あいつなら外に彼女作ったなら気にせずちょくちょく会いに行きますよ」
「ねえ、今俺の考え読んだの?」
今さら怖がるほどでもない気もしてきているが、やはり怖がってもおかしくはないのではと高典は口元を少々引きつらせながら思う。
「? まさか。とにかく、俺の部屋に邪魔者がいないこと、かなり増えると思います」
周太がニコニコと嬉しそうにしながら高典を見てきた。そうですかと受け流しつつ、続きを待ったが周太はニコニコしたままだ。
「続きは?」
「え? 以上ですが」
「以上? えっと、話をさかのぼるけど、お前が俺に会いに来られなかった理由、だったよな」
口にした後でこれではまるで会いにきて欲しいみたいじゃないかと思ったが、ムキになって言い直すほうが意識している気もするので心の中で唇を噛みしめつつ流すことにする。
「そうです。ああ、言葉足らずでしたか。剣斗にもたまに言われるんです。お前は自分の中で完結してしまいがちで相手に伝わってないこととか、逆に相手の意図が伝わってないことあるって」
いいぞケントくん……! その調子でもっと言ってやってくれ……! 突き進みすぎて変態でしかない上に人の話を湾曲してとらえすぎだとも言ってやってくれ……!
「俺もそれは思う。第一おま……」
「高典先輩も思われるんですね。というかまだそんなに付き合い長くないのにルームメイトと同じように見抜いてくださるなんて、俺、愛されてますよね」
「ち、ちが、違う。違うだろ違う。何でそっちへ行くの……!」
「? 言葉足らずなの、本当にすみません。えっと、本当は隙あらば高典先輩に会いに行きたかったんですが、あいつが留守がちになるためにも涙を飲んであいつに恋人ができるよう奮闘してました。これで伝わりますか?」
「え? あ」
その前にお前の歪曲してばかりなその考えを訂正したい、と思いつつも今の話も突っ込みどころしかなくて流せない。
「えっと、俺に会いに来れなかったのが、ケントくんを留守がちにするため色々がんばってたからというのはわかった。でもじゃあ何でそんなにその子を留守にさせたいんだよ。やっぱり嫌いなのか?」
「嫌いじゃないですよ、さっきも言いましたが。高典先輩とたくさんイチャイチャしやすい空間にしたいからです。それ以外にないですよ」
「ああ、なるほどな」
ようやく繋がったと納得した後に高典は緩めた口元はそのままに固まった。
「……何て?」
思わずベッドから立ち上がった際に唖然としていたからかバランスを崩して躓きかけた。
「え? それ以外はない、と……って危な……」
気づいた周太も慌てて立ち上がり、高典のところまで駆けつけようとしたがそのまえに高典は転ばないよう持ち直す。
「あ、っぶなかったですね」
ふとまた何かが頭をよぎった気がする。今までもたまに周太が何か言った言葉に違和感というか何かがよぎっていたが、今回は今までに何度かあった時より明確に違和感があった。
いや、違和感とかじゃなくて……既視感?
そう思った後で何でだよと心の中で呆れると、今しがた言われたことについて口にした。
「その前ね! 何その空間。俺とお前がイチャイチャするためって、何でそんな発想になんの?」
「資料室でするより存分にいちゃつけますよね」
「そうじゃなくて……! 何で俺がお前といちゃつかないとなの? 俺とお前、そういうんじゃないから。むしろこっち来んなって感じだから! 好きじゃないって言ってるよな……っ?」
「確かに照れ屋さんならイチャイチャできるって言われたら何かモヤっとするかもですね、すみません。恥ずかしかったですか」
「そぉぉぉじゃない……!」
「でもこの間資料室でいちゃついた時はすごく高典先輩、素直な感じだったしかわいかったです」
むしろお前が照れるな……!
多分こいつクリーニングに出すより新しいシャツ買おうと思ってそうでしかない……。
そうなると汚れたシャツの行方が気になるが、高典に直接被害があるよりは少なくともマシだと、シャツは犠牲にすることにした。
「高典先輩、何でそんな離れたとこに座るんですか? 俺の隣に座らないんです? そこ、下麥先輩のベッドじゃないですか」
「お前の隣は嫌だ」
「本当に高典先輩は照れ屋さんですね」
「なあ、どれくらいそうじゃないと言えばお前の耳と脳に届くんだ?」
「いつだって届いてますよ? えっと、とりあえず俺、どこまでお話しましたっけ」
「……はぁ。えっと、合コン云々とあとケントくんに彼女できたら帰ってこなくて留守が増えるみたいな話してたと思うけど」
呆れてため息をついてから、先ほど聞いた話を口にした。受け流すことを覚えたりして、とりあえず改めて思うが、周太に対しての免疫というか、対応力というか、どう言えばいいかわからないが確実にレベルアップしていっている自分がわりと嫌だ。
「そうでしたね。えっと、剣斗が留守がちになると俺だけになるじゃないですか」
「まあ、そうだな」
俺の部屋も似たようなものだし、と高典は内心頷く。現に今も雄士は恋人のところへ行ったため、がっかりなことに部屋にいない。ただ同じ寮に彼氏がいる雄士と違って剣斗は他校の女子と付き合うこととなったのならそう頻繁に会えないのではと少し思った。
「あいつなら外に彼女作ったなら気にせずちょくちょく会いに行きますよ」
「ねえ、今俺の考え読んだの?」
今さら怖がるほどでもない気もしてきているが、やはり怖がってもおかしくはないのではと高典は口元を少々引きつらせながら思う。
「? まさか。とにかく、俺の部屋に邪魔者がいないこと、かなり増えると思います」
周太がニコニコと嬉しそうにしながら高典を見てきた。そうですかと受け流しつつ、続きを待ったが周太はニコニコしたままだ。
「続きは?」
「え? 以上ですが」
「以上? えっと、話をさかのぼるけど、お前が俺に会いに来られなかった理由、だったよな」
口にした後でこれではまるで会いにきて欲しいみたいじゃないかと思ったが、ムキになって言い直すほうが意識している気もするので心の中で唇を噛みしめつつ流すことにする。
「そうです。ああ、言葉足らずでしたか。剣斗にもたまに言われるんです。お前は自分の中で完結してしまいがちで相手に伝わってないこととか、逆に相手の意図が伝わってないことあるって」
いいぞケントくん……! その調子でもっと言ってやってくれ……! 突き進みすぎて変態でしかない上に人の話を湾曲してとらえすぎだとも言ってやってくれ……!
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「ち、ちが、違う。違うだろ違う。何でそっちへ行くの……!」
「? 言葉足らずなの、本当にすみません。えっと、本当は隙あらば高典先輩に会いに行きたかったんですが、あいつが留守がちになるためにも涙を飲んであいつに恋人ができるよう奮闘してました。これで伝わりますか?」
「え? あ」
その前にお前の歪曲してばかりなその考えを訂正したい、と思いつつも今の話も突っ込みどころしかなくて流せない。
「えっと、俺に会いに来れなかったのが、ケントくんを留守がちにするため色々がんばってたからというのはわかった。でもじゃあ何でそんなにその子を留守にさせたいんだよ。やっぱり嫌いなのか?」
「嫌いじゃないですよ、さっきも言いましたが。高典先輩とたくさんイチャイチャしやすい空間にしたいからです。それ以外にないですよ」
「ああ、なるほどな」
ようやく繋がったと納得した後に高典は緩めた口元はそのままに固まった。
「……何て?」
思わずベッドから立ち上がった際に唖然としていたからかバランスを崩して躓きかけた。
「え? それ以外はない、と……って危な……」
気づいた周太も慌てて立ち上がり、高典のところまで駆けつけようとしたがそのまえに高典は転ばないよう持ち直す。
「あ、っぶなかったですね」
ふとまた何かが頭をよぎった気がする。今までもたまに周太が何か言った言葉に違和感というか何かがよぎっていたが、今回は今までに何度かあった時より明確に違和感があった。
いや、違和感とかじゃなくて……既視感?
そう思った後で何でだよと心の中で呆れると、今しがた言われたことについて口にした。
「その前ね! 何その空間。俺とお前がイチャイチャするためって、何でそんな発想になんの?」
「資料室でするより存分にいちゃつけますよね」
「そうじゃなくて……! 何で俺がお前といちゃつかないとなの? 俺とお前、そういうんじゃないから。むしろこっち来んなって感じだから! 好きじゃないって言ってるよな……っ?」
「確かに照れ屋さんならイチャイチャできるって言われたら何かモヤっとするかもですね、すみません。恥ずかしかったですか」
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