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43話 ※
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「というか、当たり前のように俺が入れられる側やったけど逆でもいいんじゃ……」
仕事の休みが取れたオフに、面倒がる奏真を自分の家というか仕事のために借りている家へ呼んだ葵はとてつもなく唖然とした顔を奏真に向けた。
「寝言は寝て言え」
「寝ていいなら寝るけど……」
「そうじゃねぇよ……! 何言ってんだって言ってんだよ!」
奏真の寮部屋ではあまりしたくないと前に言われたのもあって自分の家へ連れてきた。別にするだけが目的ではないが、自由にできないと制限されるのはどうにも気に食わない。ちなみに奏真の部屋でしたくない理由を聞けば「喋り過ぎって、ごうに言われた」と奏真は少し赤くなりながら答えてきた。
その表情を剛に見せていたというなら、最中の声を聞かれていることとともに剛をどうにかして抹殺しなければならない。とはいえ腹立たしいことに奏真は剛のことを身内のように思っている。せいぜい部屋を変えさせるくらいしか葵にはできない。
そんな勝手なことを思いつつ、葵が一人暮らししている警備システムの整った高層マンションへ奏真を連れ込んだわけだが、いざことを始めようとしたら「逆でも」などと言われた。
「何って……だってあんたも俺も同じ男だろ。だったらどっちがどっちでも問題ないだろ」
大有りだ。葵は微妙な顔で奏真を見た。
この俺が奏真に抱かれる? 冗談じゃない。想像すらできるか。
そう思ったところで葵はニヤリと笑った。
「は。だったら」
ベッドの上にお互い座っている状態から葵は奏真を引き寄せる。背後から抱えるようにして服の中に手を入れた。
「お前は俺にこんな風に愛撫できんの。面倒がらずに」
相手が男でいいなと思った一つに服の中はすぐにむき出しの胸だということがある。色々それこそ面倒臭い繊細な生地の下着やらキャミソールやら何やらがない。
まだ柔らかいままの胸の突起に背後から指の腹を擦りつけていると、それはすぐに硬くなっていった。奏真は少し息を乱しつつも「これくらいなら……できる」と言い返してくる。
「こんだけじゃねーだろ。ちゃんと前、かわいがりつつ後ろは慣らさねえとだろ」
空いているほうの手でズボンの前を寛げさせ、葵はその手を下着の中へ突っ込んだ。中は熱い。毛の辺りをそっと撫でながら奏真のものに指を這わせると、それはすぐに反応してくる。
「俺のはお前ほど反応すんの早くねーぞ」
これは嘘だ。本当は毎回即臨戦態勢になりそうなのを何とか堪えながら奏真に触れている。
返事を待たずに葵がさらに下着も少しずらすと、乳首を弄ったままなのもあり次第に大きくなっている奏真のものがそこから飛び出てきた。その先を指の腹で軽く弄ると奏真の口から葵にとって堪らない声が小さく漏れた。
葵はそっと前を見る。奏真は気づいていないようだが、この部屋には鏡張りになっている箇所が多い。この部屋だけでなく他の部屋もそうなのだが、自分に自信がありつつも磨くのを怠らない葵が絶えず自分の姿を意識するためと、あとは演技などをどこでも行い確認するためでもある。
前方では葵に服を乱され愛撫されている奏真が映っていた。多分本人は気づいていない。というか気づいていたら文句のひとつでもつけてきそうだ。
クソ、やっぱかわいいな。
平凡な顔が突如変化したわけではないというのに、つき合うようになってからはなおさら、いつ見てもかわいく見える。おまけに今はエロかわいいとでも言うのだろうか。反応は基本淡々としているくせに、その表情は赤くて蕩けている。
手が奏真の汁で濡れてしまう前に、葵は奏真の服を背後から脱がせた。そしてまた乳首やぺニスを弄る。奏真は鏡に気づいていないせいで存分に顔を蕩けさせている。
俺に見られてねーと思ってんだろなあ。
服を脱がせた際に用意しておいたローションを前に垂らしながら葵は密かに笑った。
「なぁ、俺にこういうこと、お前できんの」
奏真のものを扱きながら、今度は乳首を弄っていた手をローションと奏真が垂らした液でトロトロと濡れている足の間へ持っていった。一旦足を曲げさせ、穴に触れやすいようにする。背後からその穴へゆっくり指を入れていくと、奏真は息を飲んだ後に小さく吐いてきた。その表情もばっちり見えている。扱きながら中を指で解している様子は後で脳内にてまた再現しようと葵は力強く思った。
「……できない」
「だろ?」
「うん……だってめんどぅ」
「そうだろうなと思って俺も言ってたけどな……あえて言われると心なしか切ないんだけど」
「何で……」
「お前からの愛が足りねえ感じすんだろ、なんか」
「……くだらない」
「ああ、お前はそういうやつだよ……!」
ほんとことごとくドラマのようにはいかねぇやつだよ。
本当に下らなさそうに言われて微妙になりつつ、葵は既に三本は入るくらい解れてきた中で指を少し曲げた。前では指が入っているそこが艶かしい。
「……っぁ、う」
「まあそれに、俺はお前のいいとこ、もう知ってるしな。お前が今から面倒なの乗り越えてさらに俺のいいとこ探すよりやっぱこっちだろ?」
「……うん」
頑固で面倒くさがりだが、素直なところもあるのがまたかわいい。葵は奏真の耳元にキスしながら「かわいいな」と囁いた。奏真は多分葵の声に弱い気が、前からほんのりしている。
そのまま中で指を動かしていたらだんだんと奏真が涙目になってきた。これがまた堪らない。行為中も淡々とした態度を取ってくるくせに、本当に反則だと思う。だが本人には涙目になって煽っている自覚はないようだ。
「あー、マジ……。なぁ、もう入れていいか?」
これ以上は堪えきれなくなり、背後から奏真の耳元に囁くと「声……ムカつく」と理不尽なことを言ってきた後に頷いてきた。
仕事の休みが取れたオフに、面倒がる奏真を自分の家というか仕事のために借りている家へ呼んだ葵はとてつもなく唖然とした顔を奏真に向けた。
「寝言は寝て言え」
「寝ていいなら寝るけど……」
「そうじゃねぇよ……! 何言ってんだって言ってんだよ!」
奏真の寮部屋ではあまりしたくないと前に言われたのもあって自分の家へ連れてきた。別にするだけが目的ではないが、自由にできないと制限されるのはどうにも気に食わない。ちなみに奏真の部屋でしたくない理由を聞けば「喋り過ぎって、ごうに言われた」と奏真は少し赤くなりながら答えてきた。
その表情を剛に見せていたというなら、最中の声を聞かれていることとともに剛をどうにかして抹殺しなければならない。とはいえ腹立たしいことに奏真は剛のことを身内のように思っている。せいぜい部屋を変えさせるくらいしか葵にはできない。
そんな勝手なことを思いつつ、葵が一人暮らししている警備システムの整った高層マンションへ奏真を連れ込んだわけだが、いざことを始めようとしたら「逆でも」などと言われた。
「何って……だってあんたも俺も同じ男だろ。だったらどっちがどっちでも問題ないだろ」
大有りだ。葵は微妙な顔で奏真を見た。
この俺が奏真に抱かれる? 冗談じゃない。想像すらできるか。
そう思ったところで葵はニヤリと笑った。
「は。だったら」
ベッドの上にお互い座っている状態から葵は奏真を引き寄せる。背後から抱えるようにして服の中に手を入れた。
「お前は俺にこんな風に愛撫できんの。面倒がらずに」
相手が男でいいなと思った一つに服の中はすぐにむき出しの胸だということがある。色々それこそ面倒臭い繊細な生地の下着やらキャミソールやら何やらがない。
まだ柔らかいままの胸の突起に背後から指の腹を擦りつけていると、それはすぐに硬くなっていった。奏真は少し息を乱しつつも「これくらいなら……できる」と言い返してくる。
「こんだけじゃねーだろ。ちゃんと前、かわいがりつつ後ろは慣らさねえとだろ」
空いているほうの手でズボンの前を寛げさせ、葵はその手を下着の中へ突っ込んだ。中は熱い。毛の辺りをそっと撫でながら奏真のものに指を這わせると、それはすぐに反応してくる。
「俺のはお前ほど反応すんの早くねーぞ」
これは嘘だ。本当は毎回即臨戦態勢になりそうなのを何とか堪えながら奏真に触れている。
返事を待たずに葵がさらに下着も少しずらすと、乳首を弄ったままなのもあり次第に大きくなっている奏真のものがそこから飛び出てきた。その先を指の腹で軽く弄ると奏真の口から葵にとって堪らない声が小さく漏れた。
葵はそっと前を見る。奏真は気づいていないようだが、この部屋には鏡張りになっている箇所が多い。この部屋だけでなく他の部屋もそうなのだが、自分に自信がありつつも磨くのを怠らない葵が絶えず自分の姿を意識するためと、あとは演技などをどこでも行い確認するためでもある。
前方では葵に服を乱され愛撫されている奏真が映っていた。多分本人は気づいていない。というか気づいていたら文句のひとつでもつけてきそうだ。
クソ、やっぱかわいいな。
平凡な顔が突如変化したわけではないというのに、つき合うようになってからはなおさら、いつ見てもかわいく見える。おまけに今はエロかわいいとでも言うのだろうか。反応は基本淡々としているくせに、その表情は赤くて蕩けている。
手が奏真の汁で濡れてしまう前に、葵は奏真の服を背後から脱がせた。そしてまた乳首やぺニスを弄る。奏真は鏡に気づいていないせいで存分に顔を蕩けさせている。
俺に見られてねーと思ってんだろなあ。
服を脱がせた際に用意しておいたローションを前に垂らしながら葵は密かに笑った。
「なぁ、俺にこういうこと、お前できんの」
奏真のものを扱きながら、今度は乳首を弄っていた手をローションと奏真が垂らした液でトロトロと濡れている足の間へ持っていった。一旦足を曲げさせ、穴に触れやすいようにする。背後からその穴へゆっくり指を入れていくと、奏真は息を飲んだ後に小さく吐いてきた。その表情もばっちり見えている。扱きながら中を指で解している様子は後で脳内にてまた再現しようと葵は力強く思った。
「……できない」
「だろ?」
「うん……だってめんどぅ」
「そうだろうなと思って俺も言ってたけどな……あえて言われると心なしか切ないんだけど」
「何で……」
「お前からの愛が足りねえ感じすんだろ、なんか」
「……くだらない」
「ああ、お前はそういうやつだよ……!」
ほんとことごとくドラマのようにはいかねぇやつだよ。
本当に下らなさそうに言われて微妙になりつつ、葵は既に三本は入るくらい解れてきた中で指を少し曲げた。前では指が入っているそこが艶かしい。
「……っぁ、う」
「まあそれに、俺はお前のいいとこ、もう知ってるしな。お前が今から面倒なの乗り越えてさらに俺のいいとこ探すよりやっぱこっちだろ?」
「……うん」
頑固で面倒くさがりだが、素直なところもあるのがまたかわいい。葵は奏真の耳元にキスしながら「かわいいな」と囁いた。奏真は多分葵の声に弱い気が、前からほんのりしている。
そのまま中で指を動かしていたらだんだんと奏真が涙目になってきた。これがまた堪らない。行為中も淡々とした態度を取ってくるくせに、本当に反則だと思う。だが本人には涙目になって煽っている自覚はないようだ。
「あー、マジ……。なぁ、もう入れていいか?」
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