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16話
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あの後、その上からあえてゆったりとした稽古着を着て誤魔化し、サラに残りの外側に着るペティコートや髪をアップにすることで首を隠すためのネックチーフ、ショートガウン、エプロン、そして白いリネンのキャップをまとめてもらい、イーディスはいつものようにレナードとの待ち合わせ場所へ向かった。乗馬で泉のところまで向かったら残りの衣装をレナードに手伝ってもらい身につけるつもりだった。
後は上から追加していくだけなので外で着替えても問題ないだろうと踏んでいたのだが、それでもレナードには狼狽えられた。
「狼狽えてないで手伝って」
「で、でもレディの着替えを手伝うなんて」
「これは着替えというより上着を羽織るようなものだと思って。あとレディじゃなくて幼馴染の友人だから」
「もう……! 君ね、そんなだといつか僕に襲われるからね」
「あら、本当? あなたが? 私を襲うの?」
「……襲わない。けど君は僕を苦しめてる」
確かに好きな女性が近くにいるだけでも多分圭吾だった時なら緊張して大変だったかもしれない。経験がなくてわからないが少なくとも当時はレナードと同じ男だったので全く気持ちがわからない訳でもない。ただイーディスとしては友人にちょっとした手伝いを頼んでいる感覚でしかなかった。
「わかったから。ごめんね、レナード。じゃあ自分でがんばるからもうちょっと待ってて」
「いいよ……手伝う。そのガウン、腕を通すんだね」
「ありがとう、レナード」
「ううん。ああでもどうせ手伝うならさっき君がやってたネックチーフをステイズとやらの中にしまうのを手伝いたかったな」
先ほどイーディスは首元を隠すために首と肩にかけたネックチーフの先をステイズの中、要は胸元に押し込んでいた。
「このわんちゃんは全く……」
「王子を犬扱いするなんて君くらいなものだから」
いつものポニーテールと違い、髪は完全に結い上げている。そこにリネンのキャップを着用した。細いリボンを結んで固定する。町では女性が髪を見せるのはふしだらだと言われているらしい。そのため頭巾やキャップで髪を隠す。
「へえ。なら宮廷に出てくる女性たちは皆ふしだらってことか……そう思うと退屈なパーティも楽しめそうだな」
思わず口にした後でレナードが「あ、そ、その、深い意味はないからね!」と慌てて訂正してきた。
「別に訂正しなくとも何とも思わないよ」
イーディスも親しい友人がいないのならパーティなど退屈な集まりでしかないと思っている。確かにレナードの言う通り、庶民目線で見ればふんだんにお洒落をしてくる淑女たちは皆下手をすれば娼婦だろう。そう思うとイーディスだって楽しく思えそうだ。ただし「大丈夫、私もそれ同意だよ」などとはさすがに言えないのでさらりと流しておいた。
準備が済むと二人で城下町へ向かった。馬で近くまで行くと繋いでおき、町へは徒歩で入る。門を通ると客待ちしている馬車や花を売っている店などがあって早速賑やかだった。石畳を歩くと少しすれば広場へ出た。様々なマーケットが集まっている。
「わあ、すごい! 賑やかだね」
「ここね、処刑場にもなるんだ」
「ああ……なるほど」
確かにこれだけ広いとそういう場にもピッタリなのだろう。思わず前世での知識で知ってるギロチンを浮かべてしまい、イーディスはぞっとした。
「あ、ごめん……。怖がらせた?」
「いいえ。そういうこともちゃんと知っておきたいし言ってくれてありがたいかな」
「そっか。……ねえ、イーディス! 美味しそうな焼肉を見つけたよ! あれ、買いに行こう」
「賛成!」
二人でテントのようなマーケットを見て回り、食べ歩いた。時折不思議な雑貨やアクセサリー、衣装を売っている店もあり、飽きることがない。
イーディスは完全に庶民に溶け込めたが、レナードは魔法で髪の色を変えていてもどことなく高貴な匂いでもするのだろうか。店の先々で「お金持ちの旦那」か何かだと思われていてイーディスは「じゃあ私は旦那様の奴隷かな」などとおかしく口にする。
「やめてよ、それなら旦那様の奥さんになって」
「私はだって庶民だから」
「なら僕だって」
「あなたはどうやら高貴な雰囲気から脱せてないようよ」
それでも別に王子だと疑う者はいないようで、二人は存分に買い物を楽しんだ。
「レリアード第三王子生誕記念コインなんてものも売ってたね」
「はは。じゃあ買っておくかな?」
「確かに記念かもね」
そんなことを言いながら歩いているとレナードが「ねえ」とイーディスに呼びかけてきた。
「何かアクセサリーをプレゼントさせてくれない?」
「いらな……わかった、わかったから。もらうからそんな必死の顔で見てこないで」
いらないと言いかけたイーディスは苦笑しながらレナードの手を引いた。すぐに顔を赤らめてきたレナードだったが、嬉しそうに笑うとイーディスの手を握ってくる。
「混んでるし迷わないように手を繋いでいてもいいよね?」
「繋いでから言うことなの? あ、ねえ! くれるのなら私、あれがいいかな」
綺麗な布などを売っている店の片隅に置いてある細いリボンをイーディスは指差した。宝石などよりは高価でないし、それにイーディスのピアスと似た色をしている。ディーン家のサファイアの色だ。
「リボン? 綺麗な石のついたネックレスや髪飾りなどじゃなく?」
「ええ。私、最近いつも髪を上げているでしょう? 今はリネンのキャップを被ってるからつけられないけど、きっとこのリボンは私の髪に似合うと思うの」
「そ、そうだね! うん、確かにこのサテンの色は君の髪にも瞳にも合うし、ピアスともぴったりだね。じゃあこれにしよう」
その後二人で町に流れている川の橋を渡った。橋では大道芸人や絵描きがちらほらといて、人が集まったりしている。渡りきると坂を上ってその上にある塔へ向かった。そこから町が一望できるという。
はぁはぁ息を切らせながらかけっこをしたりして登りきると、塔の上から町を見渡した。
「わぁ……!」
美しい町の建造物が見渡せた。おまけに向こうの方には城や修道院も見える。
「あっちの旧市街地は貴族の住まいが、そしてこちら側には主に商業系の店が多いみたいだよ。ああ、そういえばあそこの修道院はステンドグラスが美しいと有名だったし、後で見に行こうか」
「うん、行く!」
とても楽しくてずっとここにいたいとまでほんのり思ってしまった。そのせいでか、予定よりも帰るのが遅くなってしまいあっという間にイーディスは皆に町へ行っていたことがバレた。ただ、一応怒られはしたがどちらかというとレナードの方が側近のはずのランスによってかなり説教を受けたようだ。何度も「俺の妹を」と言っていたらしいのでシスコンのせいかもしれない。日を改めてレナードには謝っておこうとイーディスはそっと思った。
後は上から追加していくだけなので外で着替えても問題ないだろうと踏んでいたのだが、それでもレナードには狼狽えられた。
「狼狽えてないで手伝って」
「で、でもレディの着替えを手伝うなんて」
「これは着替えというより上着を羽織るようなものだと思って。あとレディじゃなくて幼馴染の友人だから」
「もう……! 君ね、そんなだといつか僕に襲われるからね」
「あら、本当? あなたが? 私を襲うの?」
「……襲わない。けど君は僕を苦しめてる」
確かに好きな女性が近くにいるだけでも多分圭吾だった時なら緊張して大変だったかもしれない。経験がなくてわからないが少なくとも当時はレナードと同じ男だったので全く気持ちがわからない訳でもない。ただイーディスとしては友人にちょっとした手伝いを頼んでいる感覚でしかなかった。
「わかったから。ごめんね、レナード。じゃあ自分でがんばるからもうちょっと待ってて」
「いいよ……手伝う。そのガウン、腕を通すんだね」
「ありがとう、レナード」
「ううん。ああでもどうせ手伝うならさっき君がやってたネックチーフをステイズとやらの中にしまうのを手伝いたかったな」
先ほどイーディスは首元を隠すために首と肩にかけたネックチーフの先をステイズの中、要は胸元に押し込んでいた。
「このわんちゃんは全く……」
「王子を犬扱いするなんて君くらいなものだから」
いつものポニーテールと違い、髪は完全に結い上げている。そこにリネンのキャップを着用した。細いリボンを結んで固定する。町では女性が髪を見せるのはふしだらだと言われているらしい。そのため頭巾やキャップで髪を隠す。
「へえ。なら宮廷に出てくる女性たちは皆ふしだらってことか……そう思うと退屈なパーティも楽しめそうだな」
思わず口にした後でレナードが「あ、そ、その、深い意味はないからね!」と慌てて訂正してきた。
「別に訂正しなくとも何とも思わないよ」
イーディスも親しい友人がいないのならパーティなど退屈な集まりでしかないと思っている。確かにレナードの言う通り、庶民目線で見ればふんだんにお洒落をしてくる淑女たちは皆下手をすれば娼婦だろう。そう思うとイーディスだって楽しく思えそうだ。ただし「大丈夫、私もそれ同意だよ」などとはさすがに言えないのでさらりと流しておいた。
準備が済むと二人で城下町へ向かった。馬で近くまで行くと繋いでおき、町へは徒歩で入る。門を通ると客待ちしている馬車や花を売っている店などがあって早速賑やかだった。石畳を歩くと少しすれば広場へ出た。様々なマーケットが集まっている。
「わあ、すごい! 賑やかだね」
「ここね、処刑場にもなるんだ」
「ああ……なるほど」
確かにこれだけ広いとそういう場にもピッタリなのだろう。思わず前世での知識で知ってるギロチンを浮かべてしまい、イーディスはぞっとした。
「あ、ごめん……。怖がらせた?」
「いいえ。そういうこともちゃんと知っておきたいし言ってくれてありがたいかな」
「そっか。……ねえ、イーディス! 美味しそうな焼肉を見つけたよ! あれ、買いに行こう」
「賛成!」
二人でテントのようなマーケットを見て回り、食べ歩いた。時折不思議な雑貨やアクセサリー、衣装を売っている店もあり、飽きることがない。
イーディスは完全に庶民に溶け込めたが、レナードは魔法で髪の色を変えていてもどことなく高貴な匂いでもするのだろうか。店の先々で「お金持ちの旦那」か何かだと思われていてイーディスは「じゃあ私は旦那様の奴隷かな」などとおかしく口にする。
「やめてよ、それなら旦那様の奥さんになって」
「私はだって庶民だから」
「なら僕だって」
「あなたはどうやら高貴な雰囲気から脱せてないようよ」
それでも別に王子だと疑う者はいないようで、二人は存分に買い物を楽しんだ。
「レリアード第三王子生誕記念コインなんてものも売ってたね」
「はは。じゃあ買っておくかな?」
「確かに記念かもね」
そんなことを言いながら歩いているとレナードが「ねえ」とイーディスに呼びかけてきた。
「何かアクセサリーをプレゼントさせてくれない?」
「いらな……わかった、わかったから。もらうからそんな必死の顔で見てこないで」
いらないと言いかけたイーディスは苦笑しながらレナードの手を引いた。すぐに顔を赤らめてきたレナードだったが、嬉しそうに笑うとイーディスの手を握ってくる。
「混んでるし迷わないように手を繋いでいてもいいよね?」
「繋いでから言うことなの? あ、ねえ! くれるのなら私、あれがいいかな」
綺麗な布などを売っている店の片隅に置いてある細いリボンをイーディスは指差した。宝石などよりは高価でないし、それにイーディスのピアスと似た色をしている。ディーン家のサファイアの色だ。
「リボン? 綺麗な石のついたネックレスや髪飾りなどじゃなく?」
「ええ。私、最近いつも髪を上げているでしょう? 今はリネンのキャップを被ってるからつけられないけど、きっとこのリボンは私の髪に似合うと思うの」
「そ、そうだね! うん、確かにこのサテンの色は君の髪にも瞳にも合うし、ピアスともぴったりだね。じゃあこれにしよう」
その後二人で町に流れている川の橋を渡った。橋では大道芸人や絵描きがちらほらといて、人が集まったりしている。渡りきると坂を上ってその上にある塔へ向かった。そこから町が一望できるという。
はぁはぁ息を切らせながらかけっこをしたりして登りきると、塔の上から町を見渡した。
「わぁ……!」
美しい町の建造物が見渡せた。おまけに向こうの方には城や修道院も見える。
「あっちの旧市街地は貴族の住まいが、そしてこちら側には主に商業系の店が多いみたいだよ。ああ、そういえばあそこの修道院はステンドグラスが美しいと有名だったし、後で見に行こうか」
「うん、行く!」
とても楽しくてずっとここにいたいとまでほんのり思ってしまった。そのせいでか、予定よりも帰るのが遅くなってしまいあっという間にイーディスは皆に町へ行っていたことがバレた。ただ、一応怒られはしたがどちらかというとレナードの方が側近のはずのランスによってかなり説教を受けたようだ。何度も「俺の妹を」と言っていたらしいのでシスコンのせいかもしれない。日を改めてレナードには謝っておこうとイーディスはそっと思った。
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