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第一幕 終焉の物語と殉教者たち
二:⑤
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友香は遥の言いたいことが判った。
「えっと、つまり・・・・・・必ずしも、それが、人類の味方ってことじゃないってことだよね?」
遥は肯定するように「そう」と頷きながら、その場に集った人たちの質問に答える咲夜を見つめる。
「人にとっても善の行動を取る者を勇者といい、逆に世界にとっては必要な力でも、人々にとってはそうではない場合を、魔王や化け物と表現する。まぁ、全てがすべてってわけじゃあないけど、ただ、彼らが星の、世界の“代弁者”であったのだとしたら、どんなに抗っても“勝てない”。星が、世界が、健康な状態ならばね?一種族の“利益”の為に、他の全てを犠牲にするわけにはいかないから。私たち人間だって、病気になればそれを治療するでしょ? それと同じ。・・・・・・魔王が現れたのだとしたら、自分自身の“今”の立ち位置が真実“正しい”のか、問いかけることが必要になるんだ。ま、私たちの住む、この地球という世界には、魔王や化け物がそもそも、生まれないんだけどねぇ・・・・・・・そこまで、自然界が強いわけでもないから」
「あ・・・・・・」
「人間の、個の利益を求めて、自分の環境を住み良く追求していった結果の今で、結構沢山のものを壊してしまっている。で、ストッパーとなる、強大な力を持つ人の体の免疫細胞のような働きを持つ、勇者や魔王という存在が居ないから、際限なく暴走して、私たちの星はひ弱になっているんだよ」
「・・・・・・・・・・・・」
「そして、アレだよ」
遥は外を指さした。
「あの私たちだけしか見ることが出来ない、あの化け物はね、確かにこの星にとっては他の星からの侵略者ではあるんだけれど、星の具現であり、私たちが神様という呼び名で呼んでいる存在にとっては、倒すことで、そして取り込むことで、糧となるんだ。弱ってしまった星の力を回復する薬の役割も持っているんだって」
友香は、遥の言葉に目を丸くした。
「・・・・・・・・・・・・え? まって、この侵略者たちが?」
聞き返した友香に、遥は一つ頷く。
「確かに、危機だよ。この星に存在する有機物、無機物問わず取り付いて、搾取して、明らかに将来を奪う存在。神様たちにとっても、一か八かの危険な敵。けど、星にとっては明らかにチャンス。こちらが逆に取り込むことが出来さえしたら、向こう側の力を手に入れることが出来る。自分自身が持っていない未知の力を将来へと繋ぐエネルギーを撃退することで手に入れることが出来るのだから。・・・・・・例え、今ある存在が失われたとしても、向こうが撤退するか、こちらが撃退し、あるいは取り込む事までの時間。力比べとなるけども、地上の全てが置き換わる可能性が高くても、完全勝利じゃなくても、星が狙うのは負けて勝つこと。今回の襲撃でこちらが得た糧で回復し、健康な状態へと持ち込むことだから」
「・・・・・・・・・・・・」
「“刻が来た”」
遥が視線を家族や友香から外へと向ける。つられるように、その場に遥が視線を向けた方へと向ける。
「・・・・・・あ」
音は聞こえない。悲鳴を聞こえない。ただ。世界が、目に映っていたものが、細かな粒子の砂のように崩れ舞い上がっていく。それは、何も外だけの現象じゃない。遥と友香の周囲もだ。苦痛も何もなく、ただただ形を形成していた何もかもが消えていく。とっさに側にいた友香を守ろうと、遥は抱きしめようとしたが、消えていく。今までの生活が虚像だったかの様に消え失せて、更地に残るのは、遥と咲夜だけだった。
「えっと、つまり・・・・・・必ずしも、それが、人類の味方ってことじゃないってことだよね?」
遥は肯定するように「そう」と頷きながら、その場に集った人たちの質問に答える咲夜を見つめる。
「人にとっても善の行動を取る者を勇者といい、逆に世界にとっては必要な力でも、人々にとってはそうではない場合を、魔王や化け物と表現する。まぁ、全てがすべてってわけじゃあないけど、ただ、彼らが星の、世界の“代弁者”であったのだとしたら、どんなに抗っても“勝てない”。星が、世界が、健康な状態ならばね?一種族の“利益”の為に、他の全てを犠牲にするわけにはいかないから。私たち人間だって、病気になればそれを治療するでしょ? それと同じ。・・・・・・魔王が現れたのだとしたら、自分自身の“今”の立ち位置が真実“正しい”のか、問いかけることが必要になるんだ。ま、私たちの住む、この地球という世界には、魔王や化け物がそもそも、生まれないんだけどねぇ・・・・・・・そこまで、自然界が強いわけでもないから」
「あ・・・・・・」
「人間の、個の利益を求めて、自分の環境を住み良く追求していった結果の今で、結構沢山のものを壊してしまっている。で、ストッパーとなる、強大な力を持つ人の体の免疫細胞のような働きを持つ、勇者や魔王という存在が居ないから、際限なく暴走して、私たちの星はひ弱になっているんだよ」
「・・・・・・・・・・・・」
「そして、アレだよ」
遥は外を指さした。
「あの私たちだけしか見ることが出来ない、あの化け物はね、確かにこの星にとっては他の星からの侵略者ではあるんだけれど、星の具現であり、私たちが神様という呼び名で呼んでいる存在にとっては、倒すことで、そして取り込むことで、糧となるんだ。弱ってしまった星の力を回復する薬の役割も持っているんだって」
友香は、遥の言葉に目を丸くした。
「・・・・・・・・・・・・え? まって、この侵略者たちが?」
聞き返した友香に、遥は一つ頷く。
「確かに、危機だよ。この星に存在する有機物、無機物問わず取り付いて、搾取して、明らかに将来を奪う存在。神様たちにとっても、一か八かの危険な敵。けど、星にとっては明らかにチャンス。こちらが逆に取り込むことが出来さえしたら、向こう側の力を手に入れることが出来る。自分自身が持っていない未知の力を将来へと繋ぐエネルギーを撃退することで手に入れることが出来るのだから。・・・・・・例え、今ある存在が失われたとしても、向こうが撤退するか、こちらが撃退し、あるいは取り込む事までの時間。力比べとなるけども、地上の全てが置き換わる可能性が高くても、完全勝利じゃなくても、星が狙うのは負けて勝つこと。今回の襲撃でこちらが得た糧で回復し、健康な状態へと持ち込むことだから」
「・・・・・・・・・・・・」
「“刻が来た”」
遥が視線を家族や友香から外へと向ける。つられるように、その場に遥が視線を向けた方へと向ける。
「・・・・・・あ」
音は聞こえない。悲鳴を聞こえない。ただ。世界が、目に映っていたものが、細かな粒子の砂のように崩れ舞い上がっていく。それは、何も外だけの現象じゃない。遥と友香の周囲もだ。苦痛も何もなく、ただただ形を形成していた何もかもが消えていく。とっさに側にいた友香を守ろうと、遥は抱きしめようとしたが、消えていく。今までの生活が虚像だったかの様に消え失せて、更地に残るのは、遥と咲夜だけだった。
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