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第四章
下僕候補?
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「そういえば…。そもそも魅了師とは、召喚士としての知識と力も併せ持つと言われているそうですね。だとしたら今のお言葉は、召喚士として仰っているのでしょうか?」
「い、いえ。そういう訳ではないんですけど…」
そもそも幻獣の殆どの種族は、自分の種で子孫を残すのではなくて、ある日不意にどこかしこで生まれ落ちるものなのだと母から聞いた事がある。だから幻獣には、子孫を残すという概念はぼほ無いのだそうだ。
だから幻獣であるグリフォンが、いくら王族に自分の血が流れていると言っても、そこまで血に拘るかな…?と単純に思っただけなんだよね。
そもそも魔獣は自分と契約を結んだ相手以外に興味を示さないらしい。
なのに今現在に至るまで、この国に留まり守護して来たという事は、やはり単純にこの国が好きだからじゃないんだろうか。
だとすれば、自分と同じぐらいこの国を大切に思っている者であるのなら、例え自分の血を残せなくても、きっとグリフォンは認めてくれるんじゃないかな。
「………」
そんな事をザビア将軍に伝えたところ、ザビア将軍はまじまじと俺を見つめた。なんだ?また俺変なこと言ったのかな?
「貴方は…変わったお方だなぁ」
うん、やっぱり言われた。
家でも従兄弟逹にもよく言われたからね。でも、会って間もない人にまで変だって言われるなんて。俺ってそんなに変かなあ?
『変だな』
『ボクもそうおもうー。マスターへん!』
「お前ら、うるさい!」
人の思考を勝手に読むなディスるな!そして犬猿の仲の癖に、こういう時だけ息ぴったり合わせるな!!
「も、申し訳ありません!失礼な事を!」
「え?あ!ち、違います!将軍の事じゃなくて!俺の従魔達が!」
慌てて否定すると、ザビア将軍がこちらを見た後、納得したような顔をする。
「従魔?ああ、その首元の蛇と肩にとまっている妖精ですか?」
「え?!見えるんですか?!」
ベルは今のところただの蛇だし見えるのは当然としても、シルフィは自分の姿を可視化していないから、一般人には見えない筈なのに。
「ええ。シェンナ程ではありませんが、私にも聖獣様の血が流れているお陰か、ある程度のモノならば見る事が出来ます。それは…風の精霊でしょうか?」
「はい。この国に来た時に眷属にしました。名前はまだ付けてないんですが」
「そうですか。それは羨ましい」
「そうですか?」
ベルにしろシルフィにしろ、うっかり思わずって感じで眷属にしちゃっただけなんだけど。やっぱ普通の人間にしてみれば、魔物や精霊を使役出来るのって羨ましいものなんだろうな。
「ええ。私もいつか、貴方の眷属にして頂きたいものです」
「そうですか…って、え!?」
「いえ。では、黒の魅了師殿、こちらへ。お前達はここで待機しているように」
「はっ!」
頭を下げた部下達をその場に残し、俺は将軍の後に続いて扉の中へと入って行った。
しかしザビア将軍。なんかサラッと変な事言ってたな。いや、多分あれは冗談か何かだろう。
『おいユキヤ。お前、これ以上余計な下僕作るんじゃねぇぞ!?』
「作るか!!」
ザビア将軍の冗談をベルがしっかり拾い、ドスの効いた声で俺を威嚇してくる。ってか、眷属だし。下僕じゃないし。…あれ?って事はこいつ、俺の下僕だって自分で認めているってことなのか?
そう思った瞬間思いっきり首を絞められ、不覚にも盛大に咽込んだ。
「い、いえ。そういう訳ではないんですけど…」
そもそも幻獣の殆どの種族は、自分の種で子孫を残すのではなくて、ある日不意にどこかしこで生まれ落ちるものなのだと母から聞いた事がある。だから幻獣には、子孫を残すという概念はぼほ無いのだそうだ。
だから幻獣であるグリフォンが、いくら王族に自分の血が流れていると言っても、そこまで血に拘るかな…?と単純に思っただけなんだよね。
そもそも魔獣は自分と契約を結んだ相手以外に興味を示さないらしい。
なのに今現在に至るまで、この国に留まり守護して来たという事は、やはり単純にこの国が好きだからじゃないんだろうか。
だとすれば、自分と同じぐらいこの国を大切に思っている者であるのなら、例え自分の血を残せなくても、きっとグリフォンは認めてくれるんじゃないかな。
「………」
そんな事をザビア将軍に伝えたところ、ザビア将軍はまじまじと俺を見つめた。なんだ?また俺変なこと言ったのかな?
「貴方は…変わったお方だなぁ」
うん、やっぱり言われた。
家でも従兄弟逹にもよく言われたからね。でも、会って間もない人にまで変だって言われるなんて。俺ってそんなに変かなあ?
『変だな』
『ボクもそうおもうー。マスターへん!』
「お前ら、うるさい!」
人の思考を勝手に読むなディスるな!そして犬猿の仲の癖に、こういう時だけ息ぴったり合わせるな!!
「も、申し訳ありません!失礼な事を!」
「え?あ!ち、違います!将軍の事じゃなくて!俺の従魔達が!」
慌てて否定すると、ザビア将軍がこちらを見た後、納得したような顔をする。
「従魔?ああ、その首元の蛇と肩にとまっている妖精ですか?」
「え?!見えるんですか?!」
ベルは今のところただの蛇だし見えるのは当然としても、シルフィは自分の姿を可視化していないから、一般人には見えない筈なのに。
「ええ。シェンナ程ではありませんが、私にも聖獣様の血が流れているお陰か、ある程度のモノならば見る事が出来ます。それは…風の精霊でしょうか?」
「はい。この国に来た時に眷属にしました。名前はまだ付けてないんですが」
「そうですか。それは羨ましい」
「そうですか?」
ベルにしろシルフィにしろ、うっかり思わずって感じで眷属にしちゃっただけなんだけど。やっぱ普通の人間にしてみれば、魔物や精霊を使役出来るのって羨ましいものなんだろうな。
「ええ。私もいつか、貴方の眷属にして頂きたいものです」
「そうですか…って、え!?」
「いえ。では、黒の魅了師殿、こちらへ。お前達はここで待機しているように」
「はっ!」
頭を下げた部下達をその場に残し、俺は将軍の後に続いて扉の中へと入って行った。
しかしザビア将軍。なんかサラッと変な事言ってたな。いや、多分あれは冗談か何かだろう。
『おいユキヤ。お前、これ以上余計な下僕作るんじゃねぇぞ!?』
「作るか!!」
ザビア将軍の冗談をベルがしっかり拾い、ドスの効いた声で俺を威嚇してくる。ってか、眷属だし。下僕じゃないし。…あれ?って事はこいつ、俺の下僕だって自分で認めているってことなのか?
そう思った瞬間思いっきり首を絞められ、不覚にも盛大に咽込んだ。
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