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第六章
天然記念物並み
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「バティルに命じて貴方を挑発させ、『魅了』の力を測らせて貰った甲斐がありましたよ。満月だけであったなら、貴方の『目』を阻むのは難しかったかもしれません。けれども今宵は黒の祝福夜ですから…ねぇ?」
舌なめずりせんばかりに俺を睨め付ける悪魔の双眼は、獲物を狙う捕食者のそれだった。
喉にへばり付く『呪い』が強さを増す。集中力が持続出来ず、僅かに蹌踉てしまった俺に、フゥ達が必死に助けようとしてくれるが焼け石に水状態だ。
『圧倒的に不利かよ!それでも、ここで倒れる訳にはいかない!!』
詠唱での魔法攻撃は封じられている。そして物理攻撃は意味がない。なら、少しでもダメージを与えられる『目』を使うしか手はなかった。
俺は、懸命に集中を途切れさせずラウルを睨み続ける。すると、余裕たっぷりだった奴の顔に僅かな変化が見えた。
「…っ」
赤らんでいた顔から色が抜け、段々と眉根が寄っていく。いいぞ、じわじわと効いてきたか…?と思ったのも束の間。ラウルの双眼が凶悪な光を強めて、俺の『目』を弾いたのだった。
『くっ!?』
双眼に小さな衝撃を受け、思わず体幹が揺れてしまう。集中力が中断されてしまい、肩で息を吐く俺を見下ろすラウルが嬉しそうに口角をあげた。
「フフフ…やはり貴方は素敵だ。勝機など皆無なのに争おうとする蛮勇すら、私を惹きつけて止まない!…あぁあ…。こんなに全身全霊で欲しいと思ったのは、実にソロモン以来ですよ」
『…はぁ!?』
コイツ、俺が欲しいだと?何言ってんだ頭沸いてんのかふざけんな!!
相変わらず芝居がかった気色悪い悪魔の言動に、俺は混じり気なしの嫌悪感で鳥肌が立ってしまう。
ん?というか、今ソロモンって言ったよなコイツ…。
『そうだ!ソロモンは、序列72の悪魔全てを使役してた(実は寵愛されてた)んだよな。って事は、当然コイツもその中の一体か』
「尤も、彼に手を出すのは『我が王』の手前、自重せざるを得ませんでしたけどねぇ…。まぁ、彼が『我が王』のモノになれば私もお情けを頂ける。だからあらゆる手を使い靡くよう頑張ったのですが……。非常に残念なことにあの男、朴念仁にも程がありました…」
『は?いきなりソロモン語り始めやがったぞコイツ!?』
多分意味が分かってるは俺だけで、この悪魔が誰の事を喋っているのか、ザビア将軍やシェンナ姫は勿論、バティル含むオンタリオの連中も理解不可能だろう。実際、目に付く奴らは皆困惑した顔をしている。
「全くもって、天然記念物並みに自分への好意に鈍感でしたねぇ…。憎らしくて愛おしい我らがソロモンは…。結局誰のものにもならず、輪廻に戻っていく彼の魂を、『我が王』共々、指を噛み砕き見送るしかなかったあの無念!無力感!ああっ、返す返すも口惜しいっ!」
ラウルは俺の心のツッコミなどお構いなく、滔滔とソロモン語りを続けたのだが。段々双眼が虚になり、何処となく空を見つめ出した辺りで俺は自然と半目になってしまった。
『おいおい…。なんかコイツ、後半から恨み節になってないか?』
朴念仁とか天然とか、言いたい放題だな。ベルが寝物語で話してくれた時もだけど、前世の語り継がれていたイメージとのギャップが酷すぎて、俄には信じられないレベルだなソロモンって。
だって奴の話によれば、結局誰もソロモンを堕とせた奴がいなかったって事で……。
人間のあらゆる欲や負の感情を利用し、目的を果たすのが誰よりも得意な黒の精霊をことごとく撃退して、誰の紐付きにもならず、まっさらな状態で輪廻に戻れたなんて……。そういった意味ではソロモンって、やはり物凄い人物だったんだろうな。
それにしても…。この悪魔が言う『我が王』って、間違いなく七大君主の一柱だろう。
それも、ベリアルじゃない誰か。……けど今はそんな事、どうだっていい。
一頻り惚気なのか恨み節なのかを吐き出し終えたラウルは、再び俺へ向き直ると自己陶酔気味にうっとりとしながら真紅の目を細めた。
「ですが、今ここには慮るべき『我が王』もいない。私が、この私だけが!ソロモンに優るとも劣らない極上の魂ごと、貴方の全てを手に入れましょうねぇ~!」
そう言い放つと、ラウルはバサリと大鴉の羽を広げ、真紅を爛々と光らせた。飄々とした表情は凶悪な色を纏い、ニイィと牙を剥き出すその姿は正に邪悪な悪魔そのものだった。
肌にビリビリと突き刺さる黒の覇気、そして『呪い』の痛みに顔を歪ませながら身構えた俺だったが、不意にラウルは動きを止め、斜め後ろに居るバティルを流し見た。
「ラウル……」
王弟の事もあり、俺達のやり取りを邪魔せず大人しくしていたバティルだが、明らかに不満気で苦々しげな表情を隠そうともしてない。
「ん~…」
ラウルはふと、思巡するそぶりを見せてから軽く頷いた。
「…けれど、そうですねぇ。先ずは召喚者である貴方との契約を遂行しなくては」
そして小さく嘯いた後、バティルから視線を移し狙いを定めたのは俺ではなかった。
『!!シェンナ姫ッ!?』
羽撃いたラウルの翼から放たれた黒い魔力。それは瞬時に触手となって俺の防御結界に叩きつけられる。凄まじい圧迫に結界が軋み、次いで亀裂が入ったかと思うと一部を欠損させ、ザビア将軍ごとシェンナ姫に巻きついたのだった。
舌なめずりせんばかりに俺を睨め付ける悪魔の双眼は、獲物を狙う捕食者のそれだった。
喉にへばり付く『呪い』が強さを増す。集中力が持続出来ず、僅かに蹌踉てしまった俺に、フゥ達が必死に助けようとしてくれるが焼け石に水状態だ。
『圧倒的に不利かよ!それでも、ここで倒れる訳にはいかない!!』
詠唱での魔法攻撃は封じられている。そして物理攻撃は意味がない。なら、少しでもダメージを与えられる『目』を使うしか手はなかった。
俺は、懸命に集中を途切れさせずラウルを睨み続ける。すると、余裕たっぷりだった奴の顔に僅かな変化が見えた。
「…っ」
赤らんでいた顔から色が抜け、段々と眉根が寄っていく。いいぞ、じわじわと効いてきたか…?と思ったのも束の間。ラウルの双眼が凶悪な光を強めて、俺の『目』を弾いたのだった。
『くっ!?』
双眼に小さな衝撃を受け、思わず体幹が揺れてしまう。集中力が中断されてしまい、肩で息を吐く俺を見下ろすラウルが嬉しそうに口角をあげた。
「フフフ…やはり貴方は素敵だ。勝機など皆無なのに争おうとする蛮勇すら、私を惹きつけて止まない!…あぁあ…。こんなに全身全霊で欲しいと思ったのは、実にソロモン以来ですよ」
『…はぁ!?』
コイツ、俺が欲しいだと?何言ってんだ頭沸いてんのかふざけんな!!
相変わらず芝居がかった気色悪い悪魔の言動に、俺は混じり気なしの嫌悪感で鳥肌が立ってしまう。
ん?というか、今ソロモンって言ったよなコイツ…。
『そうだ!ソロモンは、序列72の悪魔全てを使役してた(実は寵愛されてた)んだよな。って事は、当然コイツもその中の一体か』
「尤も、彼に手を出すのは『我が王』の手前、自重せざるを得ませんでしたけどねぇ…。まぁ、彼が『我が王』のモノになれば私もお情けを頂ける。だからあらゆる手を使い靡くよう頑張ったのですが……。非常に残念なことにあの男、朴念仁にも程がありました…」
『は?いきなりソロモン語り始めやがったぞコイツ!?』
多分意味が分かってるは俺だけで、この悪魔が誰の事を喋っているのか、ザビア将軍やシェンナ姫は勿論、バティル含むオンタリオの連中も理解不可能だろう。実際、目に付く奴らは皆困惑した顔をしている。
「全くもって、天然記念物並みに自分への好意に鈍感でしたねぇ…。憎らしくて愛おしい我らがソロモンは…。結局誰のものにもならず、輪廻に戻っていく彼の魂を、『我が王』共々、指を噛み砕き見送るしかなかったあの無念!無力感!ああっ、返す返すも口惜しいっ!」
ラウルは俺の心のツッコミなどお構いなく、滔滔とソロモン語りを続けたのだが。段々双眼が虚になり、何処となく空を見つめ出した辺りで俺は自然と半目になってしまった。
『おいおい…。なんかコイツ、後半から恨み節になってないか?』
朴念仁とか天然とか、言いたい放題だな。ベルが寝物語で話してくれた時もだけど、前世の語り継がれていたイメージとのギャップが酷すぎて、俄には信じられないレベルだなソロモンって。
だって奴の話によれば、結局誰もソロモンを堕とせた奴がいなかったって事で……。
人間のあらゆる欲や負の感情を利用し、目的を果たすのが誰よりも得意な黒の精霊をことごとく撃退して、誰の紐付きにもならず、まっさらな状態で輪廻に戻れたなんて……。そういった意味ではソロモンって、やはり物凄い人物だったんだろうな。
それにしても…。この悪魔が言う『我が王』って、間違いなく七大君主の一柱だろう。
それも、ベリアルじゃない誰か。……けど今はそんな事、どうだっていい。
一頻り惚気なのか恨み節なのかを吐き出し終えたラウルは、再び俺へ向き直ると自己陶酔気味にうっとりとしながら真紅の目を細めた。
「ですが、今ここには慮るべき『我が王』もいない。私が、この私だけが!ソロモンに優るとも劣らない極上の魂ごと、貴方の全てを手に入れましょうねぇ~!」
そう言い放つと、ラウルはバサリと大鴉の羽を広げ、真紅を爛々と光らせた。飄々とした表情は凶悪な色を纏い、ニイィと牙を剥き出すその姿は正に邪悪な悪魔そのものだった。
肌にビリビリと突き刺さる黒の覇気、そして『呪い』の痛みに顔を歪ませながら身構えた俺だったが、不意にラウルは動きを止め、斜め後ろに居るバティルを流し見た。
「ラウル……」
王弟の事もあり、俺達のやり取りを邪魔せず大人しくしていたバティルだが、明らかに不満気で苦々しげな表情を隠そうともしてない。
「ん~…」
ラウルはふと、思巡するそぶりを見せてから軽く頷いた。
「…けれど、そうですねぇ。先ずは召喚者である貴方との契約を遂行しなくては」
そして小さく嘯いた後、バティルから視線を移し狙いを定めたのは俺ではなかった。
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