174 / 194
第六章
尊き御方【シェンナ視点】
しおりを挟む
「苦しい?大丈夫だよ。すぐ治してあげるから」
初めてお会いした時、とっても苦しくて倒れそうになった私に、あの方は優しくそう仰ってくれた。
「人の心は自由であるべきだから」
『魅了師』と言う方々は、自分の欲で心を縛る邪悪な存在だと聞いていたのに、あのお方はまるで真逆だった。
「将来旦那さんになる人に食べて貰えるよう、頑張ろうね」
コリン様に食べて頂きたくて教示を乞うた私に、あのお方はパンケーキという美味しいお菓子の作り方を教えて下さった。
「心配しないでね。君の大事なグリフォンもコリン王太子も、俺が助けるから」
オンタリオへの道中、あのお方は疲労と心細さで弱っていた私に治癒を施し、何度も励まして下さった。
最初は白い仮面を被った恐ろしいお方と思ったけれど、あのお方の底がない優しさと美し過ぎる魂に触れて直ぐ、間違った認識だと分かった。
聖獣様に口止めされているのだけれど、私が聖獣様から受け継いだのは容姿だけではない。人限定だけど、聖獣様のように魂の輝きが視えるのだ。
あのお方の魂は、神々しくて綺麗…なんて単純な言葉では表せられない位の輝きだった。
守護獣である聖獣様の血を色濃く受け継ぐ私を、カルカンヌの人々は巫女姫と敬い大事にしてくれた。
自国の民は皆、穏やかな魂を持っている。でも、外の国の人達は親切そうな顔をしているけど、その大多数は魂が煤けていて、酷い人になると、淀んで嫌な色をしている事もあった。
だけどコリン様は違った。
奇異の目で見られる私の見た目を「綺麗だ」と褒めてくださり、好意を伝えてくださったのだ。
私はコリン様の清らかで優しい魂が、コリン様の全部が大好き。
だから、聖獣様をお助けする為、コリン様の真意を知る為に頑張ってオンタリオに赴いた。
あのお方が、お兄様と一緒に聖獣様とコリン様、そして私を守ってくれると言ってくださったから。
聖獣様に真摯に対応してくださり、無償で私達を助けようとしてくださるあのお方に、どれ程勇気を頂いた事か。
聖獣様みたいに威厳があったり、いつも護ってくれるお兄様みたいに格好良かったり、それから…まるでお母様みたいに優しく温かな『黒の魅了師』様。
私のお母様は、私を産んですぐに亡くなってしまわれたから、乳母を含めた育ての母はお兄様と聖獣様だ。そしてお兄様は、私が物心つく頃から、よく私のお母様との思い出話を聞かせてくれた。
『側室の子だった私を疎む事も虐げる事もなく、慈しみ大事に育ててくださった。シェンナが産まれるのを、とても楽しみにしておられたよ』
姿絵と兄の思い出話で想像していたお母様。
魅了師様は風貌も性別も全く違う。
だけど、お母様が生きていたら…きっと魅了師様みたいにお優しいのだろうなと思ってしまった。
お兄様が、魅了師様に想いを寄せていらっしゃるのを知ったのは、私達が和解してすぐの事だ。
私と聖獣様を守る為、お兄様は命をかけて魅了師様と対峙した。
でも逆に諭され、命を救われてから、あのお方に惹きつけられてしまったのだそうだ。
あのお方への恋慕を気恥ずかしそうに打ち明けたお兄様に、私は妹としてその恋を応援したいと強く思った。
でもきっと、お兄様の初恋は叶わない。
だって、魅了師様とベル様は特別な関係でいらっしゃるに違いないから。
黒蛇の従魔に擬態されてらっしゃるけれど、あれはベル様の本来のお姿ではないと本能で感じられた。
そしてベル様の魅了師様への強い想いも。
私が感じられたのだ。聖獣様はベル様の本来のお姿を察しておられるのだろう。
だって『魅了師は憧れるだけに留めておけ』と、お兄様に釘を刺しておられたから。
意気消沈していたお兄様がお気の毒だった。とても心が痛んだけど、「想えるだけで幸せだ」と言って微笑んだお兄様は、やっぱりとても格好良いと思った。
人となりもだけど、仮面越しでもこれだけ私達を惹きつける魅了師様。
その隠された仮面の内は、一体どんな容貌なのだろう。一度だけでも御尊顔を拝んでみたいと、不謹慎にもお兄様共々思っていた。
お声を聞く限り、まだお若いのだろうと思っていたのだけれども、魅了師様は何百年もご存命されているお方なのだとお兄様から聞いた時は驚いた。
もしかすると、魅了師様は人族ではなく長命種のエルフなのだろうか。
それとも…ううん。聖獣様の血を継ぐ私にとって、そんなのどうでもいい事だ。
物腰を見れば、男性である事は間違いない。魅了師様は美しい烏羽玉の髪をしていて、声もよく通る透き通った音色。手足も長く綺麗で、細すぎずしなやかな体躯。
それらに見合う魅了師様のお顔って、優しい面差しなのかしら?それとも凛々しく精悍な顔立ち?美しい魂と同じでとっても綺麗なのかしら?
接する時間が長ければ長いほど、私とお兄様は魅了師様に魅せられていく。
『魅了』というのは『目』が見えなければ使用不可能というのは嘘で、本当は魂から滲み出るものなのだろう。だから、仮面をつけていようが魅了師様が万物を畏怖したり、惹きつけられたりするのだ。
そう信じるようになっていった私だけれども、後にそれが大きな間違いだったと知る事となる。
「しっかりなさって下さい、魅了師殿!!」
膝をつかれた魅了師様に、お兄様と私は蒼白になった。私達を守って下さっていたベル様が真っ先に魅了師様の側に這い寄り、私達もそれに続く。
謁見の間で対峙した恐ろしい悪魔によって呪いを受け、傷つき血を吐かれるお姿に頭が真っ白になる。
だけど、真っ赤な滴が仮面から流れ落ちるのを見て、苦しむ魅了師様を見ても、私とお兄様は側で声をかけ続けるしかできなくて…。ベル様が必死に介抱しているけれど、私達は何もして差し上げられない。
「魅了師さ、ま!!」
更には、悪魔が国王陛下とコリン様に無体を働こうとしている。
このままお兄様達が殺され、私も戦争の道具とされてしまうのか…。
いえ、私達は最悪死んでもいい。けれどせめて、なんの罪もない人達やベル様、そして誰よりも魅了師様が助かる道はないのか。
絶望に打ちのめされて涙していた私は、俯いていた魅了師様が急に仮面に手を掛け、取り外したのを見て目を瞬かせる。
喉を焼かれ、お苦しいのだと胸が痛み、声をかけようと口を開いた……その時だった。
「……!!」
ゆっくり顔を上げた魅了師様を見て私は言葉を失った。
だって、そこには女神様がいらっしゃったのだもの。
『なんて…綺麗…!』
玉座に在る上位悪魔の人工的なそれなど、足元にも及ばない。
こんな『美』を目にする機会など、今までも…そしてこれからもきっと有り得ないだろう。
そう確信してしまう程、魅了師様は言葉で表せない程に麗しかったから。
仮面を外された魅了師様の顔は、美しく輝く魂そのもの。
中性的で完璧に均整が取れた容貌は、見る者全てを虜にする蠱惑さを秘めている。
艶やかな黒髪に縁取られた顔。すっと通った鼻梁、麗しい唇もだけれど、何よりけぶるように長い睫毛の下にある双眼は…あぁ……。
「なんと…お美しい…!」
お兄様が感極まりながら魅了師様に見惚れている。
蕩けそうな表情は、正に心奪われたと言わんばかり。侍女達も周りにいる人達も、魅了師様のお顔を見た途端、お兄様と同じ状態になっていた。
痛みに顔を歪め、口から血を流していようとも、このお方の美しさが害われる事はない。
容姿のあり得ない美しさもだけれど、何よりも素晴らしいのは強い意志を孕んだ、聖獣様の羽よりも眩しい金の色に染まり、煌めく双眼だった。
ーー無条件でこのお方に平伏したい。従いたい。このお方に全てを捧げたい。
自分の意思とは違う衝動が沸き上がり、心を突き動かされそうになる。
仮面の時とは比較にならない強制力。これが…魅了師様の『魅了』で、本来のお力だというの!?
魂、容姿、そして『目』。それらが織り成し、絶対的な美の化身を創り上げている。
お兄様も侍女達も、周囲の者達全てが熱に浮かされ惚ける中、魅了師様は蹌踉ながら立ち上がった。
そして絶対的な輝きを、真っ直ぐ玉座の悪魔に向けたのだった。
初めてお会いした時、とっても苦しくて倒れそうになった私に、あの方は優しくそう仰ってくれた。
「人の心は自由であるべきだから」
『魅了師』と言う方々は、自分の欲で心を縛る邪悪な存在だと聞いていたのに、あのお方はまるで真逆だった。
「将来旦那さんになる人に食べて貰えるよう、頑張ろうね」
コリン様に食べて頂きたくて教示を乞うた私に、あのお方はパンケーキという美味しいお菓子の作り方を教えて下さった。
「心配しないでね。君の大事なグリフォンもコリン王太子も、俺が助けるから」
オンタリオへの道中、あのお方は疲労と心細さで弱っていた私に治癒を施し、何度も励まして下さった。
最初は白い仮面を被った恐ろしいお方と思ったけれど、あのお方の底がない優しさと美し過ぎる魂に触れて直ぐ、間違った認識だと分かった。
聖獣様に口止めされているのだけれど、私が聖獣様から受け継いだのは容姿だけではない。人限定だけど、聖獣様のように魂の輝きが視えるのだ。
あのお方の魂は、神々しくて綺麗…なんて単純な言葉では表せられない位の輝きだった。
守護獣である聖獣様の血を色濃く受け継ぐ私を、カルカンヌの人々は巫女姫と敬い大事にしてくれた。
自国の民は皆、穏やかな魂を持っている。でも、外の国の人達は親切そうな顔をしているけど、その大多数は魂が煤けていて、酷い人になると、淀んで嫌な色をしている事もあった。
だけどコリン様は違った。
奇異の目で見られる私の見た目を「綺麗だ」と褒めてくださり、好意を伝えてくださったのだ。
私はコリン様の清らかで優しい魂が、コリン様の全部が大好き。
だから、聖獣様をお助けする為、コリン様の真意を知る為に頑張ってオンタリオに赴いた。
あのお方が、お兄様と一緒に聖獣様とコリン様、そして私を守ってくれると言ってくださったから。
聖獣様に真摯に対応してくださり、無償で私達を助けようとしてくださるあのお方に、どれ程勇気を頂いた事か。
聖獣様みたいに威厳があったり、いつも護ってくれるお兄様みたいに格好良かったり、それから…まるでお母様みたいに優しく温かな『黒の魅了師』様。
私のお母様は、私を産んですぐに亡くなってしまわれたから、乳母を含めた育ての母はお兄様と聖獣様だ。そしてお兄様は、私が物心つく頃から、よく私のお母様との思い出話を聞かせてくれた。
『側室の子だった私を疎む事も虐げる事もなく、慈しみ大事に育ててくださった。シェンナが産まれるのを、とても楽しみにしておられたよ』
姿絵と兄の思い出話で想像していたお母様。
魅了師様は風貌も性別も全く違う。
だけど、お母様が生きていたら…きっと魅了師様みたいにお優しいのだろうなと思ってしまった。
お兄様が、魅了師様に想いを寄せていらっしゃるのを知ったのは、私達が和解してすぐの事だ。
私と聖獣様を守る為、お兄様は命をかけて魅了師様と対峙した。
でも逆に諭され、命を救われてから、あのお方に惹きつけられてしまったのだそうだ。
あのお方への恋慕を気恥ずかしそうに打ち明けたお兄様に、私は妹としてその恋を応援したいと強く思った。
でもきっと、お兄様の初恋は叶わない。
だって、魅了師様とベル様は特別な関係でいらっしゃるに違いないから。
黒蛇の従魔に擬態されてらっしゃるけれど、あれはベル様の本来のお姿ではないと本能で感じられた。
そしてベル様の魅了師様への強い想いも。
私が感じられたのだ。聖獣様はベル様の本来のお姿を察しておられるのだろう。
だって『魅了師は憧れるだけに留めておけ』と、お兄様に釘を刺しておられたから。
意気消沈していたお兄様がお気の毒だった。とても心が痛んだけど、「想えるだけで幸せだ」と言って微笑んだお兄様は、やっぱりとても格好良いと思った。
人となりもだけど、仮面越しでもこれだけ私達を惹きつける魅了師様。
その隠された仮面の内は、一体どんな容貌なのだろう。一度だけでも御尊顔を拝んでみたいと、不謹慎にもお兄様共々思っていた。
お声を聞く限り、まだお若いのだろうと思っていたのだけれども、魅了師様は何百年もご存命されているお方なのだとお兄様から聞いた時は驚いた。
もしかすると、魅了師様は人族ではなく長命種のエルフなのだろうか。
それとも…ううん。聖獣様の血を継ぐ私にとって、そんなのどうでもいい事だ。
物腰を見れば、男性である事は間違いない。魅了師様は美しい烏羽玉の髪をしていて、声もよく通る透き通った音色。手足も長く綺麗で、細すぎずしなやかな体躯。
それらに見合う魅了師様のお顔って、優しい面差しなのかしら?それとも凛々しく精悍な顔立ち?美しい魂と同じでとっても綺麗なのかしら?
接する時間が長ければ長いほど、私とお兄様は魅了師様に魅せられていく。
『魅了』というのは『目』が見えなければ使用不可能というのは嘘で、本当は魂から滲み出るものなのだろう。だから、仮面をつけていようが魅了師様が万物を畏怖したり、惹きつけられたりするのだ。
そう信じるようになっていった私だけれども、後にそれが大きな間違いだったと知る事となる。
「しっかりなさって下さい、魅了師殿!!」
膝をつかれた魅了師様に、お兄様と私は蒼白になった。私達を守って下さっていたベル様が真っ先に魅了師様の側に這い寄り、私達もそれに続く。
謁見の間で対峙した恐ろしい悪魔によって呪いを受け、傷つき血を吐かれるお姿に頭が真っ白になる。
だけど、真っ赤な滴が仮面から流れ落ちるのを見て、苦しむ魅了師様を見ても、私とお兄様は側で声をかけ続けるしかできなくて…。ベル様が必死に介抱しているけれど、私達は何もして差し上げられない。
「魅了師さ、ま!!」
更には、悪魔が国王陛下とコリン様に無体を働こうとしている。
このままお兄様達が殺され、私も戦争の道具とされてしまうのか…。
いえ、私達は最悪死んでもいい。けれどせめて、なんの罪もない人達やベル様、そして誰よりも魅了師様が助かる道はないのか。
絶望に打ちのめされて涙していた私は、俯いていた魅了師様が急に仮面に手を掛け、取り外したのを見て目を瞬かせる。
喉を焼かれ、お苦しいのだと胸が痛み、声をかけようと口を開いた……その時だった。
「……!!」
ゆっくり顔を上げた魅了師様を見て私は言葉を失った。
だって、そこには女神様がいらっしゃったのだもの。
『なんて…綺麗…!』
玉座に在る上位悪魔の人工的なそれなど、足元にも及ばない。
こんな『美』を目にする機会など、今までも…そしてこれからもきっと有り得ないだろう。
そう確信してしまう程、魅了師様は言葉で表せない程に麗しかったから。
仮面を外された魅了師様の顔は、美しく輝く魂そのもの。
中性的で完璧に均整が取れた容貌は、見る者全てを虜にする蠱惑さを秘めている。
艶やかな黒髪に縁取られた顔。すっと通った鼻梁、麗しい唇もだけれど、何よりけぶるように長い睫毛の下にある双眼は…あぁ……。
「なんと…お美しい…!」
お兄様が感極まりながら魅了師様に見惚れている。
蕩けそうな表情は、正に心奪われたと言わんばかり。侍女達も周りにいる人達も、魅了師様のお顔を見た途端、お兄様と同じ状態になっていた。
痛みに顔を歪め、口から血を流していようとも、このお方の美しさが害われる事はない。
容姿のあり得ない美しさもだけれど、何よりも素晴らしいのは強い意志を孕んだ、聖獣様の羽よりも眩しい金の色に染まり、煌めく双眼だった。
ーー無条件でこのお方に平伏したい。従いたい。このお方に全てを捧げたい。
自分の意思とは違う衝動が沸き上がり、心を突き動かされそうになる。
仮面の時とは比較にならない強制力。これが…魅了師様の『魅了』で、本来のお力だというの!?
魂、容姿、そして『目』。それらが織り成し、絶対的な美の化身を創り上げている。
お兄様も侍女達も、周囲の者達全てが熱に浮かされ惚ける中、魅了師様は蹌踉ながら立ち上がった。
そして絶対的な輝きを、真っ直ぐ玉座の悪魔に向けたのだった。
7
あなたにおすすめの小説
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結、恋愛ルート、トマといっしょに里帰り編、完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
悪役令息(Ω)に転生したので、破滅を避けてスローライフを目指します。だけどなぜか最強騎士団長(α)の運命の番に認定され、溺愛ルートに突入!
水凪しおん
BL
貧乏男爵家の三男リヒトには秘密があった。
それは、自分が乙女ゲームの「悪役令息」であり、現代日本から転生してきたという記憶だ。
家は没落寸前、自身の立場は断罪エンドへまっしぐら。
そんな破滅フラグを回避するため、前世の知識を活かして領地改革に奮闘するリヒトだったが、彼が生まれ持った「Ω」という性は、否応なく運命の渦へと彼を巻き込んでいく。
ある夜会で出会ったのは、氷のように冷徹で、王国最強と謳われる騎士団長のカイ。
誰もが恐れるαの彼に、なぜかリヒトは興味を持たれてしまう。
「関わってはいけない」――そう思えば思うほど、抗いがたいフェロモンと、カイの不器用な優しさがリヒトの心を揺さぶる。
これは、運命に翻弄される悪役令息が、最強騎士団長の激重な愛に包まれ、やがて国をも動かす存在へと成り上がっていく、甘くて刺激的な溺愛ラブストーリー。
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
【完結】婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。
【本編完結】死に戻りに疲れた美貌の傾国王子、生存ルートを模索する
とうこ
BL
その美しさで知られた母に似て美貌の第三王子ツェーレンは、王弟に嫁いだ隣国で不貞を疑われ哀れ極刑に……と思ったら逆行!? しかもまだ夫選びの前。訳が分からないが、同じ道は絶対に御免だ。
「隣国以外でお願いします!」
死を回避する為に選んだ先々でもバラエティ豊かにkillされ続け、巻き戻り続けるツェーレン。これが最後と十二回目の夫となったのは、有名特殊な一族の三男、天才魔術師アレスター。
彼は婚姻を拒絶するが、ツェーレンが呪いを受けていると言い解呪を約束する。
いじられ体質の情けない末っ子天才魔術師×素直前向きな呪われ美形王子。
転移日本人を祖に持つグレイシア三兄弟、三男アレスターの物語。
小説家になろう様にも掲載しております。
※本編完結。ぼちぼち番外編を投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる