第2の人生は若返ってから

マユリ

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第5章 エルセバード再び

第57話 謎

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薄暗い地下へ続く階段、壁には文字が彫られていて、その文字はこの場所での魔法を無効化する為の物だ。この地下だが湿った感じは一切なく発光石を利用して明るさを保っている。その階段をザイルは一人下に降りていく、下に着くと1つの重厚な扉があり二人の門番が立っていた。

「お疲れさん。少しだけ中にいいか?」

「ザイルさんお久し振りです。上から報告がきておりますので入室は可能です。まずは本人の確認の為、こちらの石に手を翳してもらってからの入室となっておりますのでご理解願います。」

門番の男は申し訳無さそうに軽く頭を下げる。

「ああ、確認は大事だ。よし、これでいいか?」

ザイルは、その門番の頭をあげさせながら、石に手をかざした。

「この街でザイルさんを知らない者はいないのですが、規則ですので理解して頂き助かります。」

「門番として当たり前な行動なんだから気にするな。じゃあ、中に入るぞ。」

また、頭を下げようとする門番に手を振って足早に中に入っていく、このままあそこにいても彼は頭を下げ続けそうな感じだったしな。ザイルは扉にボックスから取り出した微かに光る石を翳すと扉がユックリと開いていきザイルが入ると共に扉は閉まった。
中には牢屋が並んでいて3人の番人が扉近くに一人立っており、二人は2つあるテーブルの一つに向かい合った形で椅子に座っていた。

「どうだ。やはり変わりはないか?」

「そうですね。変わりなく「何も知らない。」の一点張りです。それに見た感じだと演じているようには見えません。」

「そうか、もう少ししたらアルもくるから一緒に確認してもいいか?」

「はい。では先にこちらの書類にサインをお願いいたします。」

ザイルはテーブルに促されると書類を渡され、内容を確認すると椅子に座ってサインをした。

「書類の説明の方は…。」

「いい。どうせいつもと変わらない秘密保持とかの内容だったしな。」

ザイルは、座ったまま書類とは別に渡された紙に目を通す。これには今回隣国との闇者として捕まった者についての事が書かれていた。普通は俺達がでてくる話ではないのだが、捕まえたときの違和感に微かな他者による魔法の痕跡…。
実際に彼らは捕まった時、意識を無くし気がついた時には何故この場所にいたのか把握していない様子だった。それをこの街の衛兵達が尋問したが意味をかいさなくて、次に魔法での痕跡探りにもお手上げ状態となり俺達に廻ってきた感じだった。
まっ、俺達も彼等の事が気になっていたから訪ねるつもりだったので渡りに船だった。

「…確かに彼等は操られた形跡がある。だが何だ?なにをしていた?何がしたかったんだ。」

考えてわからないわかる事は彼等は操られこの街に混乱を起こす事が目的だった。その中の一部はそれとは違った行動をしており簡易の転移石を持っていた筈なのに捕まる際皆それを使用しようとはしなかった。何故だ?何故、捨て駒にしようとした彼等に転移石を持たせた?書類に目を通していくが謎が深まっていく。

「……後は、アル頼みしかないか。」

俺はアルに痕跡を探るのを頼むべくアルがくるのを待つしかなかった。




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