第2の人生は若返ってから

マユリ

文字の大きさ
70 / 147
第5章 エルセバード再び

第59話 静かな朝と微かな変化

しおりを挟む
朝目が覚めると、遅くまで起きていた為か少しだけボーッとしますね。暫くベッドの上でユックリした後ベッドから出ます。昨日は遅くまで起きていたので、いつもより遅く起きてしまいましたね。それよりもジルさん達は大丈夫だったのでしょうか?かなり飲んでいましたけど…。気になったので、素早く身支度をして降りてみると、ザイルさんとアルさんがいました。リタさんがいないと言う事は、リタさんはちゃんと帰れたのでしょう。安心しました。

「お、マリおはよう。この時間帯なんて珍しいな!そうだ、朝御飯どうする。」

「マリさんおはようございます。昨日はお一人でしたが大丈夫でしたか?」

「おはようございます。ザイルさん朝御飯お願いしてもよいですか。アルさん昨日は大丈夫でしたよ。ジルさん達と楽しくお話していたので、ただ遅くまで起きていたので起きるのが遅くなってしまいました。」

途端にアルさん達が無言になりました。ザイルさんは頭を抱えているし、アルさんは私に近づくと顔を覗き込みます。……どうしたのでしょうか?

「…どうかしたのですか?」

「あいつは、呑む量が凄いからな…。マリは大丈夫だったのか?」

「私は呑んでないので大丈夫ですよ。でも、ジルさんはちゃんとお部屋に戻ってますし、リタさんも帰れたみたいで良かったです。」

その言葉に、ザイルさんはまた頭を抱えた。
……私、何か悪い事を言ったのでしょうか?

「…気にするな。」

…気になります。私のそんな顔に気がついたアルさんが説明をしてくれました。
あの後、ジルさん達はジルさんの部屋に移動して呑んでいたらしく、帰ってきたザイルさんが部屋に入ると、床には酒瓶が散らばっており更にはテーブルにも散らばっていたみたいです。ベッドには、ジルさんとリタさんがお互いに大の字で寝ていたそうです。

どうして、アルさんが知っているのかと言うと、部屋の扉を開けたザイルさんが固まったのを不審に思って、ザイルさんに声をかけたら隙間から見えたそうです。ザイルさんは、ジルさんに付き合わされる人の事を気にして、呑む量を抑えるように約束していたらしく、今回リタさんの傍にいた方を気にしているみたいです。

確かに、あの呑み方は凄かったですね。あのペースで付き合ったら大変な事になりますよ。…ところでリタさんはやっぱりドワーフだから大丈夫だったのでしょうか?ドワーフは呑むのが好きなのでしょうか?気になってアルさんに尋ねると、ドワーフにとってお酒はなくてはならないものだそうです。
アルさんに「どうしてドワーフの話が?」と言われ、今回呑んだ方はドワーフの女性の方だとお話したら、ザイルさんが私の方にきました。

「マリ、本当にドワーフの女性だったのか?」

「…はい、そうですよ。」

その言葉にザイルさんはホッとした様子です。聞くと、ジルさんが相手を付き合わせて呑ませたのかと思っていたみたいで心配していたみたいですね。ですが、ドワーフならば呑む感じも一緒だそうで、安心したそうです。ドワーフだとみた感じでわかるそうですが、ジルさん以外の女性がいたので部屋に入れず、それでザイルさんは女性の方がドワーフだと気がつかなかったそうです。

「そうか、なら心配ないな!マリ、遅くなったが朝御飯食べるだろ。適当な所に座ったらいい。直ぐにもってくるぞ。」

明るくなったザイルさんに促され席につき朝御飯を食べます。相変わらず美味しいですね。さて、ご飯も食べ終わり。今日は何をしましょうか?悩みますね。午前中昨日の事もありユックリする事になりましたが、午後は決まっていません。ご飯も食べ終わりカウンターに座って考えます。ザイルさんは片付けの最中でアドバイスを聞こうにもお邪魔になりますよね。アルさんは、

……本を読みながら紅茶を飲んでいるのですが、アルさんが座っている場所だけ雰囲気が違いますよ…。なんと言うかバックに花が咲いていてそこだけ違う場所にいるようです。
今までそんな事気にしていなかったのに、どうして今頃気になったのでしょう?
……昨日のお話の影響でしょうか?気にし過ぎたら駄目ですね。
っというか、こんな事言ったら余計に気になったりするんですよね。アルさんを見ながら考えていると、目があい微笑まれました。

「マリさんどうかしましたか?」

「何でもないですよ。少しだけ考え事をして何となくアルさんと目があってしまいました。読書のお邪魔をしてすみません。」

「気にしないで下さい。何かあれば遠慮なく聞いて下さいね。」

アルさんの笑顔をみた後、少しだけ胸がドキッとしました。
少し胸を押さえて深呼吸をすると落ち着いてきたので大丈夫でしょう。ただ、今またアルさんを見たら胸がザワツキそうなので、目をそらし私も本を取り出し読み始める事にします。
…でも、少しだけ本に集中する事が出来ませんでした。

もう、昨日のお話のせいで変な感じですね。そして私は少し落ち着かない気持ちで午前を過ごす羽目になるのでした。





しおりを挟む
感想 41

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

シリアス
恋愛
冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた

今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。 レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。 不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。 レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。 それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し…… ※短め

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

処理中です...