第2の人生は若返ってから

マユリ

文字の大きさ
81 / 147
第5章 エルセバード再び

第70話 夢

しおりを挟む
あれから2日間はベッドの住人と言うか宿屋から外出禁止でした。特にアルさんが心配し過ぎて…。
…まっ、お陰で本は沢山読めましたし、ジュエルと遊んだり文字の勉強も出来ました。若返ったお陰で勉強が頭の中に入ってくるのが楽しかったですしね。アルさんは、私が倒れたのもありますが、私も知らない誰かが私を探している事も気にしてくれていますからね。こんなに悩んで心配してその内、悩み過ぎて倒れたりしませんよね?アルさんにそんな事を言ったら笑顔で「大丈夫ですよ。」って、言われて終わりそうですね。
私も暇な2日間この事も考えてみましたが、やはり思いつきません。と言うか心当たりがありません。私は椅子から立ち上がると窓から外を眺めます。するといつもと変わらない風景に心が和んでいくのがわかります。

「思ったよりもこちらに馴染んでいるんですかね。」

…そうですね。いつの間にかこの服装にも慣れましたし…。
まっ、私の頭では今回の事を考えても余り意味がないですし次の何したらよいのかを考えましょう。今の私は冒険者ギルドに籍を置いていますが、将来的には自分で作ったポーション等を販売していくほうが討伐系の依頼よりもあっている気がします。庭で薬草を育てるのも良いですね。
でもそれならば街では厳しいですね。今の私では、庭付きの家なんて借りれそうにもないですもの。

まっ、今は力をつけるためにも現状維持なんで
しょうけどね。このままアルさん達の協力の元に力をつけていかないと、先ず生きていけそうにもありませんし。だってこの場所は日本ではないのですからね。自分の身は自分で守らなくてはいけません。ならば早く部屋から出れるようになり、依頼をこなしつつ力をつけていかなくては!

そう思い私は気合いを入れ直すのでした。



~とあるヒトコマ~

ジル
「マリちゃん、真剣に本を読んでいたわね。」(真顔)

アル
「本が好きだそうですよ。」(笑顔)

ジル
「……私には無理だわ。直ぐに眠たくなっちゃうもの。」苦い顔

アル
「ジルさんは、ザイルさんの説明でさえ寝ていますからね。」(少し飽顔)

ジル
「…まっ、それは置いといて!あれからマリちゃん倒れてないけど、そろそろ外は駄目なの?」(疑問顔)

アル
「二回も倒れたんですよ。まだ無理だと思います。それに…」(思案顔)

ジル
「それに何?」(疑問顔)

アル
「…まだマリさんを探っている方がいるみたいですしね。」(怒り顔)

ジル
「えっ!そうなの?……気がつかなかったわ。」(驚き顔)

アル
「何故戦いの最中は魔力での察知機能が出来るのに、今は出来ないんですか…。」(不思議顔)

ジル
「あれはあれよ!まっ、それは置いといて。その人達は本当にマリちゃんの知り合いじゃないの?」(疑問顔)

アル
「違うそうです。それは本当でしょう。だからこそ、マリさんを何故探り拐う真似をするのかがわかりません。」(怒り顔)

アルを中心に薄く色んな色の渦が巻き始めた。

ジル
「アルが言うのなら知らない人なんでしょうけど…。…アル落ち着いて…。」(呆れ顔)

ジルはアルをとるべく動きだす。だが落ち着く気配がなく広がっていく。

ザイル
「……お前達は、何してるんだ。」(呆れ顔)

ジル
「ちょっと話をしていたら……。(ザイルに説明中)」(焦り顔)

ザイル
「……アル…。」(呆れ顔)

ザイル、瞬時に自分の魔力でアルの廻りを包むとアルに近づく

ザイル
「おいアル、そろそろマリに飲み物を持って行かなくいいのか?」(真顔)

その瞬間アルの廻りには何事もなかった様な状態になる。

アル
「そうでしたね。そろそろマリさん喉が渇いた頃でしょう。……所でザイルさん。」(笑顔から真顔)

ザイル
「なんだ?」(真顔)

アル
「いつの間にマリさんの事を呼び捨てにしているんですか。」(真顔)

ザイルとジル、思わず転けそうになる。

ザイル
「前に話をしたときになそうなったんだよ。まっ、俺がさん付けで人を呼ぶなんて柄じゃないしな。」(笑い顔)

アル
「……マリさんが良いのであれば。」(少し嫌な顔)

ザイル
「…名前ぐらい好きに呼ばせてくれ。」(呆れ顔)

アル
「別になにも言っていません。」(少し嫌な顔)

ザイル
「……そんな顔していたらな。(小声)」(呆れ顔)

少し静かな時間が流れる。

ザイル
「アルも呼び捨てで呼んだらどうだ?」(試合顔)

アル
「なっ、何を言っているんですか!無理です。無理にきまっています。」(少し赤い顔)

初めて見たアルの赤い顔に驚きで、ついついからかっていたが、上からマリが起きた様な音がした瞬間アルは素早く立ち上がって2階へといきました。




しおりを挟む
感想 41

あなたにおすすめの小説

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

シリアス
恋愛
冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた

今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。 レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。 不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。 レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。 それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し…… ※短め

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

処理中です...