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第7章 ゲカン
第85話 礼儀は大事
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私とアルさんが「ラメール」の扉を開こうとした直後でした。
「すみませんが、そちらの男性の方かなりの腕前と思われる。どうか私と…」
全部言い終わる前にアルさんは私を連れて宿屋の中に入ってしまいました。とりあえず、先程の男性は入ってくる気配がありませんが。
「アルさん、先程の男性ですが…」
「知り合いでも有りませんし、放っておきましょう。」
そう言うとアルさんは受付を済ませに行きそれを終わらせると直ぐに私の所に戻ってきました。そして視線から遮るように立つと。
「マリさん、ここでは落ち着きませんよね。受け付けの方には話を済ませていますから部屋でザイルさん達を待ちましょう。」
「それもそうですね。」
宿屋に入ってからも、他の客らしき数名から視線を感じます。……何か変な所があるのかしら?不安に思ってしまいます。私はアルさんと借りた部屋の1つに入ると、アルさんが入れてくれた果実水を飲むと、ホッとしました。
「この町に入った瞬間、視線がとても凄かったですね。でも、ザイルさん達が言っていたこの町特有ってなんですかね?確かこの町の特有がこの視線に関係があるんですよね。」
「多分それは戦う相手を探している事だと思いますよ。この町は色んな武術から秘術迄集まる町と言われていて、大抵の者は相手が強い者と感じると手合わせを御願いするそうです。但しそれには決まりもあるそうですけどね。」
「決まりですか?」
「はい。先ずはお互いに一人でいる場合のみと決まっています。連れがいる場合はお連れの方に失礼ですからね。その上で、お互いに名乗りあった後手合わせをするのかを決めると言う手順だったと思います。」
「そうなんですか。あ、だから先程の男の人をアルさんは相手にしなかったのですね。」
「はい。失礼な方は相手にしない方が良いですからね。」
そんな話をしていると、扉を叩く音と共にザイルさん達の声がしたのでアルさんと出迎えに行きました。
「ザイルさん、ジルさん、お帰りなさい。」
「お帰りなさい。お疲れ様です。ザイルさん、ジルさん。今、お茶を出しますね。」
アルさんは、ザイルさん達を席に案内するとお茶の準備を始めました。
「アルにマリちゃん、ただいま。」
「おう、ただいま。そう言えば、宿屋の前で面白い物を見たぞ。」
席に着くなり二人は言いました。
「何があったんですか?」
私の問い掛けにザイルさんは少し苦笑いしながら。
「宿屋の前でな、男が手を伸ばして誰かを呼んでいる形で固まってるんだよ。あの魔法の威力だと、多分丸一日はあのままだぞ。」
「普通あんな事はこの町では無い事だから、あの人相手に失礼な事でもしたんじゃないかしら。じゃないとあんな事にはならない筈だしね。」
ザイルさん達の話を聞いて何だかとても気になり始めました。
「…もしかして、固まっていたのは赤い髪で腰に剣を2本差していて、全体的に濃い緑色の服の方ではありませんでした?」
「そう、それよ!……って、何でマリちゃんが知っているの?」
そうジルさんに言われて私は先程の男の人だと確信するとアルさんを見上げました。
その視線に気がついたザイルさん達がアルさんを見ます。
「…もしかして、あれはアルがしたのか?」
「明日には解けるから大丈夫ですよ。」
その言葉にザイルさんは苦笑いをしました。
「何があったか知らんが、解けた後どうするんだ?お前がこの宿屋に居る事知っているんだろ?」
「大丈夫です。私達に会った記憶は消してありますから。気がついたら固まっていたとしか覚えてないですよ。」
「……記憶の消去魔法って確か、禁術ま…」
「ザイルさん、お食事は無事買えたのですか?」
アルさんの遮りにザイルさんは気を悪くする事なく、ボックス内からテーブルに食事を出していきます。
「私のお墨付きばかりだから美味しいわよ。じゃあ、食べちゃいましょう♪」
そう言って皆で仲良く海の幸に舌鼓を打つのでした。
~とあるヒトコマ~
ザイル
「…少し買いすぎだな。待っているだろうし急ぐか。」(困り顔)
ジル
「そうね。マリちゃん待っているだろうし心配よね。」(心配顔)
ザイル
「……アルは?」(困り顔)
ジル
「アルはほっといても大丈夫でしょ。……所で、あの宿屋の前に見えるの何かしら?」(警戒顔)
そう言いながらも近づいていく二人。
ザイル
「…こりゃ、魔力で見事に固まってるな。その上意識は残してあるし、最低限の硬直魔法だから身体がキツイだろうな……」(哀れみ顔)
ジル
「そうなの?」(同情顔)
ザイル
「それも中々解除出来ないようになってるな。」(同情顔)
ジル
「まっ、誰も助けようとしないなんて、大方相手に手合い関係で失礼でもしたんじゃないの?この町それには厳しいからね。」(真顔)
ザイル
「…だからってこれは……。」(哀れみ顔)
ジル
「何かあれば硬直解除したらいいんじゃないの?とりあえず、今はマリちゃんがご飯を待っているんだから行くわよ。」(真顔)
ザイル
「わかったよ。……行くか!(何だかかんだでお前もマリに甘いんだよな。)」(真顔)
ジル
「何か言った?小さくて良く聞こえなかったわ。」(真顔)
ザイル
「何でもない。」(真顔)
「すみませんが、そちらの男性の方かなりの腕前と思われる。どうか私と…」
全部言い終わる前にアルさんは私を連れて宿屋の中に入ってしまいました。とりあえず、先程の男性は入ってくる気配がありませんが。
「アルさん、先程の男性ですが…」
「知り合いでも有りませんし、放っておきましょう。」
そう言うとアルさんは受付を済ませに行きそれを終わらせると直ぐに私の所に戻ってきました。そして視線から遮るように立つと。
「マリさん、ここでは落ち着きませんよね。受け付けの方には話を済ませていますから部屋でザイルさん達を待ちましょう。」
「それもそうですね。」
宿屋に入ってからも、他の客らしき数名から視線を感じます。……何か変な所があるのかしら?不安に思ってしまいます。私はアルさんと借りた部屋の1つに入ると、アルさんが入れてくれた果実水を飲むと、ホッとしました。
「この町に入った瞬間、視線がとても凄かったですね。でも、ザイルさん達が言っていたこの町特有ってなんですかね?確かこの町の特有がこの視線に関係があるんですよね。」
「多分それは戦う相手を探している事だと思いますよ。この町は色んな武術から秘術迄集まる町と言われていて、大抵の者は相手が強い者と感じると手合わせを御願いするそうです。但しそれには決まりもあるそうですけどね。」
「決まりですか?」
「はい。先ずはお互いに一人でいる場合のみと決まっています。連れがいる場合はお連れの方に失礼ですからね。その上で、お互いに名乗りあった後手合わせをするのかを決めると言う手順だったと思います。」
「そうなんですか。あ、だから先程の男の人をアルさんは相手にしなかったのですね。」
「はい。失礼な方は相手にしない方が良いですからね。」
そんな話をしていると、扉を叩く音と共にザイルさん達の声がしたのでアルさんと出迎えに行きました。
「ザイルさん、ジルさん、お帰りなさい。」
「お帰りなさい。お疲れ様です。ザイルさん、ジルさん。今、お茶を出しますね。」
アルさんは、ザイルさん達を席に案内するとお茶の準備を始めました。
「アルにマリちゃん、ただいま。」
「おう、ただいま。そう言えば、宿屋の前で面白い物を見たぞ。」
席に着くなり二人は言いました。
「何があったんですか?」
私の問い掛けにザイルさんは少し苦笑いしながら。
「宿屋の前でな、男が手を伸ばして誰かを呼んでいる形で固まってるんだよ。あの魔法の威力だと、多分丸一日はあのままだぞ。」
「普通あんな事はこの町では無い事だから、あの人相手に失礼な事でもしたんじゃないかしら。じゃないとあんな事にはならない筈だしね。」
ザイルさん達の話を聞いて何だかとても気になり始めました。
「…もしかして、固まっていたのは赤い髪で腰に剣を2本差していて、全体的に濃い緑色の服の方ではありませんでした?」
「そう、それよ!……って、何でマリちゃんが知っているの?」
そうジルさんに言われて私は先程の男の人だと確信するとアルさんを見上げました。
その視線に気がついたザイルさん達がアルさんを見ます。
「…もしかして、あれはアルがしたのか?」
「明日には解けるから大丈夫ですよ。」
その言葉にザイルさんは苦笑いをしました。
「何があったか知らんが、解けた後どうするんだ?お前がこの宿屋に居る事知っているんだろ?」
「大丈夫です。私達に会った記憶は消してありますから。気がついたら固まっていたとしか覚えてないですよ。」
「……記憶の消去魔法って確か、禁術ま…」
「ザイルさん、お食事は無事買えたのですか?」
アルさんの遮りにザイルさんは気を悪くする事なく、ボックス内からテーブルに食事を出していきます。
「私のお墨付きばかりだから美味しいわよ。じゃあ、食べちゃいましょう♪」
そう言って皆で仲良く海の幸に舌鼓を打つのでした。
~とあるヒトコマ~
ザイル
「…少し買いすぎだな。待っているだろうし急ぐか。」(困り顔)
ジル
「そうね。マリちゃん待っているだろうし心配よね。」(心配顔)
ザイル
「……アルは?」(困り顔)
ジル
「アルはほっといても大丈夫でしょ。……所で、あの宿屋の前に見えるの何かしら?」(警戒顔)
そう言いながらも近づいていく二人。
ザイル
「…こりゃ、魔力で見事に固まってるな。その上意識は残してあるし、最低限の硬直魔法だから身体がキツイだろうな……」(哀れみ顔)
ジル
「そうなの?」(同情顔)
ザイル
「それも中々解除出来ないようになってるな。」(同情顔)
ジル
「まっ、誰も助けようとしないなんて、大方相手に手合い関係で失礼でもしたんじゃないの?この町それには厳しいからね。」(真顔)
ザイル
「…だからってこれは……。」(哀れみ顔)
ジル
「何かあれば硬直解除したらいいんじゃないの?とりあえず、今はマリちゃんがご飯を待っているんだから行くわよ。」(真顔)
ザイル
「わかったよ。……行くか!(何だかかんだでお前もマリに甘いんだよな。)」(真顔)
ジル
「何か言った?小さくて良く聞こえなかったわ。」(真顔)
ザイル
「何でもない。」(真顔)
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