第2の人生は若返ってから

マユリ

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第2章 辺境地エルセバードの街

第22話 女性は朝から大変です

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……朝です。

……眠れた気がしません。

身体はキツくないんですけどね。
ヤッパリ昨日の夢の中の事が原因ですか?
ですが、この世界にきた理由がわかって良かったです。それと、ユニークスキルの事も…。
使い方を間違えたら大変な事になりそうな予感がバシバシします。練習しておいた方が良いかもしれません。
…………ですが、何処で練習をしたら良いのでしょうか?
宿屋の裏庭でする訳にはいかないだろうし、だからといって室内は失敗した時のリスクが高過ぎます。
門から出てすぐの森の中はどうかしら?
……どうしてかしら、アルさんが着いてくるイメージがします。
私を最初に見つけた責任感からか、とても過保護のような気がします。
ここでは見た目が子供みたいですからね。ドワーフならば成人に見られるのですが。

…………ドワーフといえば、昨日の服を思いだしてしまいました。今日もこれを着ないといけないのでしょうか?
でも、アルさんのお金で買って貰っているのに着ないなんて駄目じゃないですか。それに勿体無いです。そのうち慣れることを祈りましょう。
処で、昨日そのまま寝ていた服はシワだらけになっていると思いましたが何故、服は綺麗なままになっているのでしょうか?
たしか、リタさんが形状がなんとか、元に戻るとか言ってましたが、無心の心だったので聞き逃していました。まっ、服がシワだらけじゃない事に感謝しましょう。
とりあえず、今日もゴシック系です。
スウィートやクラシカルはそのうちですね。元98歳には心の準備が必要なのです。
髪はジルさんからもらったブラシで整えて後ろに1つ結びです。これで準備は終わりました。部屋で悩んでいてもしょうがないので、朝御飯でも食べながら考えましょう♪
部屋から出て階段を降りると、すでにアルさんとジルさんがいました。 

「アルさん、ジルさん、おはようございます。」

「おはようございます。マリさん」

「おはよう、マリちゃ……。」

ジルさんは、私を見るなり固まっています。ヤッパリ似合わないのでしょうか?
アルさんは、……笑顔です。と言うか笑顔しか見たことないですけど。

「マ、マリちゃん、折角可愛いらしいのに髪型が、髪型が可愛くな~い!アル、ちょっとマリちゃん借りるわよ。」

「ジルさん⁉」

そう言うと、私はジルさんに腕を引かれ部屋に逆戻りすることになりました。アルさん茫然としてましたね。私も同じ気持ちですけど。

部屋に戻るなり椅子に座らせられると、ジルさんはブラシを片手に笑顔です。……笑顔なんですが、何故か少し ほんの少しだけ怖いと思うのはなぜでしょう?
そう思っている私をよそにジルさんは、楽しそうに私の髪を弄っています。
私、昨日からされるがままですね。
左右の髪は編み込まれ後ろに持ってくると、大きな黒と白のリボンでまとめられます。

「う~ん、髪飾りが全然ない。マリちゃん、今度は髪飾りを買いに行きましょうね♪」

「あ、はい」

「楽しみだわ♪良いリボンが見つかったら、髪に編み込んでもいいわね♪そういえば、明るい服もあったでしょ。ピンク色の明日はあれを着てきてね♪」

「……はい。」

ジルさんの熱意に思わず返事をしてしまいました。とりあえず明日の服が決まってしまった瞬間です。……ですがスウィート系ですか……。
……人間諦めも必要ですよね?それにジルさんの笑顔を曇らせたくないです。

「ジルさん、髪ありがとうございます。」

「こちらこそ、楽しかったわ♪……とりあえずこれでいいとして。じゃあ、マリちゃん朝御飯にしましょうか♪」

「はい、アルさん達も待ってると思いますし。急いだ方がいいですね。」

「大丈夫よ。それぐらいで怒る人達じゃないから。」

ジルさんは笑いながら手を顔の前で左右に振ってます。確かに怒らない感じがします。ですが、人を待たせる事に慣れてないのでドキドキします。

その後ジルさんと2人で下に降りてきましたが、アルさんもザイルさんも怒ってませんでした。ザイルさんは 私達が降りてくると、サッと、アルさんと私の朝御飯をテーブルに並べ、仕事に戻っていきジルさんもその後を追っていきました。
私は、その後ろ姿を見送ると、アルさんと一緒に朝御飯にしました。
……なんか朝から疲れた気がします。



~とあるヒトコマ~

ザイル
「ジルいるか?って、アルしか居ないのか?(アイツ何処行ったんだ?)」

アル
「ジルさんにマリさんが連れていかれました。(暗い)」

ザイル
「……そうか。(引き気味)ジルの奴、娘欲しがってたからなぁ。」

アル
「マリさんは、ジルさんの娘ではありません!マリさんは……。(更に暗い)」

ザイル
「それも、そうだな。(…コイツどうしたんだ?(焦り))」

アル
「…………。(どんどん暗くなる)」

ザイル
「そろそろ戻ってくるんじゃないか?(ジル、マリさん 早く帰ってこい)」

アル
「…………そうですね。(更に暗い)」

ザイル
「………………。(ジルの言った通りマリさん関係でダメダメだな。)」

アル
「…………。(更にどんどん暗く)」

ザイル
「…………。(……どうしたらいいんだ?(ため息)早く戻ってきてくれ)」
見た事の無いアルの姿に戸惑うザイルであった。








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