15 / 49
裏バレンタインデー
015 審判の時
しおりを挟む
朝の日光が、カーテンの無い窓から差し込んでくる。金属製の固く閉ざされたドアにスポットライトが当たっていて、今日の主役が登場する場所を示していた。
早朝から無人の空き教室に籠っているのは、部外者に乱入されたくないから。内側から鍵はかけられないが、フロアの端まで探索する変人もいない。
人生に、これほど舌がざわめき立つ月曜日は無かった。淡泊な味しか触れてこなかった味蕾に、新しい風が吹き込む予定である。
今日は、おそらく創作であろう『裏バレンタインデー』。知らされたのが先週の金曜日なので、時間間隔だとすぐ到来した感じだ。
……お願いだから、判定しやすいのを……。
予定では、悠奈と麻里の手作りチョコ対決が行われる。審査員は、健介ただ一人。両肩にのしかかる象の足は、今後の発達に悪影響を及ぼしかねない。
二人共が似たクオルティの作品を持ってこようものなら、たちまち増水した川の三角州に追い込まれる。どちらの出した浮き輪で救助してもらうか、運命の二択を突きつけられるのだ。
このうち、悠奈の暴走機関車には水を被せられた。野菜サラダチョコなど、健康管理に気を遣う中高年以降でも十分間に合う。
麻里が料理下手だという情報は入手していない。バレンタインデーの提案に身を乗り出したのだから、腕に絶対の自信があるのが妥当だろう。
さび付いたドアノブが軋んで、素っ頓狂なうめき声を挙げた。スリガラスの向こう側には、やや小ぶりな人影が映っている。
元気よく、扉が前へ押し出された。ファーストペンギンが南極海に飛び込んだみたいだ。
「健介くん、おはよう! 多田さんは、敵前逃亡したのかなー?「
「時計見てみろよ。まだ始業まで三十分はあるぞ」
健介の説明など鼓膜が反射したとばかりに、麻里はカバンを下ろすのも忘れて掃除用具入れを開けた。中には箒が数本と、ほこりを被った簡易チリトリが入っているだけだった。
悠奈が敗走するのは、このまま合戦に突入しても勝ち目がないと悟った時。一対一の料理勝負で、背中を見せはしない。
麻里は、カバンから長方形のかしこまった黒箱を取り出した。マスキングテープがバッテンに貼られていて、その上をマジックで波線が描かれている。
「……先にあげちゃっても、いい?」
「不正だって、悠奈にとっちめられるぞ?」
賄賂の一件で、悠奈は警戒心を増幅させて身にまとっているはずだ。やましい行動を見つければ、一撃でスイッチが起動してもおかしくない。
「……それにしても、幼稚園の女の子みたいに『じゃすてぃす』って、決め言葉で恥ずかしくないのかな……?」
「それは俺も知らない。小学校からの口癖だから、ある程度はしょうがないんじゃないか?」
悠奈が正義感に目覚めたのは、遡る事十年前。健介も、公園の花壇に咲く花をちぎった罪で成敗されたことがある。
なぜ彼女が正義を『ジャスティス』と読むのかを知っていたのかは謎のままだが、そのころから決め言葉は変わっていない。
……関係ない方向へ突き進まないといいけど……。
現在の悠奈は、倫理的に問題のある事柄を悪としている。周りの人間の共感を受けやすい苛立ちであるために、刑執行と言う名の暴力も許されているのだ。
彼女が、宗教に染まってしまったとしよう。教義に反する一般人を片っ端から入信させ、ひいては日本の政府を乗っ取ってしまうかもしれない。
ヒーロー気取りを辞めろと他人に制止されても、悠奈は己を貫き通す。アクセルを緩められないのなら、周りが操縦桿を握ってやらなければならないのだ。
……悠奈が道を踏み外すとは思えないけどな……。
「……健介くん、こういうのはどうかな?」
「……何やってるんだよ……」
正義感の考察を深めている間に、麻里は猛獣狩りの罠を仕掛けていた。やり方は陳腐なもので、糸を地面に張って引っ掛ける方式だ。
セロハンで張られた手縫い糸に、人間の蹴りを受け止められる強度は無い。放置していても問題は無さそうである。
誰にでも思いつきそうないたずらで麻里は満足したらしく、二の矢を設置はしなかった。
……麻里は、悠奈のことを嫌いすぎだろ……。
健介に現れた新しいライバル、という認識でいるのだろう。麻里の独占欲が昂ったのなら、まんざらありえない話ではない。
ライトノベルで、幼馴染という単語はヒロインに繋がる。彼女の嫉妬心を増幅させるに足りる補足だ。
灰色の粉で覆われた机が並んでいる空き教室。窓側の一列だけ茶色が復活しているのは、健介が雑巾で掃除したからである。
窓際にもたれかかって扉が開くのを待つ健介と、チョコが装填されているであろう箱をしきりにチェックする麻里。時計の秒針が巡る音だけが、壁に跳ね返って反響している。
「悠奈のチョコが何か、健介くんは知ってる?」
「……さあ」
悠奈の材料選びを手伝ったとは、口が裂けても言えない。手元にしまってあるボタンから援軍を呼ばれて、会場が阿鼻叫喚と化す。
健介が悠奈に勧めたのは、基本である生チョコ。目新しくはないが、大失敗もしづらい。時間を取ってまで不味い物を食べたくなかったが故の措置だった。
……手作りと市販の違いって、なんだろうな……。
愛情や友情は概念であって、チョコにまでは溶け込まない。親しいカップルの彼女が笑顔でくれた黒焦げチョコは、食べる気にならない。
最大の効果は、貰った側に気持ちを伝えられることだろうか。健介も、あの日にお手製の何かを贈っていれば未来は分岐していたかもしれない。
「……健介―! 私だよ、悠奈!」
「鍵はかかってないぞー!」
麻里は、天敵の飛び跳ねる声に臨戦態勢をとった。悠奈と長年の付き合いである健介に言わせてもらえば、武器なしで立ち向かおうとしている時点で、敗色濃厚である。なんなら、刃物を構えていても制圧される。
扉が開き、悠奈がごちんまりとした箱を手にして教室へ入ってきた。装飾のされていない水色の箱であった。髪型はいつも通り、解放された長髪にピンクのヘアピンである。
「マリちゃん、事前交渉は……」
麻里に目線を奪われて、気が抜けた一歩を出そうとした悠奈。
彼女の体は、足首を支点にして斜めに傾いていた。
物理の問題を解く上では、度々『力が一点に集まる』という前提が置かれている。こうでもしなければ計算が出来なくなるからなのだが、この前提の下では致命的な力が抜けるのだ。
その力とは、回転力。ひ弱に思われた手縫い糸は、見事に悠奈の足を掬ったのだ。
人間は、反射で頭を守ろうとする。脳がやられては再起不能となる以上、合理的な判断だ。
悠奈は、咄嗟に着地体勢を取ろうとした。ケンカを幾度となく潜り抜けている猛者は、切り替えが早い。
だが、しかし。
……あっ……。
身体を無傷で守るには、重大な犠牲を払う必要があった。
悠奈が大事に抱えていた小箱は、蓋が飛んだ状態で逆さまに着地していた。
早朝から無人の空き教室に籠っているのは、部外者に乱入されたくないから。内側から鍵はかけられないが、フロアの端まで探索する変人もいない。
人生に、これほど舌がざわめき立つ月曜日は無かった。淡泊な味しか触れてこなかった味蕾に、新しい風が吹き込む予定である。
今日は、おそらく創作であろう『裏バレンタインデー』。知らされたのが先週の金曜日なので、時間間隔だとすぐ到来した感じだ。
……お願いだから、判定しやすいのを……。
予定では、悠奈と麻里の手作りチョコ対決が行われる。審査員は、健介ただ一人。両肩にのしかかる象の足は、今後の発達に悪影響を及ぼしかねない。
二人共が似たクオルティの作品を持ってこようものなら、たちまち増水した川の三角州に追い込まれる。どちらの出した浮き輪で救助してもらうか、運命の二択を突きつけられるのだ。
このうち、悠奈の暴走機関車には水を被せられた。野菜サラダチョコなど、健康管理に気を遣う中高年以降でも十分間に合う。
麻里が料理下手だという情報は入手していない。バレンタインデーの提案に身を乗り出したのだから、腕に絶対の自信があるのが妥当だろう。
さび付いたドアノブが軋んで、素っ頓狂なうめき声を挙げた。スリガラスの向こう側には、やや小ぶりな人影が映っている。
元気よく、扉が前へ押し出された。ファーストペンギンが南極海に飛び込んだみたいだ。
「健介くん、おはよう! 多田さんは、敵前逃亡したのかなー?「
「時計見てみろよ。まだ始業まで三十分はあるぞ」
健介の説明など鼓膜が反射したとばかりに、麻里はカバンを下ろすのも忘れて掃除用具入れを開けた。中には箒が数本と、ほこりを被った簡易チリトリが入っているだけだった。
悠奈が敗走するのは、このまま合戦に突入しても勝ち目がないと悟った時。一対一の料理勝負で、背中を見せはしない。
麻里は、カバンから長方形のかしこまった黒箱を取り出した。マスキングテープがバッテンに貼られていて、その上をマジックで波線が描かれている。
「……先にあげちゃっても、いい?」
「不正だって、悠奈にとっちめられるぞ?」
賄賂の一件で、悠奈は警戒心を増幅させて身にまとっているはずだ。やましい行動を見つければ、一撃でスイッチが起動してもおかしくない。
「……それにしても、幼稚園の女の子みたいに『じゃすてぃす』って、決め言葉で恥ずかしくないのかな……?」
「それは俺も知らない。小学校からの口癖だから、ある程度はしょうがないんじゃないか?」
悠奈が正義感に目覚めたのは、遡る事十年前。健介も、公園の花壇に咲く花をちぎった罪で成敗されたことがある。
なぜ彼女が正義を『ジャスティス』と読むのかを知っていたのかは謎のままだが、そのころから決め言葉は変わっていない。
……関係ない方向へ突き進まないといいけど……。
現在の悠奈は、倫理的に問題のある事柄を悪としている。周りの人間の共感を受けやすい苛立ちであるために、刑執行と言う名の暴力も許されているのだ。
彼女が、宗教に染まってしまったとしよう。教義に反する一般人を片っ端から入信させ、ひいては日本の政府を乗っ取ってしまうかもしれない。
ヒーロー気取りを辞めろと他人に制止されても、悠奈は己を貫き通す。アクセルを緩められないのなら、周りが操縦桿を握ってやらなければならないのだ。
……悠奈が道を踏み外すとは思えないけどな……。
「……健介くん、こういうのはどうかな?」
「……何やってるんだよ……」
正義感の考察を深めている間に、麻里は猛獣狩りの罠を仕掛けていた。やり方は陳腐なもので、糸を地面に張って引っ掛ける方式だ。
セロハンで張られた手縫い糸に、人間の蹴りを受け止められる強度は無い。放置していても問題は無さそうである。
誰にでも思いつきそうないたずらで麻里は満足したらしく、二の矢を設置はしなかった。
……麻里は、悠奈のことを嫌いすぎだろ……。
健介に現れた新しいライバル、という認識でいるのだろう。麻里の独占欲が昂ったのなら、まんざらありえない話ではない。
ライトノベルで、幼馴染という単語はヒロインに繋がる。彼女の嫉妬心を増幅させるに足りる補足だ。
灰色の粉で覆われた机が並んでいる空き教室。窓側の一列だけ茶色が復活しているのは、健介が雑巾で掃除したからである。
窓際にもたれかかって扉が開くのを待つ健介と、チョコが装填されているであろう箱をしきりにチェックする麻里。時計の秒針が巡る音だけが、壁に跳ね返って反響している。
「悠奈のチョコが何か、健介くんは知ってる?」
「……さあ」
悠奈の材料選びを手伝ったとは、口が裂けても言えない。手元にしまってあるボタンから援軍を呼ばれて、会場が阿鼻叫喚と化す。
健介が悠奈に勧めたのは、基本である生チョコ。目新しくはないが、大失敗もしづらい。時間を取ってまで不味い物を食べたくなかったが故の措置だった。
……手作りと市販の違いって、なんだろうな……。
愛情や友情は概念であって、チョコにまでは溶け込まない。親しいカップルの彼女が笑顔でくれた黒焦げチョコは、食べる気にならない。
最大の効果は、貰った側に気持ちを伝えられることだろうか。健介も、あの日にお手製の何かを贈っていれば未来は分岐していたかもしれない。
「……健介―! 私だよ、悠奈!」
「鍵はかかってないぞー!」
麻里は、天敵の飛び跳ねる声に臨戦態勢をとった。悠奈と長年の付き合いである健介に言わせてもらえば、武器なしで立ち向かおうとしている時点で、敗色濃厚である。なんなら、刃物を構えていても制圧される。
扉が開き、悠奈がごちんまりとした箱を手にして教室へ入ってきた。装飾のされていない水色の箱であった。髪型はいつも通り、解放された長髪にピンクのヘアピンである。
「マリちゃん、事前交渉は……」
麻里に目線を奪われて、気が抜けた一歩を出そうとした悠奈。
彼女の体は、足首を支点にして斜めに傾いていた。
物理の問題を解く上では、度々『力が一点に集まる』という前提が置かれている。こうでもしなければ計算が出来なくなるからなのだが、この前提の下では致命的な力が抜けるのだ。
その力とは、回転力。ひ弱に思われた手縫い糸は、見事に悠奈の足を掬ったのだ。
人間は、反射で頭を守ろうとする。脳がやられては再起不能となる以上、合理的な判断だ。
悠奈は、咄嗟に着地体勢を取ろうとした。ケンカを幾度となく潜り抜けている猛者は、切り替えが早い。
だが、しかし。
……あっ……。
身体を無傷で守るには、重大な犠牲を払う必要があった。
悠奈が大事に抱えていた小箱は、蓋が飛んだ状態で逆さまに着地していた。
0
あなたにおすすめの小説
幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに
家紋武範
恋愛
となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。
ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
入学初日に告白してきた美少女には、『好き』がないらしい。~欠けた感情を追い求めて~
true177
恋愛
怠惰に流されて底辺校に入った龍太郎(りゅうたろう)は、差出人不明の手紙で屋上に呼び出される。
待っていたのは、見違えるような美少女。
『キミのことが好きです!』
これはもらった、と興奮するのもつかの間、彼女の様子が見るからにおかしいことに気付く。テンプレートしか話さないのだ。
荒ぶる少女と、それに付き合う龍太郎。一緒に行動する間にも、龍太郎の疑問は積み重なっていく。
そして、違和感が耐えきれなくなった日。彼女が告げた言葉。
「『好き』って、なんだろう……」
この言葉をきっかけにして、彼女の『好き』を探す旅が始まる……。
※完結まで毎日連載です。内部では既に完結しています。
※小説家になろう、ハーメルン、pixivにも同一作品を投稿しています。
昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件
マサタカ
青春
俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。
あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。
そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。
「久しぶりですね、兄さん」
義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。
ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。
「矯正します」
「それがなにか関係あります? 今のあなたと」
冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。
今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人?
ノベルアッププラスでも公開。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる