古の武器を強奪するため、他国へ潜入いたします〜やる気は、どこかに置いて来ました(笑)〜

いく

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プロローグ1 それは古の物語

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ある国での話です。

その国は武器の開発の技術がとても発展していました。
その国のとある一人の研究者は、国からの要請である武器の開発にいそしんでいました。

国の要請はこうです。


『どんな武器にも負けない、最強の武器を作れ』


研究者は何百回、何千回もの試行錯誤を繰り返して、ついに三つの武器を作り上げました。

それらに癸鴉神みずのとりじん亥羅紋神がいらもんじん蛇夕神みずちせきじんと名前をつけました。
癸鴉神にはからすの紋様を、亥羅紋神にはいのししの紋様を、蛇夕神にはへびの紋様をグリップの部分にそれぞれ彫り込みました。

三つそろえば神や鬼のような威力を発揮するという意味を込めて、三つをまとめて三鬼神さんきじんと呼ぶことにしました。

さっそく研究者は王様のもとへ三鬼神を持っていきました。

王様は大喜びです。

研究者は武器を一つずつ手に取り、説明をし始めました。

この世の全てを焼き尽くすことが出来るほどの火力を秘めた、亥羅紋神。

この世に生きて動くものの動きを全て殺してしまうほどの雷力を秘めた、蛇夕神。

この世のもの全てを破壊してしまえるほどの風力を秘めた、癸鴉神。

説明が進むにつれて王様の目は輝いていきます。
全ての説明を終えると、王様は満足そうに頷きました。

研究者を褒め称え、褒美を与えました。

研究者はそれはそれは嬉しい気持ちで、家に帰りました。



次の日。

研究者はいつもと同じように目を覚ましました。

目を覚ましてすぐに、窓の外の光景が異様であることに気がつきました。

街に兵士が溢れているのです。

何があったのかを近くの人に聞くと、何でも新しく開発された兵器の威力を試す意味も込めて、最近関係が悪化している隣国と戦争を始めるらしいと教えてくれました。


「そうですか」


研究者は大して気にも留めずに、出動していく軍隊を見ていました。

 数日後、戦争を終えた兵士たちが戻ってきました。

勝利を示す赤旗を掲げているにもかかわらず、皆顔色が優れません。
どうしたのかを尋ねると、こんな答えが返ってきました。


「隣国の兵士たちを全滅させてしまった」と。


詳しく聞かせてくれと頼むと、自分にもよく分からないと言いながらも話してくれました。
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