古の武器を強奪するため、他国へ潜入いたします〜やる気は、どこかに置いて来ました(笑)〜

いく

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「痛い……何でこんな目にあってるんでしょうか」


脱力感が抜けきっていなかったのが災いして、赤塚は足を滑らしてこけてしまっていた。

そこにチャンスとばかりに田村が撃ち込んできた弾をごろごろと転がって避けたのはいいが、砂埃が舞って口に砂が入ってきた。

やっぱりやらなきゃよかったなと思いつつも、まだ飛んできている弾を赤塚はまた転がって避ける。

田村からみれば挑発行為に見えただろう。


「仕方ない、やりますか。とっとと終わらせたいですし」


と、ようやく攻撃に出ることに決め、どっこらせと立ち上がった。

あいかわらず弾丸は途切れることなく飛んできていた(そんなに支給されてたっけ?)が、こちらが撃つのに何の問題もないので銃を手にとり、田村めがけて撃った。

一発目が当たるとは思ってなかったので、当たった瞬間に赤塚の口からは「ありゃ」と間抜けな声がもれた。

避けるであろうと思ったところに間髪おかずに撃ったのも田村に命中し、予定外に計二発も当ててしまった。


(まぁ相手は田村だし、ゴム弾だから急所を撃っても死なないだろうから良しとしよう)

田村が都合よく体勢を崩したので、銃をその辺りに放り投げ、赤塚は田村との距離を詰めにかかった。


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

(少し手を抜きすぎた…)


 撃たれた直後、田村は思わずそう心の中でぼやいた。


ちゃんと一発目を避けて二発目も掠める程度に撃たれるつもりだったのに、連続で赤塚からの攻撃をもろに受けてしまったのだから。


一発目はなんとかこらえたが二発目が足に食い込んだとき、田村に実弾で撃たれたような激痛が走った。


わざととはいえさすがに耐えきれずに、ぐらりと体勢が崩れる。

(くそ、赤塚のくせに)

そう悪態をついている間に、いつの間にか赤塚が距離を詰めてきていたらしい。

気づいた時には目の前に赤塚が立っていて、防御をとる間もなく首筋に手刀を叩き込まれた。

一瞬意識が飛んで危うく地面に頭から突っ込むところだったのを、田村は何とか手を突いて免れた。

しかし、ほっとした瞬間首筋にひやりとしたものが当てられた。

背後に視線を送ると、赤塚がにっこりと場違いな笑みでナイフを田村の首に押し当てていた。

自分が動く前に赤塚のナイフが首を掻っ切るであろうことは明白だった。


『ファーン』


終了を告げるベルが鳴る。


無造作にポケットにナイフを突っ込んだ赤塚が、田村を残して訓練場の出口へと向かっていく。


(そう、この時を俺は待っていたんだ)


赤塚が背中を向けた瞬間、田村は銃を密かに構えた。

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