古の武器を強奪するため、他国へ潜入いたします〜やる気は、どこかに置いて来ました(笑)〜

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「赤塚遅いなー」


(……サボろうかな)


金村は欠伸を噛み殺しながら、ただっ広いホールで整列をしていた。

もうすぐ実践訓練が始まるというのに、まだ赤塚は戻ってきていないようだった。

今金村がいるのは、千人は余裕で入れるほどの広さがあるホールだ。
ここは一番隊と二番隊、そして特任隊員らの集合場所となっている。

ちなみに軍隊は一~十番に分けられていて、基本的には数が小さくなるほど強い奴らが集められている。

その中でも特に優れている者は、『特任隊員』と呼ばれ、今現在十名ほどが任命されていた。

特任隊員はどの部隊に属していようとも常に『特別』で、部隊として活動することはほとんどない。

代わりに国にとって重要な危険が伴う任務ー暗殺、スパイ活動などを単独でこなしている。

リスクが大きい任務をこなす特任隊員には多額の報酬といい環境、ある程度の自由行動が許されている。


(んーあと1分待って始まらなかったら消えよ)


待つことに痺れを切らしかけた金村がそう区切りをつけたところで、タイミング悪く、司令官が入ってきてしまった。

整列していた隊員らが敬礼の姿勢を一斉にとる。

司令官は後ろで手を組み、ゆっくりと中央の壇に向かって歩いていく。

金村は司令官を一瞥すると、ふわぁと大きく欠伸をした。

ゆっくりのったり歩く司令官の足をひっかけてやりたい衝動と戦いつつ、金村はもう一度欠伸をこぼした。

じろりと司令官の視線が飛んできたが、そんなもの金村には関係ない。


壇上にのぼった司令官の合図で、ざっと周りが敬礼の姿勢を解く。

ざざっというマイクの雑音の後、司令官の太い声がホールに響いた。


「それではこれより実践訓練を開始する。自分の番号が掲示板に表示されたら、速やかに訓練場に入るように。 
今回もいつもと同様、一対一の10分間一本勝負を行う。
勝負がついたとこちらで判断した場合、また10分が経過しても勝負がつかない場合は終了のベルを鳴らす。
ベルが鳴った時点で訓練終了だ。
なお、訓練は第一訓練場から第二十五訓練場までを使用する。これはあくまで訓練である。従って、ゴム弾を使用して行う。
ゴム弾は全部で百発分を支給する。
使用する銃器もこちらが用意したものを使うように。
以上だ。諸君の健闘を祈る!」


司令官が壇上を降りて扉の向こうに消えると同時に、『ピー』という気の抜ける音がしてスクリーンに訓練場の番号と対戦メンバーが表示された。

金村の相手が誰なのかは、スクリーンを見て固まった人物を見れば一目瞭然だった。

今にも倒れそうな対戦相手に、金村は今回もつまらなそうだなと1人ごちた。
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