ようこそときめき部!~夢も恋も見つかる⁉ときめきだらけの部活動

四条葵

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1、花と星のめぐり合わせ

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「こ、ここ、本当に学校なの……!?」

 目の前にそびえ立つ校舎は、学校とは思えないくらいの高さがあって、見上げるだけで首が痛くなっちゃいそう。
 どこもかしこも真っ白で、創立百年を超える学校とは思えないほど校舎はピカピカだった。

 学校っていうよりも、都心の大きなオフィスビルみたい……!


「私、今日からここに通うんだ……!」


 同じブレザーの制服を着た子たちが、私の横をすり抜け、次々と校舎に入って行く。

 私、咲森さきもり みのり、十二歳。今日からこの学院の中等部に入学します!



 私立ゆめの学院は、中高一貫校。

 中等部の校舎の隣に高等部の校舎が建てられていて、どちらも私が通っていた小学校が十個くらいは入りそうな大きさ。それぐらいとてつもなく広い。

 実は私のお父さんもお母さんもこのゆめの学院の出身で、二人は中学一年生の時に出会って、お付き合いを始めたんだって! そうして大学を卒業してゴールイン。
 そんな話を聞かされて育った私は、当然ゆめの学院に興味を持った。

 部活動もたくさんあってすごく楽しいとか、授業も普通の学校では受けられないくらいレベルが高いとか、学食はほっぺたが落ちそうなくらいおいしいとか。
 とにかくいろんな学校での話を聞かされた。

『お父さんとお母さんの出会いはねぇ……』

 なんて話は何十回、何百回と聞いたよ……。

 そんなゆめの学院は寮制で、お父さんお母さんと少しの間離れるのは寂しいけれど、『楽しんでおいで!』って二人とも背中を押してくれたんだ。


「よっし! 今日から中学生だもん! 自分一人でなんでもできるようにならなくちゃね!」


 気合を入れて、私はゆめの学院の校門を潜った。

 は、いいけれど…………。


「あれ? ここ、どこ……??」


 玄関ホールで靴を履き替えたはいいけれど、広すぎる校舎内で私はさっそく迷子になっちゃった!?
 入学式までもう時間がないのに、どうしよう~!?
 しかも校舎内を歩いていたはずなのに、中庭みたいな外に出ちゃってる!?

 辺りをきょろきょろ見回してみるけれど、だれかに聞こうにも、人っ子一人いない……。


「どうしよう……体育ホールどこ!?」


 あせりと心細さから、半泣きになりながらのそのそと歩く。
 すると、中庭の中心に、とある一室を見つけた。

 温室、なのかな?

 外観はガラスのような透明な壁に包まれていて、中にはたくさんの植物が見えた。


「きれい……!」


 咲いている草木や花々は色濃く、とっても生き生きしているように見える。


「チューリップにネモフィラ、バーベナまで咲いてる……!」


 春の花がたくさんだ。

 私が花に夢中になっていると、後ろから声が聞こえた。


「えっと……君も新入生?」


「え?」


 振り返るとそこにいたのは、爽やかで明るい笑顔を浮かべた、優しそうな男の子だった。
 男の子は少し困ったように眉を下げて、私の方へとやって来る。


「俺、実は迷子になっちゃって。中学生にもなって恥ずかしいんだけど、よかったら体育ホールまで連れて行ってくれないかな?」


 照れくさそうに頬をかく男の子があまりにきれいな顔立ちだったので、一瞬ぼうっと見惚れちゃった。
これは女の子にさわがれそうだなぁ、なんてのんきなことを考える。

 反応が遅れてしまった私に、男の子は「だめかな?」と首をかしげた。


「全然! だめじゃないよ! でも……」


 私は申しわけなくてうつむく。


「……実は私も迷子なの。気がついたらここにいて、体育ホールがどこかわからなくなっちゃって……」


 しょぼんと話す私に、目を丸くして見ていた男の子は明るく笑った。


「なあんだ! 俺と一緒だ」


 そう言ってにこにこと私の手を取る。


「え……?」
「あっちから人の声がする気がするから、とりあえず行ってみよう! そこで道を聞いてみようよ」
「う、うん!」


 私は男の子に手を引かれ、一緒に歩き出す。
 男の子と手をつないだことなんてなかったから、少しドキッとしちゃった。
 迷子で不安だった心が、男の子のお日様みたいな笑顔のおかげで、なんだか温かくなったみたい。


「そういえばきみ、名前は?」
「あ、私は、咲森 みのり」
「俺は、星名 涼ほしな りょう。よろしく」
「うん! よろしくね」


 私と星名くんは、しばらくうろうろと歩き回って、ようやく出会った先生に体育ホールへの道を聞くことができた。


 広すぎる体育ホールにやってきた私たちは、入口に貼ってある名簿と席順を確認する。
 すると星名くんが、「あ!」と声を上げた。


「咲森さんと俺、同じクラスだ!」


 にこっと笑いかけてくれる星名くんの言葉に、私も名簿を見てみると。
 確かに同じクラス、二組に名前があった。


「本当だ!」
「巡り合わせって本当にあるんだ。星の導きみたいだ」
「星?」


 私が首をかしげていると、星名くんはまた私の手を引いていく。


「行こう!」
「う、うん……!」


 もう体育ホールに着いたんだし、手はつながなくてもいいんじゃないかな、と思いつつも私はその温かな手をほどくことができなかった。



 体育ホールでの入学式のあと。
 新入生は各クラスに移動して、私と星名くんも一年二組の教室に移動した。

 教室も驚くくらい広くて真っ白。
 一人分の机も普通の学校の机よりも大きくて、これならいくら教科書を広げても、消しゴムがころっと落ちてしまうことはなさそう。
 そこで担任の先生から、体育ホールでも校長先生がしていた話を、もう一度聞くことになった。


「さっきも校長先生が言っていたが、この学院では生徒は必ず部活動に所属することになっている。今日から新入生仮入部期間が始まる。放課後、色んな部活を見学して、所属する部活動を決めるように」


 そうなのだ。

 お父さん、お母さんからも話は聞いていた。

 この学院では、生徒は必ず一つ以上の部活動に所属しなくてはならない。

 部活動が盛んなゆめの学院でのルールの一つだった。
 生徒たちは配られた部活動のパンフレットを見ながら、目をきらきらと輝かせている。

 吹奏楽部に、野球部、バスケットボール部なんかのよくある部活動から、お菓子作り部、バードウオッチング部なんてのもある。
 楽しそうな部活動がいっぱい!

 ドキドキの入学初日を終えた私は、放課後、さっそく部活動見学に行くことにした。
 部活動を決めるのは、入学の一週間後までみたいだけど、早めに決めるにこしたことはないよね。
 それに人気の部活動だったら、あっという間に定員いっぱいになっちゃうかも。

 私はパンフレットを見ながら、とにかく色んな部活動をまわってみることにした。
 パンフレットにはありがたいことにどの部活動がどこで活動している、って細かく教室と部活動が書いてあって迷うことはなかった。

 入学式の前にこのマップが欲しかったな、なんて思っちゃう。

 オーケストラ部、お菓子作り部、手芸部、美術部、ソフトボール部など、一通り興味のありそうな部活動をまわってみたんだけど、どれもなんだかしっくりこなかった。

 楽しそうではあるし、実際体験させてもらって楽しくはあったんだけど、部活動として毎日やるほど好きかと言われるとわからなくて、はっきり決められずに校舎内をふらふら。

 私に向いている部活動ってなんだろう?

 私にはまだ、将来の夢がない。

 なにをしたいとか、どんなお仕事につきたいとか、これと言ったものがまだないんだ。

 もし将来の夢がきちっと決まっていたら、もしかしたらそういう部活動に迷いなく入部できたのかもしれないけど、私はまだ将来の夢を見つけられずにいた。
 好きなことや夢中になれるものすら、出会ったことがないんだ……。

 お父さんもお母さんも、ゆめの学院に通っているうちにきっと好きなことが見つかるよ、って言ってくれたけど……。

 優柔不断な性格もあって、すぐには決められそうになかった。

 そんなことを考えているうちに、気がつけば今朝迷いこんだ中庭にいて、私はまたあの透明な壁に囲まれた温室の前にいた。
 温室の扉が開いていたので、私はちらりとその中をのぞき見る。
 外からは見えなかった木々や草花が部屋中を埋めつくしていて、暖かな夕陽がぽかぽかと気持ちいい。


「だれがお世話をしてるんだろう……?」


 花々は生き生きとしていて、なんだか嬉しそう!
 空気が澄んでいて、すごく落ち着く空間だった。
 気持ちがいいな、って大きく深呼吸していると、木々の合間からひょこっと麦わら帽子の男の人が現れた。


「わっ!」


 私が驚きの声を上げると、先生らしき人は申しわけなさそうに頭を下げた。


「ごめんごめん、驚かせちゃったかな?」


 先生らしき人はぽりぽりと頬をかく。


「あ、いえ、すみません。勝手に入ってしまって……」
「いいんだよ、みんなも見てもらった方が喜ぶよ」


 先生? は、花々を見回してにこりと微笑む。


「新入生かな?」
「は、はい! 咲森 みのりと言います」
「咲森さん。私は生物教諭の野田のだ、と言います。二年生になったら、もしかしたら授業を受け持つことになるかもしれないね」
「野田先生、よ、よろしくお願いしますっ」


 私があわてて頭を下げると、野田先生は穏やかな笑顔を浮かべる。


「あ、あの、野田先生がこの温室を管理されているんですか?」
「今はね。昔は園芸部なんかがあって、生徒と一緒に世話したものだけどね。今はなくなっちゃったから……」
「そう、なんですね……」


 一人でお世話をするのは、すごく大変そう……。


「咲森さんは、部活の体験入部中かな?」


 野田先生に言われて、私ははっと思い出す。


「そうでした! 見学にまわっているところでした……!」


 私はあわてて回れ右をしようとして、野田先生を振り返った。


「あ、あの、また遊びに来てもいいですか……?」
「もちろん」
「あ、ありがとうございます……っ」


 私は野田先生に頭を下げると、温室を後にした。




 そうしてまた部活動見学を再開して、私はパンフレットの隅にこっそり書かれていた、とある部活動の名前に首をひねった。


「『ときめき部』……?」


 多目的教室、と書かれた教室マップの上に、「ときめき部 活動場所」と書かれていた。

 ときめき部? ときめき部ってどんな部……?
 ときめきを見つけに行くとか? ときめきを作るとか?

 ときめき、ときめき言ってたら、なんだかゲシュタルト崩壊してきちゃった。

 ときめき部、ってなんだろう……?


「よし、とにかく行ってみよう!」


 なんだか気になる部活名だし、どんな活動をしているのか、気になってきちゃった。
 私はパンフレットに載っているマップを見ながら、ときめき部の活動場所である、多目的教室を目指した。



 多目的教室にやってくると、にぎやかな女の子たちの声がした。
 きゃーきゃー騒いでいるような、楽しそうな声が聞こえて、女の子が多い部活動なのかな? と思っていると、その教室から女の子たちがどどーっと飛び出してきた。


「帰れっ!!!!」


 男の子の鋭い声が聞こえて、女の子たちが不満そうにその場をあとにする。


「まったく、これだからミーハーな人間は。情緒もへったくれもあったもんじゃない」
「まぁまぁ、そんなにカリカリしないでよ。せっかく女の子たちが遊びに来てくれたんだからさ。そんなんじゃモテないよ?」
「モテなくて結構」


 怖いくらいに鋭い瞳を持つ男の子と、それとは正反対にたれ目がちな瞳でへらっと笑う男の子。
 二人はぽかんと立ちつくす私に気がついて、こっちに視線を向けた。


「あら? またお客さんかな?」
「帰れ。お前もどうせ冷やかしだろ」
「ひっ……」


 男の子ににらまれて、私は一歩後ろに下がる。


「まあまあ。夏目なつめはすぐそうやって追い出そうとするんだから。ごめんね、怖かったね?」
三滝みたきが無駄に女子に優しくするからつけ上がるんだろ」


 二人の上履きのラインの色は青色。私たち一年生は緑色だから、きっと二年生の先輩だ。
 私は思い切って口を開く。


「あ、あのっ! こ、ここは、ときめき部の活動場所でしょうかっ?」


 私が聞くと、鋭い瞳のクールな先輩は、私をにらむように見下ろした。


「そうだけど?」


 その氷みたいに冷たい声に、私はびくっと肩を揺らす。

 こ、怖い……!


 私の様子に気がついたもう一人の優しそうな先輩が、私をかばうように傍に来てくれた。


「夏目、そんな言い方ないでしょ? ほらこの子、怖がってるよ?」
「知るか」

「ごめんね。さっきまで俺たちの顔目当ての女子がたくさん来て、それで夏目、あ、この怖い仏頂面の男の子ね?、夏目 清史朗なつめ せいしろうっていうんだけど、ちょっとご立腹なの」
「誰が仏頂面だ」

 夏目先輩はふんっとそっぽを向く。


「顔目当て、ですか……?」


 たしかに言われてみれば、二人ともとってもイケメンさんでいらっしゃる。

 夏目先輩は切れ長の瞳がとってもクールで、説明してくれた先輩は金髪で派手ではあるけれど、ふわっとした優しそうな印象だった。


「俺は三滝 千景みたき ちかげ。ようこそ、ときめき部へ!」


 三滝先輩がにこっと笑う。


 やっぱりここが、ときめき部なんだ!
 ときめき部って、一体どんな部活動なんだろう?


 私は三滝先輩にうながされるまま、ときめき部の部室に足を踏み入れた。



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