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三章 穏やかなひととき
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翌日。紫音が一通りの家事を終わらせ、一息ついた頃。
玄関付近の廊下を歩いていると、何やら来客だろうか。黒稜が玄関で荷物を受け取っているところだった。
会話はすぐに終わったようで、黒稜は手にいくつかの箱を持ってこちらにやってきた。
頭を下げて通り過ぎようとしている紫音に対して、「紫音」とほんの少し肩に触れ、呼びかける。
「今少しいいだろうか」
黒稜の言葉に目をぱちくりさせながら、紫音は小さく頷いた。
黒稜と共にやってきたのは、黒稜の自室であった。
自室、と思っていた部屋はどうやら書斎のようで至る所に書物が乱雑に積まれていた。
その中央に腰を下ろした黒稜の向かいに、紫音も同じように腰を下ろした。
いくつかの小さな箱から書物を取り出した黒稜は、その本をまたその辺に積み上げた。
そうして一際平らで大きな箱を、紫音の目の前で開ける。
そこに入っていたものは、どうやら着物であるようだった。紫陽花の青や薄桃の色を纏った、上品な着物だった。
(綺麗……)
紫音は思わず目を奪われる。
黒稜は続いて、掌サイズの小さな木箱を開け、その着物の横に並べて置いた。
その中にはこれまた美しい紫陽花の簪が入っていた。
(素敵だわ……)
紫音はうっとりと魅入る。そんな自分にはっとして紫音は顔を上げた。
(誰かへの贈り物、なのかしら……?)
紫音はそう思い、口を開く。
「旦那様、こちらを、どなたにお渡ししたら、よいのでしょうか?」
紫音はこの着物を届けるよう黒稜に言われるものと思い、先んじて尋ねる。
すると黒稜は眉間にぐっと皺を寄せた。
(え……? どうしてそのようなお顔を……。もしかして、聞いてはいけなかったのかしら……)
紫音は慌てて頭を下げた。
「申し訳ございません……! 出過ぎた真似を……っ」
叱責されると思っていた紫音に向けられたのは、黒稜の大きなため息と呆れたような表情だった。
「これは、君に買ったものだ」
「え?」
黒稜の口の動きを読んだ紫音は、その言葉が信じられず目をぱちくりさせる。
「ええっと……」
戸惑う紫音に、黒稜は己の言葉が聞き取れなかったのかと勘違いし、もう一度同じ言葉を紡いだ。
「これは、君に買ったものだ」
(え……こんな、高価そうなお着物を私に……?)
品良く仕立てられた着物に、きらきらと輝く紫陽花の花の簪。どちらもすごく質が良く、高価であることが窺える。
このように素敵な着物を身に纏うことができたら、ともちろん憧れがないわけではない。しかし。
紫音は頭を下げてから、ゆっくりと口を動かした。
「このような高価なもの、受け取れ、ません」
「何故?」
黒稜は率直な疑問を紫音にぶつける。
紫音はゆっくりゆっくりと言葉を紡いでいく。
「私と、旦那様は、政略結婚です……。私は、ここに住まわせていただけるだけで、十分幸せなのです。いただくわけには、いきません……」
たかが政略結婚で嫁いできた紫音を、気に掛けてもらう必要などない。
この御影の屋敷で穏やかに暮らせるだけで、紫音としては有難いことなのだ。
(それに……私なんかじゃ、こんな高価な着物、着こなせないわ……)
双子であるはずなのに、派手ではっきりとした顔を持つ弥生と違い、紫音は自分の顔を素朴な顔と思っていた。髪はぱさぱさで絡まり、肌もぼろぼろ。そんな自分なんかが着てしまっては、この着物が可哀想だと紫音は思った。
黒稜は紫音をじっと見つめる。
せっかく用意していただいたのに、口答えなんかして怒られるだろうかと、肩を震わす紫音に黒稜は口を開く。
「君がそのように謙虚な娘であることは理解している」
「入れ」と黒稜が言うと、いつからそこにいたのかすっと障子が開き、一人の綺麗な男性が顔を出した。
これまた派手な化粧に身を包み、派手な明るい着物を身に纏っている。
「え? え?」
突然現れた男性に驚く紫音。その男性はにこりと人の好さそうな笑みを浮かべ、挨拶をする。
「呉服屋のおみつと申します。本日は紫音様を可愛く着飾るよう、仰せ使っております」
「呉服屋、さん……?」
「こいつは行きつけの呉服屋の店主だ。化粧にもそれなりに精通している。俺ではこの辺のことはわからない。あとはお前に任せる」
そう説明して、黒稜は書斎を出て行く。
「え? あ、旦那様……!」
慌てて立ち上がろうとする紫音に、おみつと名乗った男性がにゅっと正面にまわり顔を出す。
「さあ、紫音ちゃん! さっそくおめかししましょ!」
「え? え?」
紫音は訳もわからないまま、おみつはてきぱきと化粧道具を取り出した。
「わ、私、その……」
耳が聞こえない旨を説明しようと、紫音は慌てて口を開こうとする。しかしおみつはさっと手でそれを制すると深く頷いた。
「大丈夫、慌てないで。若旦那から話は聞いているわ」
「え?」
おみつは紫音にわかりやすいよう、丁寧に口を動かす。
「きっと耳を気にして、髪で隠しているのね。でも、せっかくの綺麗な顔が髪に隠れて勿体ないわ。ここはすっきり上げてしまいましょう」
化粧をほどこしながら、おみつはぱさぱさの紫音の髪になにやら液体を塗って櫛を通していく。髪がみるみるうちに艶やかになっていくのがわかる。
「どうして……」
(どうして旦那様は、私にここまで……)
そう口にしようとして、紫音は言葉を飲み込む。
簡単なことだ。恐らく、昨日一緒に並んで街へ行ったのが、黒稜としては恥ずかしかったのだろう。ぼろぼろの着物にぱさぱさの髪の女が隣を歩いていては、黒稜も恥ずかしかったに違いない。
紫音は反省しながらも、おみつの化粧をしっかりと見て学んだ。
(形式上だけとはいえ、私達は夫婦。旦那様に恥をかかせてはいけない)
「お、おみつさん……! 私に、化粧を教えて、ください……!」
紫音の言葉に、おみつはにこりと笑った。
「もちろんよ!」
それから一時間ほどで、紫音の化粧は終わった。おみつから化粧の仕方を教わっていたこともあって、少し時間が掛かってしまったのだ。
有難いことにおみつは、多種多様な化粧品も置いて行った。その中には保湿や髪の栄養になるようなものも含まれていた。
受け取れないと紫音が言うと、黒稜からすでに代金を貰っていると言う。
紫音はまた申し訳ない気持ちになった。
橙色の夕陽が庭の花々を染め始めた頃、黒稜はその空を見上げていた。
その空には、薄っすらと月が浮かんでいて消え入りそうなほどに細くなっていた。
「明日は、新月か……」
黒稜は呟く。
新月は妖の力を増幅させる。故に、新月付近になると妖の出没情報が多く見られるようになり、強力な妖が人々を困らせることがある。
黒稜は消え入りそうな月を睨み付けながら、庭から屋敷内へと戻ろうとして。
「旦那様……」
これまた小さく消え入りそうな声が聞こえて、振り返った。
そこに立っていた紫音の姿に、黒稜は驚いたように目を丸くした。
紫陽花色の着物に、同じく紫陽花の花の簪を髪に挿し、艶やかな髪は上でまとめられている。ぱさついた髪は影もなく、ぼろぼろだったはずの肌も目を見張るくらいに綺麗な化粧がほどこされていた。
弥生と双子の紫音も、もちろん整えればものすごく映える顔をしていた。このような姿で街を歩こうものなら、男女ともに羨望の眼差しで見られることは間違いないだろう。
自信なさそうに佇む紫音に、暫し言葉を忘れていた黒稜ははっとして彼女の元へと歩み寄る。
実を言うと紫音はこの着物を着ることを最後まで渋っていた。しかしおみつの、黒稜が紫音のために真剣に選んでいた、という言葉を聞いてようやく袖を通す決意をしたのだった。
「このような、いい着物……」
紫音が上目遣いに黒稜を見上げながら、申し訳なさそうに呟く。
その紫音の様子に、この娘はどれだけ着飾って綺麗になろうとも全く自信は湧いてこないのだな、と少し呆れたような顔をしてため息をついた。
「これは先日の礼だ」
「え?」
黒稜の言葉に、紫音は目を瞬かせる。
黒稜はちらりと花壇に目をやり、また紫音に顔を向ける。
「この前、踏みにじられた花壇を懸命に助けようとしてくれただろう。その礼だ」
「でも……、あれは私の不注意で……」
踏みにじったのは弥生だったとしても、それを止められなかった紫音の責任でもある。
ああいえばこういう紫音に、黒稜は少しむっとしてくる。
どうしてこの娘は素直に受け取らないのだろうか。その辺の娘ならば、喜んで受け取るだろうと、おみつも言っていたというのに。
黒稜はむきになって言い募る。
「では、これは日頃の礼だ」
家事の一切を文句の一つも言うことなく、紫音は毎日淡々とこなしている。
紫音が来るまで屋敷はすっかり荒れ放題だったはずなのだが、彼女のおかげで以前の綺麗な屋敷に戻りつつあることを、黒稜はもちろん気が付いていた。
それに、いつまで経ってもぼろぼろの着物で過ごす紫音が、少し不憫だったというのもある。
政略結婚とはいえ、今は紫音も御影家の人間だ。それ相応の扱いをすべきだろうと、黒稜はようやく思い至ったのだ。
日頃の礼、と言われてしまっては、紫音はどう返していいのかわからなかった。
自分がしたくてしていることであるし、それをしなければ紫音がここにいることはできない。なんとか黒稜にそれをわかってもらいたかったのだが、上手い言葉が見つからなかった。
やっと折れたか、と勘違いした黒稜は、更に言葉を続ける。
「他にもいくつか着物を見繕ってある。それも後日届くだろう」
また慌てたような表情を浮かべる紫音に、黒稜はやれやれとため息をついた。
『まったく、強情なところはあいつにそっくりだ』
「え……?」
そっぽを向いた黒稜の声が、紫音の頭の中に響いてきた。
辺りは暗くなってきており、紫音にとっては口の動きを読みづらい環境になってきた。
しかしそんな時、ちょうど黒稜の声が聞こえてきたのだ。
(また、まただわ。旦那様の声が聞こえる……!)
毎日この、日が落ちた時間以降、紫音には黒稜の声が聞こえるようになるのだ。
聴力が戻ったわけではもちろんない。黒稜の声すら、日中は聞こえないのだ。
ただ、この日が落ちた時間にのみ、紫音は黒稜の声を聞くことができた。
「旦那様、あの……!」
紫音が口を開こうとすると、胸にずどんと振動が響き、辺りがより一層明るくなった。
「え……?」
紫音が驚いて顔を上げると、目の前には色鮮やかな大輪の花が咲き誇っていた。
「花火……?」
それは次々に打ち上がり、空を明るく照らす。
麓で花火大会が開かれているのか、御影の屋敷からはその花火がよく見えた。音の聞こえない紫音にもその振動は伝わり、目の前で打ち上がる大きな花々から目が離せなかった。
「綺麗……」
つい漏れ出てしまった感想に、黒稜がふっと笑った気がした。
紫音は少し幼稚だったかと、慌てて口を噤む。
隣でじっと夜空を眺める黒稜に視線を向けながら、紫音はやはり不思議に思っていた。
黒稜の声が夜だけ聞こえること。
自身にかけられた呪いのこと。
(聞けば、答えてくれるのでかしら……)
黒稜は紫音が嫁いでからこれまで、紫音を無下に扱ったことは一度もなかった。もちろん叱責することもない。
出されたご飯は残さず食べ、こうして日頃の礼だと言って、わざわざ紫音のために着物まで用意してくれた。
(この方は、本当はきっと優しい人……)
紫音はそう思い始めていた。
妖屋敷だなどと言われ、あまつさえその当主は妖に魂を売ったなどと言われる黒稜であるが、ただの噂にすぎないと紫音は思っていた。
(こんなに私のことを考えてくれる人が、妖に魂を売ったりなんかしないわ)
何か理由があるのだろうと、紫音は思っている。そんな噂が立ってしまった理由が。
(いつか、そんな話もできるのかしら……)
紫音は黒稜の隣に並び、花火を見上げながらそんなことを思った。
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