100 / 389
初めての旅 〜ダグスク〜
262
しおりを挟む
食事会の次の日の事だった。
イオリ達は午前中に昨日の片付けをして、お昼の時間をまったりと過ごしていた。
そこに、オーウェンとレイナードがニコニコしながら現れた。
「昨日はご馳走様でした。今まで食べた事のない料理で、とても楽しかったです。」
「良かったです。すみません、片付けの後にゆっくりしていたもので・・・。」
「良いんです。伺いなしに来たのはこちらです。
でも、すぐにでも会わせたい方達がいまして案内してきました。」
オーウェンが合図をするとレイナードが男性2人を連れて来た。
「「トゥーレ!!フランもいるー!!」」
やって来た2人の男性に双子が飛びついた。
「「なんでー?なんでいるのー?」」
2人が双子を抱きしめるや、ニコニコしながらイオリの元にやってきた。
「皆さん、お元気でしたか?
今回、ダグスク侯爵より要請を受けましてポーレットの社会福祉について教授する様にとの命を受けて馬を飛ばして参りました。
久々にお会いできて嬉しいですよ。イオリ。」
トゥーレはニコニコとイオリに手を伸ばした。
「わぁー!本当に久しぶりに感じます。お元気でしたか?
ダグスクでお2人に会えるなんて思いませんでした。」
「元気そうで安心した。
ニコライ様が毎日の様にイオリ達はどうしているかと言うもんだから、置いてくるのに苦労したよ。
無事に会えて良かった。」
フランもイオリの肩をトンっと叩いた。
「あー!」
騒ぎを聞きつけて部屋から出てきたナギが声を上げた。
「ナギ!少し身長が伸びましたか?
よく見れば双子も背が高くなっています。久しぶりですね。」
ナギはモジモジしながら近づくと「うん。」と言った。
「さぁ、顔を見せろ。うん。元気そうだ。」
スコルがフランから降りると今度はナギを抱き上げた。
ナギも嬉しそうだ。
「そうか、御2人が来たんですね。
オーウェンさん、レイナードさん。こちらの2人はポーレット公爵の2人の息子さんの従者の方なんですよ。」
「はい。先ほど、挨拶されましたから分かっています。
まだ、ヴァルト殿にはお会いした事はありませんがニコライ殿には何度かご挨拶させていただいています。
フランさんはその時、見かけています。
ようこそ、頼りにしています。よろしく頼みますね。」
「「はっ!!」」
2人と他家の貴族との会話をイオリは新鮮な思いで見ていた。
「そうだ!大事なこと忘れてた!
御2人とも!新しい家族を紹介します。ヒューゴとニナです。」
「初めまして、幸運な出会いで主を得ましたヒューゴと申します。
こちらは妹のニナです。ポーレットの皆さんのお話は主人から聞いておりました。
よろしくお願いいたします。」
ヒューゴは初めが肝心とトゥーレとフランに挨拶をした。
トゥーレとフランは顔を合わし子供を下ろすとヒューゴに近づき眉を下げて肩をポンポンと叩いた。
「イオリが主人と言う事で、どれほどの苦労があるでしょう。次男ヴァルト様付き従者トゥーレです。」
「なんでも相談に乗るぜ。気をわずに接してくれ。嫡男ニコライ様付きフランだ。」
そんな2人に肩の力が抜けたのかヒューゴは微笑んだ。
頬を膨らませたのはイオリだった。
「なんですかー!今の!もっと他に言いようがあるでしょーが!」
笑いに包まれた庭でゼンがトゥーレを後ろからトントンと押した。
「ゼン!!お元気でしたか??イオリと子供達を守ってくれていたのでしょうね。
ありがとう。」
「当然でしょ。」とでも言う様にゼンはスンスンと鼻を押しつけた。
「アウラも沢山馬車を引っ張ったんだろうな。よしよし。」
フランが背を撫でてやると甘える様にアウラは首を擦り付けた。
「ここにも新しい家族がいますよ。ソルです。」
「「おぉ・・・。この子が・・・。」」
2人は恐る恐る近寄るとソルは首を傾げる様にクイッと動かした。
「小さいな・・・。」
フランはゆっくりと触ると頬を緩めた。
「ギルマスが血相を変えて飛び込んできたので知っていたんです。
素晴らしい出会いをしましたね。イオリ。」
「はい。」
そんなこんなで、話をしていると昨夜の話に2人は膝を落とす勢いで落胆した。
「その食事会は何故、昨日なんですか!一日待ってくれていても良いじゃないですか!」
「俺たちがノロマなのがいけない。何てダメな奴なんだ俺は・・・。」
いつもは理性的なトゥーレが喚くとフランもブツブツと呟いて落ち込んでいた。
双子とナギはキャッキャッと笑うがオーウェンは若干引き気味だった。
「また、作って貰えば良いのではないでしょうか?」
「「!!」」
「そうだ、作れ!」と言う様にしがみつく大人2人にイオリは苦笑した。
「鯛飯の残りと汁物だけでも良いですか?」
「「それでも良い!!」」
イオリが保温の魔道具から出した鯛飯をよそい、スコルが汁物を用意すると2人は嬉しそうに食べた。
「美味い!!ずっとイオリの飯が食べたいと願っていたんだ。料理長達のも好きだがイオリのはやっぱり違う!」
「何ですかこれ!美味しいじゃないですか!ヴァルトより先に食べてやりましたよ!役得です!」
やはりポーレットの人たちは面白いなと思ったイオリであった。
「大丈夫だろうか?」
「ポーレット公爵、自らの推挙と聞いてますので優秀な人材かと・・・。」
ただし、ダグスク侯爵家の2人には不安を持たれた様だ。
イオリ達は午前中に昨日の片付けをして、お昼の時間をまったりと過ごしていた。
そこに、オーウェンとレイナードがニコニコしながら現れた。
「昨日はご馳走様でした。今まで食べた事のない料理で、とても楽しかったです。」
「良かったです。すみません、片付けの後にゆっくりしていたもので・・・。」
「良いんです。伺いなしに来たのはこちらです。
でも、すぐにでも会わせたい方達がいまして案内してきました。」
オーウェンが合図をするとレイナードが男性2人を連れて来た。
「「トゥーレ!!フランもいるー!!」」
やって来た2人の男性に双子が飛びついた。
「「なんでー?なんでいるのー?」」
2人が双子を抱きしめるや、ニコニコしながらイオリの元にやってきた。
「皆さん、お元気でしたか?
今回、ダグスク侯爵より要請を受けましてポーレットの社会福祉について教授する様にとの命を受けて馬を飛ばして参りました。
久々にお会いできて嬉しいですよ。イオリ。」
トゥーレはニコニコとイオリに手を伸ばした。
「わぁー!本当に久しぶりに感じます。お元気でしたか?
ダグスクでお2人に会えるなんて思いませんでした。」
「元気そうで安心した。
ニコライ様が毎日の様にイオリ達はどうしているかと言うもんだから、置いてくるのに苦労したよ。
無事に会えて良かった。」
フランもイオリの肩をトンっと叩いた。
「あー!」
騒ぎを聞きつけて部屋から出てきたナギが声を上げた。
「ナギ!少し身長が伸びましたか?
よく見れば双子も背が高くなっています。久しぶりですね。」
ナギはモジモジしながら近づくと「うん。」と言った。
「さぁ、顔を見せろ。うん。元気そうだ。」
スコルがフランから降りると今度はナギを抱き上げた。
ナギも嬉しそうだ。
「そうか、御2人が来たんですね。
オーウェンさん、レイナードさん。こちらの2人はポーレット公爵の2人の息子さんの従者の方なんですよ。」
「はい。先ほど、挨拶されましたから分かっています。
まだ、ヴァルト殿にはお会いした事はありませんがニコライ殿には何度かご挨拶させていただいています。
フランさんはその時、見かけています。
ようこそ、頼りにしています。よろしく頼みますね。」
「「はっ!!」」
2人と他家の貴族との会話をイオリは新鮮な思いで見ていた。
「そうだ!大事なこと忘れてた!
御2人とも!新しい家族を紹介します。ヒューゴとニナです。」
「初めまして、幸運な出会いで主を得ましたヒューゴと申します。
こちらは妹のニナです。ポーレットの皆さんのお話は主人から聞いておりました。
よろしくお願いいたします。」
ヒューゴは初めが肝心とトゥーレとフランに挨拶をした。
トゥーレとフランは顔を合わし子供を下ろすとヒューゴに近づき眉を下げて肩をポンポンと叩いた。
「イオリが主人と言う事で、どれほどの苦労があるでしょう。次男ヴァルト様付き従者トゥーレです。」
「なんでも相談に乗るぜ。気をわずに接してくれ。嫡男ニコライ様付きフランだ。」
そんな2人に肩の力が抜けたのかヒューゴは微笑んだ。
頬を膨らませたのはイオリだった。
「なんですかー!今の!もっと他に言いようがあるでしょーが!」
笑いに包まれた庭でゼンがトゥーレを後ろからトントンと押した。
「ゼン!!お元気でしたか??イオリと子供達を守ってくれていたのでしょうね。
ありがとう。」
「当然でしょ。」とでも言う様にゼンはスンスンと鼻を押しつけた。
「アウラも沢山馬車を引っ張ったんだろうな。よしよし。」
フランが背を撫でてやると甘える様にアウラは首を擦り付けた。
「ここにも新しい家族がいますよ。ソルです。」
「「おぉ・・・。この子が・・・。」」
2人は恐る恐る近寄るとソルは首を傾げる様にクイッと動かした。
「小さいな・・・。」
フランはゆっくりと触ると頬を緩めた。
「ギルマスが血相を変えて飛び込んできたので知っていたんです。
素晴らしい出会いをしましたね。イオリ。」
「はい。」
そんなこんなで、話をしていると昨夜の話に2人は膝を落とす勢いで落胆した。
「その食事会は何故、昨日なんですか!一日待ってくれていても良いじゃないですか!」
「俺たちがノロマなのがいけない。何てダメな奴なんだ俺は・・・。」
いつもは理性的なトゥーレが喚くとフランもブツブツと呟いて落ち込んでいた。
双子とナギはキャッキャッと笑うがオーウェンは若干引き気味だった。
「また、作って貰えば良いのではないでしょうか?」
「「!!」」
「そうだ、作れ!」と言う様にしがみつく大人2人にイオリは苦笑した。
「鯛飯の残りと汁物だけでも良いですか?」
「「それでも良い!!」」
イオリが保温の魔道具から出した鯛飯をよそい、スコルが汁物を用意すると2人は嬉しそうに食べた。
「美味い!!ずっとイオリの飯が食べたいと願っていたんだ。料理長達のも好きだがイオリのはやっぱり違う!」
「何ですかこれ!美味しいじゃないですか!ヴァルトより先に食べてやりましたよ!役得です!」
やはりポーレットの人たちは面白いなと思ったイオリであった。
「大丈夫だろうか?」
「ポーレット公爵、自らの推挙と聞いてますので優秀な人材かと・・・。」
ただし、ダグスク侯爵家の2人には不安を持たれた様だ。
2,343
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!
あんり
ファンタジー
20歳で事故に遭った下門快斗は、目を覚ますとなんと塩だけの世界に転生していた!
そこで生まれたのは、前世の記憶を持ったカイト・ブラウン・マーシュ。
塩だけの世界に、少しずつ調味料を足して…沖縄風の料理を考えたり、仲間たちと領地を発展させたり、毎日が小さな冒険でいっぱい!
でも、5歳の誕生日には王都でびっくりするような出来事が待っている。
300年前の“稀人”との出会い、王太子妃のちょっと怖い陰謀、森の魔獣たちとの出会い…ドキドキも、笑いも、ちょっぴり不思議な奇跡も、ぜんぶ一緒に味わえる異世界ローファンタジー!
家族や周りの人達に愛されながら育っていくカイト。そんなカイトの周りには、家族を中心に愛が溢れ、笑いあり、ほっこりあり、ちょっとワクワクする“グルメ&ファンタジーライフ”が今、始まる!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。