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帰還 〜ポーレット〜
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その後、ポーレット公爵家ではダグスクの乾物ブームが起こり料理人達も毎日のように出汁を取ると新しいメニューに挑んでいた。
「グラトニー商会もダグスクから乾物を取り寄せるって張り切ってるみたいだぞ。」
「それは良いですね。
あちらも、今は忙しいでしょうがお孫さんのディスさんがやる気に満ちていたので追々、取り引きの開始ができるでしょうね。」
ヴァルトは朝の執務を終え新たな仕事から避難しにイオリの元にやってきていた。
イオリはヴァルトの話を聞きながら微笑むと何やら木を細く削っていた。
「さっきからお前は今何をしてるんだ?」
「これですか?蒸し料理に便利な蒸籠っていう調理器具を作ってるんですよ。」
「蒸し料理ってこの間の茶碗蒸しか!」
ヴァルトは目をきらめかせて言った。
「そうですよ。この間のは鍋に木枠を嵌めて簡易的に作りましたけど、蒸籠があれば便利だなって思って作ってみてるんですよ。」
「そうか!楽しみだな!!
簡単に出来るのか?」
「んー。一度、じーちゃんが手直ししてるの見た事あるんで見様見真似で作ってみます。」
「やはり、イオリのお爺さまは天才だな。」
イオリは嬉しそうに頷くと笑った。
「餅米も手に入ったんで色々と試せたら良いですね。」
その後、トゥーレに見つかり捕獲されるまでヴァルトはイオリと共に寛いでいた。
引きずられていくヴァルトに手を振るとイオリは作業に戻る。
「四角い方が作りやすいけど、四角い鍋がないしな・・・。
今度カサドさんに作ってもらおう。今日は丸に挑戦だな。」
子供達とヒューゴが修行や勉強に行っている間にイオリはコツコツと道具の製作に取り掛かっていたのであった。
___________
一方その頃、屋敷の公爵の執務室ではテオルドと従者ノアが話し合っていた。
「兄上から連絡が来たぞ。
一ヶ月後に王妃の茶会を催すことになった。それに伴い上都せよとの事だ。
イオリに会えるのを楽しみにしているそうだ。」
「一ヶ月後ですか。早速、準備いたします。
今回はどちらがご出席で?」
「タヴァロスが絡んでいるんだ。ニコライが必要だろう?
しかし・・・うん。全員で行こう。
クリストフに負担をかけるが、ヴァルトにはイオリのサポートを頼まなければならない。」
ポーレット公爵・テオルドと従者・ノアは来る一ヶ月後に備え始めた。
「ふふん。兄上もイオリを気にいるだろうけどな。
イオリはポーレットを気に入っておる。取られることもなかろう。」
「・・・・それが本心か。自慢も大概にしろ。」
主人・テオルドに冷たい目を向けるノアであった。
__________
そんな事も知らないイオリは1人ニヤニヤと笑みを浮かべていた。
「餅米だからお餅もいいけど、中華ちまきも食べたいんだよね・・・。
やばい。想像してたら手止まってた。」
『何それ!何それ!美味しいの?』
イオリの惚ける顔をみて興奮したゼンは嬉しそうに抱きついてきた。
「うん。
俺の大好物。蒸籠がうまくいったら作るね。」
『ヒャッホー。ソル!美味しいんだって。チューアチマチ!!
後でパティにも教えよう! きっとだよ!!』
再びソルと戯れるゼンにイオリは微笑み、作業に戻っていった。
「グラトニー商会もダグスクから乾物を取り寄せるって張り切ってるみたいだぞ。」
「それは良いですね。
あちらも、今は忙しいでしょうがお孫さんのディスさんがやる気に満ちていたので追々、取り引きの開始ができるでしょうね。」
ヴァルトは朝の執務を終え新たな仕事から避難しにイオリの元にやってきていた。
イオリはヴァルトの話を聞きながら微笑むと何やら木を細く削っていた。
「さっきからお前は今何をしてるんだ?」
「これですか?蒸し料理に便利な蒸籠っていう調理器具を作ってるんですよ。」
「蒸し料理ってこの間の茶碗蒸しか!」
ヴァルトは目をきらめかせて言った。
「そうですよ。この間のは鍋に木枠を嵌めて簡易的に作りましたけど、蒸籠があれば便利だなって思って作ってみてるんですよ。」
「そうか!楽しみだな!!
簡単に出来るのか?」
「んー。一度、じーちゃんが手直ししてるの見た事あるんで見様見真似で作ってみます。」
「やはり、イオリのお爺さまは天才だな。」
イオリは嬉しそうに頷くと笑った。
「餅米も手に入ったんで色々と試せたら良いですね。」
その後、トゥーレに見つかり捕獲されるまでヴァルトはイオリと共に寛いでいた。
引きずられていくヴァルトに手を振るとイオリは作業に戻る。
「四角い方が作りやすいけど、四角い鍋がないしな・・・。
今度カサドさんに作ってもらおう。今日は丸に挑戦だな。」
子供達とヒューゴが修行や勉強に行っている間にイオリはコツコツと道具の製作に取り掛かっていたのであった。
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一方その頃、屋敷の公爵の執務室ではテオルドと従者ノアが話し合っていた。
「兄上から連絡が来たぞ。
一ヶ月後に王妃の茶会を催すことになった。それに伴い上都せよとの事だ。
イオリに会えるのを楽しみにしているそうだ。」
「一ヶ月後ですか。早速、準備いたします。
今回はどちらがご出席で?」
「タヴァロスが絡んでいるんだ。ニコライが必要だろう?
しかし・・・うん。全員で行こう。
クリストフに負担をかけるが、ヴァルトにはイオリのサポートを頼まなければならない。」
ポーレット公爵・テオルドと従者・ノアは来る一ヶ月後に備え始めた。
「ふふん。兄上もイオリを気にいるだろうけどな。
イオリはポーレットを気に入っておる。取られることもなかろう。」
「・・・・それが本心か。自慢も大概にしろ。」
主人・テオルドに冷たい目を向けるノアであった。
__________
そんな事も知らないイオリは1人ニヤニヤと笑みを浮かべていた。
「餅米だからお餅もいいけど、中華ちまきも食べたいんだよね・・・。
やばい。想像してたら手止まってた。」
『何それ!何それ!美味しいの?』
イオリの惚ける顔をみて興奮したゼンは嬉しそうに抱きついてきた。
「うん。
俺の大好物。蒸籠がうまくいったら作るね。」
『ヒャッホー。ソル!美味しいんだって。チューアチマチ!!
後でパティにも教えよう! きっとだよ!!』
再びソルと戯れるゼンにイオリは微笑み、作業に戻っていった。
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