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帰還 ー王都ー
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「まぁまぁまぁ!!
お帰りなさーい!!」
子供達を抱きしめるオルガ夫人にイオリは微笑むと部屋の主人である王妃シシリアに膝をついた。
「戻りました。
留守中、子供達がお世話になりました。
有難うございます。」
「いいえ、ご苦労様でした。
大変な敵と戦ったと聞きました。
無事に帰って来てくれて有難う。
ゆっくり休んでくださいね。」
シシリア王妃の笑顔にイオリは頷きオルガ夫人にも頭を下げた。
「オルガ夫人。お世話になりました。」
「いいえ。私達、とっても楽しかったもの。
お礼を言うのはこちらの方よ。
有難う。
それから、ヴァルトを無事に返してくれて有難う。」
オルガ夫人は否応なしにイオリを抱きしめた。
慌てるイオリを見て双子が指を刺す。
「「イオリ、お顔真っ赤!!」」
キャッキャと笑う子供達にイオリは苦笑した。
「やはり、賑やかにしていたな。
ただいま帰りました。
母上。オルガ夫人。」
ギルバートとヴァルトが入ってくるとそれぞれの母達は嬉しそうに息子を出迎えた。
「イオリのお陰でミズガルドの被害は王城だけに済みました。
なので、ミズガルドでお土産を買ってきましたよ。
みんなも一緒に選んだのだったな。」
「「「「うん!!」」」」
恥ずかしそうに手渡す子供達に2人の夫人は悶絶していた。
「ギル!!貴方!早くオーブリーと結婚して孫を私に差し出しなさい!!」
母シシリアの命令にギルバートは苦笑する。
「差し出せって・・・。
我々は正式な婚約だってまだなんですよ?
全く、怖いな。」
「お前達の婚約は、今度の夜会で発表する事にする。
覚悟せよ。
忙しくなるぞ。」
挨拶もそこそこに入ってきたのは国王アルフレッドと宰相グレンだった。
「夜会!?」
驚くギルバートにグレンが説明した。
「今回のミズガルドとの協定を纏めた褒美に王太子殿下が求める女性を婚約者と認めると周知させるのです。
その為には、夜会が手取り早いですからね。」
「なるほどね・・・。
それはオーブリーには伝わってるの?」
「勿論です。
殿下と共にミズガルドに向かう前に伝えました。
お聞きしてませんか?」
「・・・・聞いてない。
あくまでも忠実に任務をこなしていたよ。」
膨れるギルバートに母シシリアは笑い出した。
「流石、オーブリーね。
普通は舞い上がって口にしそうなものだけど、それがあの子の良い所よ。
軍人として生きてきた女性なのです。
すぐに変われと言う方が傲慢だわ。
これから貴方が寄り添っていきなさい。 」
ギルバートは深い溜息を吐くと微笑んだ。
「分かっています。
そうなると、オーブリーにドレスを贈らないとな。」
王太子ギルバートとオーブリー・ポートマン公爵令嬢の婚約は国を驚かす事になるだろう。
それでも、2人を知るイオリにとっては楽しみな話である。
そこに、テオルドを先頭にニコライとディビット殿下も入ってきた。
「みんなお帰り!!」
両手を広げるニコライに子供達は飛び込んだ。
「「「「ただいま!!お土産あるよ!!」」」」
微笑むテオルドは無事な姿のイオリを確認すると安堵した表情をした。
「大蛇が出たと聞いたぞ。」
「はい。驚きました。
それと、他にも伝えなきゃいけない事があります。」
イオリは微笑むと自身の肩でご機嫌に歌を歌っているソルを撫でた。
「ソル。ドラゴンになるんですよ。」
お帰りなさーい!!」
子供達を抱きしめるオルガ夫人にイオリは微笑むと部屋の主人である王妃シシリアに膝をついた。
「戻りました。
留守中、子供達がお世話になりました。
有難うございます。」
「いいえ、ご苦労様でした。
大変な敵と戦ったと聞きました。
無事に帰って来てくれて有難う。
ゆっくり休んでくださいね。」
シシリア王妃の笑顔にイオリは頷きオルガ夫人にも頭を下げた。
「オルガ夫人。お世話になりました。」
「いいえ。私達、とっても楽しかったもの。
お礼を言うのはこちらの方よ。
有難う。
それから、ヴァルトを無事に返してくれて有難う。」
オルガ夫人は否応なしにイオリを抱きしめた。
慌てるイオリを見て双子が指を刺す。
「「イオリ、お顔真っ赤!!」」
キャッキャと笑う子供達にイオリは苦笑した。
「やはり、賑やかにしていたな。
ただいま帰りました。
母上。オルガ夫人。」
ギルバートとヴァルトが入ってくるとそれぞれの母達は嬉しそうに息子を出迎えた。
「イオリのお陰でミズガルドの被害は王城だけに済みました。
なので、ミズガルドでお土産を買ってきましたよ。
みんなも一緒に選んだのだったな。」
「「「「うん!!」」」」
恥ずかしそうに手渡す子供達に2人の夫人は悶絶していた。
「ギル!!貴方!早くオーブリーと結婚して孫を私に差し出しなさい!!」
母シシリアの命令にギルバートは苦笑する。
「差し出せって・・・。
我々は正式な婚約だってまだなんですよ?
全く、怖いな。」
「お前達の婚約は、今度の夜会で発表する事にする。
覚悟せよ。
忙しくなるぞ。」
挨拶もそこそこに入ってきたのは国王アルフレッドと宰相グレンだった。
「夜会!?」
驚くギルバートにグレンが説明した。
「今回のミズガルドとの協定を纏めた褒美に王太子殿下が求める女性を婚約者と認めると周知させるのです。
その為には、夜会が手取り早いですからね。」
「なるほどね・・・。
それはオーブリーには伝わってるの?」
「勿論です。
殿下と共にミズガルドに向かう前に伝えました。
お聞きしてませんか?」
「・・・・聞いてない。
あくまでも忠実に任務をこなしていたよ。」
膨れるギルバートに母シシリアは笑い出した。
「流石、オーブリーね。
普通は舞い上がって口にしそうなものだけど、それがあの子の良い所よ。
軍人として生きてきた女性なのです。
すぐに変われと言う方が傲慢だわ。
これから貴方が寄り添っていきなさい。 」
ギルバートは深い溜息を吐くと微笑んだ。
「分かっています。
そうなると、オーブリーにドレスを贈らないとな。」
王太子ギルバートとオーブリー・ポートマン公爵令嬢の婚約は国を驚かす事になるだろう。
それでも、2人を知るイオリにとっては楽しみな話である。
そこに、テオルドを先頭にニコライとディビット殿下も入ってきた。
「みんなお帰り!!」
両手を広げるニコライに子供達は飛び込んだ。
「「「「ただいま!!お土産あるよ!!」」」」
微笑むテオルドは無事な姿のイオリを確認すると安堵した表情をした。
「大蛇が出たと聞いたぞ。」
「はい。驚きました。
それと、他にも伝えなきゃいけない事があります。」
イオリは微笑むと自身の肩でご機嫌に歌を歌っているソルを撫でた。
「ソル。ドラゴンになるんですよ。」
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