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束の間のポーレット
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イオリは残りのシチューを口に入れるとカッチェに聞いた。
「どんな食べ方してるんですか?」
「チーズを薄切りにしても出すんだけど、やっぱり前に教えてもらったチーズフォンデュが人気かな。
シチューセットにもつけているけど、柔らかいパンをつけるから人気なんです。」
イオリは少し考えると、ニコッとした。
「燻製・・・スモークチーズなんてどうですか?」
「スモークチーズ?何だいそりゃ。」
「燻すんですよ。」
イオリの言葉に首を傾げるカッチェの代わりにバートが口を挟んだ。
「燻すとは殺菌とかのアレですか?」
「そうです!そうです!
虫の駆除とかにも使われる技法ですけどね。
料理の場合は煙を食材に纏わすんです。
香りをつける事で一味違う物になりますよ。
簡単な方法があるのでお教えしましょう。」
早速、イオリは店の裏手を借りると使わない鍋を借りた。
「燻製は説明した通り、香りが充満するので外がいいですね。
それに鍋にも香りがつくので専用のを選んだほうがいいですよ。」
説明しながらもイオリは大きな葉の上に木のチップを乗せて、簡易コンロの上に置いた。
鍋に石を置き網を引き、チーズを並べて蓋をする。
「この状態で最初は中火で煙が出たら弱火にします。火が強すぎるとチーズは溶けますからね。
木のチップはお好みによります。今回はクルミの木を使います。木は適度に細かくするといいですよ。
燻すぎると品物が乾燥して食べにくいので、最適を見つける事が必要です。
チーズだったら、お湯が沸くくらいの時間より少し長めですかね。」
カッチェだけでなく全員がイオリの作業を覗く中、鍋から煙が漏れ出して何とも言えない芳しい香りがしてきた。
「この香りをチーズに纏わせるのですね?」
「はい。
料理は味だけでなく香りが大切です。
いつもの食べ物が香り1つで変化するんです。
チーズだけじゃありません。ゆで卵やお肉だって美味しいですよ。」
料理には香りが大切と言うイオリにバートは微笑んだ。
どんなに忙しくなってもイオリの知っている事を魅力的に思うのは変わらない。
燻製のレクチャーを受けながらも時間はすぐに過ぎていく。
ゼンやアウラは『臭いの無理』と店の中に逃げ込んでしまった。
嗅覚の強い彼らには苦手な匂いのようだ。
「もういいかな・・・。」
イオリが蓋を開けると、鍋の中で充満していた煙が飛び出て香りの大砲が撃たれた。
「「いい香りー!・・・ゴホッ!ゴホッ!」」
双子は煙を吸おうと前屈みになるがむせてしまった。
「ふふふ。気をつけて。湯気じゃなくて、煙だからね。
ほら出来たよ。」
チーズの塊が白から茶色に変色しているのにカッチェは驚いた。
「こ・・これ食べられるんですか?」
「勿論ですよ。」
イオリはそう言いながら、ひとつまみして口に入れた。
「ぅーん!美味しい!!
常温に冷やして香りを定着させる方が良いですけど、出来立ては美味しいですね。」
イオリの味見を信じている子供達は我先にと手を伸ばした。
「「何これ!いつものチーズと違う。」」
「ナギは好き。」
「ニナはくさーい。」
一番小さなニナには、どうやら早かったようだ。
それでも双子とナギは美味しそうしていた。
「うん。うまいよ。
俺は普通のチーズよりこっちが食べやすい。」
満足気なヒューゴはニナが残したスモークチーズもペロリと食べてしまった。
「俺にも食わせてくれ!」
「私も下さい!」
カッチェとバートを始め大人達がスモークチーズの味を試す。
!!!!!
「全く違うじゃないか!」
「香ばしいとはコレのことか!」
「これなら酒に合いますよ!!」
「美味しい・・・。」
ハンスやメルロス、店の従業員にも好評なスモークチーズにカッチェはしばし黙り込んでいた。
何度も匂いを嗅ぎ、味見をする。
「これはすごいもんだ。
冷やしてもいいんですか?」
「本来は保存食なんですよ。
魚や豚も燻製にすると日持ちするんです。
今は出来立て食べましたけど、一度に多く作って店で出すのも良いですね。」
カッチェはウンウンと頷きバートの判断を待っている。
「私もいいと思います。
美味です。
製造に匂いの問題があるのなら、牧場や工場での生産はどうでしょう。
冷えてもいいのなら、流通もしますしね。」
バートは早速、カッチェやメルロスと仕事の話に取り掛かった。
夜になって客に出せば、瞬く間に人気になり夜の時間にも人が増えた。
特にチーズは女性に人気で、産業の消費に貢献している。
恵みとは言ったもので、一つの材料から様々な食材が出来る事から、ポーレットに限らず他領でも牛の乳への注目度が高いのだとか。
ポーレットの片隅の露店で売りに出されていた牛の乳の変貌は、この後も続くのだろう。
「うん。燻製うまい!
ベーコンとか卵とか試してみよう。」
イオリは1人、産業など考えずに単純にスモークチーズを楽しんでいるのであった。
「どんな食べ方してるんですか?」
「チーズを薄切りにしても出すんだけど、やっぱり前に教えてもらったチーズフォンデュが人気かな。
シチューセットにもつけているけど、柔らかいパンをつけるから人気なんです。」
イオリは少し考えると、ニコッとした。
「燻製・・・スモークチーズなんてどうですか?」
「スモークチーズ?何だいそりゃ。」
「燻すんですよ。」
イオリの言葉に首を傾げるカッチェの代わりにバートが口を挟んだ。
「燻すとは殺菌とかのアレですか?」
「そうです!そうです!
虫の駆除とかにも使われる技法ですけどね。
料理の場合は煙を食材に纏わすんです。
香りをつける事で一味違う物になりますよ。
簡単な方法があるのでお教えしましょう。」
早速、イオリは店の裏手を借りると使わない鍋を借りた。
「燻製は説明した通り、香りが充満するので外がいいですね。
それに鍋にも香りがつくので専用のを選んだほうがいいですよ。」
説明しながらもイオリは大きな葉の上に木のチップを乗せて、簡易コンロの上に置いた。
鍋に石を置き網を引き、チーズを並べて蓋をする。
「この状態で最初は中火で煙が出たら弱火にします。火が強すぎるとチーズは溶けますからね。
木のチップはお好みによります。今回はクルミの木を使います。木は適度に細かくするといいですよ。
燻すぎると品物が乾燥して食べにくいので、最適を見つける事が必要です。
チーズだったら、お湯が沸くくらいの時間より少し長めですかね。」
カッチェだけでなく全員がイオリの作業を覗く中、鍋から煙が漏れ出して何とも言えない芳しい香りがしてきた。
「この香りをチーズに纏わせるのですね?」
「はい。
料理は味だけでなく香りが大切です。
いつもの食べ物が香り1つで変化するんです。
チーズだけじゃありません。ゆで卵やお肉だって美味しいですよ。」
料理には香りが大切と言うイオリにバートは微笑んだ。
どんなに忙しくなってもイオリの知っている事を魅力的に思うのは変わらない。
燻製のレクチャーを受けながらも時間はすぐに過ぎていく。
ゼンやアウラは『臭いの無理』と店の中に逃げ込んでしまった。
嗅覚の強い彼らには苦手な匂いのようだ。
「もういいかな・・・。」
イオリが蓋を開けると、鍋の中で充満していた煙が飛び出て香りの大砲が撃たれた。
「「いい香りー!・・・ゴホッ!ゴホッ!」」
双子は煙を吸おうと前屈みになるがむせてしまった。
「ふふふ。気をつけて。湯気じゃなくて、煙だからね。
ほら出来たよ。」
チーズの塊が白から茶色に変色しているのにカッチェは驚いた。
「こ・・これ食べられるんですか?」
「勿論ですよ。」
イオリはそう言いながら、ひとつまみして口に入れた。
「ぅーん!美味しい!!
常温に冷やして香りを定着させる方が良いですけど、出来立ては美味しいですね。」
イオリの味見を信じている子供達は我先にと手を伸ばした。
「「何これ!いつものチーズと違う。」」
「ナギは好き。」
「ニナはくさーい。」
一番小さなニナには、どうやら早かったようだ。
それでも双子とナギは美味しそうしていた。
「うん。うまいよ。
俺は普通のチーズよりこっちが食べやすい。」
満足気なヒューゴはニナが残したスモークチーズもペロリと食べてしまった。
「俺にも食わせてくれ!」
「私も下さい!」
カッチェとバートを始め大人達がスモークチーズの味を試す。
!!!!!
「全く違うじゃないか!」
「香ばしいとはコレのことか!」
「これなら酒に合いますよ!!」
「美味しい・・・。」
ハンスやメルロス、店の従業員にも好評なスモークチーズにカッチェはしばし黙り込んでいた。
何度も匂いを嗅ぎ、味見をする。
「これはすごいもんだ。
冷やしてもいいんですか?」
「本来は保存食なんですよ。
魚や豚も燻製にすると日持ちするんです。
今は出来立て食べましたけど、一度に多く作って店で出すのも良いですね。」
カッチェはウンウンと頷きバートの判断を待っている。
「私もいいと思います。
美味です。
製造に匂いの問題があるのなら、牧場や工場での生産はどうでしょう。
冷えてもいいのなら、流通もしますしね。」
バートは早速、カッチェやメルロスと仕事の話に取り掛かった。
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特にチーズは女性に人気で、産業の消費に貢献している。
恵みとは言ったもので、一つの材料から様々な食材が出来る事から、ポーレットに限らず他領でも牛の乳への注目度が高いのだとか。
ポーレットの片隅の露店で売りに出されていた牛の乳の変貌は、この後も続くのだろう。
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ベーコンとか卵とか試してみよう。」
イオリは1人、産業など考えずに単純にスモークチーズを楽しんでいるのであった。
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