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男が指輪を手にした時
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「皆も知っているだろう。
この子は昨日まで手伝いをしていたが、本日より本邸にて我が子として生活する。
私の子だ。
クロスにとって弟になる。
のちにはクロスを手助けする存在になるだろう。
皆は正しき教育をするように。」
翌日、屋敷で働く者を全て集めて当主であるゼス・アルデバランはビクビクと怯える子供を前に出した。
筆頭執事を始め使用人達が深々と頭を下げると、その子供は尚の事、腰が引けてしまった。
次にゼスは端に控えていた母と少年の前に連れて行くと子供を再び前に出した。
「クロス。お前の弟だ。
名前は・・・。」
「サムエル!彼はサムエルです。
昨日、僕がつけました。」
「・・・そうか。
分かった。
サムエルだな。
仲良くしてやりなさい。」
「はい!」
父はそう言うと、「仕事に戻る」と言ってさっさと執務室に戻っていった。
残されたサムエルが、どうしたら良いのかとオドオドと戸惑っていると母がドンッとサムエルと突き飛ばした。
「旦那様のご命令ですから、屋敷に入れますがクロスには関わらないで頂戴。」
「母上!先程、父上は仲良くしろと言いました!
サムエルは僕の弟です!
僕はサムエルと仲良くしたいのです!」
クロスが、そう主張すると母は悪魔のような顔でサムエルを扇子で叩き出した。
「親が親なら子までも!!
私の物を取っていきおって!
汚らわしい盗人めが!
夫だけではなく息子までもが!
許さないわ!絶対に許さない!!」
烈火の如く怒り狂う母を使用人達が引き剥がし、部屋に連れて行った。
「大丈夫?サムエル!!」
身を固めていたサムエルが動き出すとクロスはホッとして立つのを手伝った。
「母上がゴメン。
どこが痛い?主治医に診てもらわなきゃ。」
「坊っちゃん!大丈夫です!大丈夫です!」
「その坊っちゃんっていうのやめてくれる?
僕は君の兄なんだから。」
「・・・でも・・・。」
戸惑うサムエルの額から出ている血をクロスはハンカチを出して拭いた。
「誰がなんて言おうとサムエルは僕の弟だよ。
すぐは無理でも、慣れていけばいいさ。
この屋敷はサムエルにとっても家になるんだから。」
昨日と同じくクロスはサムエルの手を握り、メイドに付き添われて主治医の元に向かった。
その日からサムエルはクロスの家族になった。
家族に関心のない父と頑なにサムエルを拒否する母に振り回されながらも2人の兄弟は絆を深めていった。
そんな2人の兄弟を使用人達は微笑んで見てはいたが、正妻であるクロスの母エラの癇癪が日に日に酷くなっていく事に怯えていた。
特にサムエルを目にすると酷いもので、手当たり次第に物を投げつけクロスを捕まえては自室に籠り決して離さなかった。
そして、ずっと愛してると囁き続けるのだ。
夜になるとヤツれて部屋から出てくるクロスを使用人達が抱えて部屋に避難させ風呂に入らせ食べ物を用意した。
その日もそんな日だった。
いつもの通りに風呂に入り着替えて出てきたクロスを温かいスープが待っていた。
そして、向かいにはサムエルが座っていた。
「サムエルもまだ食べてなかったのか?」
「兄さんと一緒に食べようと思って、待ってました。」
「お腹が減ったろう。
みんなも夜なのにすまなかったね。」
クロスの言葉に使用人達が眉を下げた。
「奥様はお眠りになったそうです。
ごゆっくりとお召し上がりください。」
メイドが微笑んでパンを差し出すとクロスとサムエルは嬉しそうに受け取った。
「明日はお二人ともダンスのお稽古がございます。
しっかりとお食べくださいね。」
和やかに食事を進めていた時だった。
廊下が騒がしい。
若い執事が様子を見にいくと慌てて帰ってきた。
「奥様がお目覚めになってクロス様をお探しです。
サムエル様はお隠れに!!」
サムエルは急いでベットの下に隠れると息を凝らした。
すると大きな音を立てて母エラが扉を開いた。
「クロス!!ここにいたの!
何故、母から離れたのです!!
可愛いクロス・・・貴方がいなくて不安で不安で・・・。」
するとエラはテーブルを見て固まった。
クロスは慌てて説明を始めた。
「お腹が空いてしまったので、遅い時間でしたが用意してもらったのです。
母上から離れてしまい申し訳ありませんでした。」
「・・たのね。
あの子がいるのね・・・。」
もう1人分の皿を見て、血走った目で部屋を見渡すとエラは叫び始めた。
「いるのは分かってるのよ!
出てらっしゃい!汚らわしいネズミが!!
出てこいと言っているのよ!!」
そう言ってテーブルの皿やカトラリーを投げ始め暴れ始めた。
「母上!やめてください!」
「奥様!おやめください!!」
止めるクロスと使用人達を気に止めず、エラは叫んだ。
終いには我も忘れてクロスの首を掴んではベットに押し付けた。
「おやめください!!クロス様が死んでしまいます!!」
すると我慢できなくなったサムエルがベットから這い出てきた。
「兄さんに手を出すのはやめてください。
僕はここにいます!」
「・・・いたわね。床に這いずって、やはり汚らわしい!」
この間、クロスは首を絞められた事により朦朧としていた。
母により引きずられていく弟に手を伸ばすが体がいう事を効かない。
薄れゆく意識の中、心配そうにクロスの様子を伺う弟の顔だけが見えた・・・。
翌朝、目を覚ましたクロスはベットから飛び起きるとメイドに弟の様子を聞いた。
「サムエルは!?
サムエルは無事なの?」
眉を下げるメイドはクロスを落ち着かせようと、布団を押し上げるが彼がそれを許さなかった。
ベットから出ると止められる前に扉に向かった。
「兄さん。僕は大丈夫です。」
そこに現れたのはサムエルだった。
クロスはホッとしたのも束の間、ビクッと体を震わせた。
「・・・母上がやったの?
母上が・・・。」
サムエルは腕を板で挟み布で吊っていた。
兄に心配させまいとニカっと笑うと首を振った。
「大した事ありません。
直ぐに治るそうです。」
そんな弟の姿にクロスは膝をついて泣き出した。
「大丈夫なわけないだろう!
腕を折られて大丈夫なわけないんだ!
ごめんよ。サムエル。
僕がもっと強かったら・・・お前を守ってやれるのに。
僕が母上を止める事が出来たら・・・
お前はそんな辛い目に遭わないのに!
母上も父上も!大嫌いだ!
何でこんなに酷い事ができるんだ!」
突っ伏して泣くクロスの手を片腕のサムエルが優しく包んだ。
「僕は兄さんに、そう言って貰えて嬉しいです。
幸せです。
兄さん・・・奥様を許して差し上げて下さい。
奥様は心が壊れてしまっているのです。
僕の母様が父上を取ったから・・・。」
「でも、それはサムエルは悪くない!
知ってるさ!
父上が母上を愛していないって事は!
父上が毎晩、家に居ないのは仕事なんかじゃないって。
街で遊び呆けているんだって!
母上は寂しいから僕を離したがらない・・・。
父上の代わりにしてるんだ。
でも、それでも母上がサムエルを傷つけて良い理由にはならないよ!
僕は悔しい・・・もっと僕に力があれば・・・。」
支え合う兄弟を使用人達が哀れな気持ちで見ていた時だった。
「ならば強くおなりなさい。」
筆頭執事であるノワールが部屋に入ってきてクロスとサムエルの前に立った。
「旦那様をも凌ぐ知性と奥方様へ立ち向かう恐怖心。
お2人が望むのであれば、我々使用人一同はお教え致します。
誰よりも強く、そして強かに御成なさいませ。」
クロスは涙を拭うと立ち上がった。
「なるよ。
強く強かに・・・僕はなってみせる。
だからノワール教えて。僕は何をしたら良い?」
クロスの隣に立ったサムエルも頷いた。
「僕は欲しい。
兄さんを守れる強さを・・・。」
ノワールは満足そうに微笑むと頷いた。
「ならば、我々も誠心誠意お付き合い致しましょう。」
2人の小さな兄弟は手を繋ぐと顔を見合わせ深く頷いた。
この子は昨日まで手伝いをしていたが、本日より本邸にて我が子として生活する。
私の子だ。
クロスにとって弟になる。
のちにはクロスを手助けする存在になるだろう。
皆は正しき教育をするように。」
翌日、屋敷で働く者を全て集めて当主であるゼス・アルデバランはビクビクと怯える子供を前に出した。
筆頭執事を始め使用人達が深々と頭を下げると、その子供は尚の事、腰が引けてしまった。
次にゼスは端に控えていた母と少年の前に連れて行くと子供を再び前に出した。
「クロス。お前の弟だ。
名前は・・・。」
「サムエル!彼はサムエルです。
昨日、僕がつけました。」
「・・・そうか。
分かった。
サムエルだな。
仲良くしてやりなさい。」
「はい!」
父はそう言うと、「仕事に戻る」と言ってさっさと執務室に戻っていった。
残されたサムエルが、どうしたら良いのかとオドオドと戸惑っていると母がドンッとサムエルと突き飛ばした。
「旦那様のご命令ですから、屋敷に入れますがクロスには関わらないで頂戴。」
「母上!先程、父上は仲良くしろと言いました!
サムエルは僕の弟です!
僕はサムエルと仲良くしたいのです!」
クロスが、そう主張すると母は悪魔のような顔でサムエルを扇子で叩き出した。
「親が親なら子までも!!
私の物を取っていきおって!
汚らわしい盗人めが!
夫だけではなく息子までもが!
許さないわ!絶対に許さない!!」
烈火の如く怒り狂う母を使用人達が引き剥がし、部屋に連れて行った。
「大丈夫?サムエル!!」
身を固めていたサムエルが動き出すとクロスはホッとして立つのを手伝った。
「母上がゴメン。
どこが痛い?主治医に診てもらわなきゃ。」
「坊っちゃん!大丈夫です!大丈夫です!」
「その坊っちゃんっていうのやめてくれる?
僕は君の兄なんだから。」
「・・・でも・・・。」
戸惑うサムエルの額から出ている血をクロスはハンカチを出して拭いた。
「誰がなんて言おうとサムエルは僕の弟だよ。
すぐは無理でも、慣れていけばいいさ。
この屋敷はサムエルにとっても家になるんだから。」
昨日と同じくクロスはサムエルの手を握り、メイドに付き添われて主治医の元に向かった。
その日からサムエルはクロスの家族になった。
家族に関心のない父と頑なにサムエルを拒否する母に振り回されながらも2人の兄弟は絆を深めていった。
そんな2人の兄弟を使用人達は微笑んで見てはいたが、正妻であるクロスの母エラの癇癪が日に日に酷くなっていく事に怯えていた。
特にサムエルを目にすると酷いもので、手当たり次第に物を投げつけクロスを捕まえては自室に籠り決して離さなかった。
そして、ずっと愛してると囁き続けるのだ。
夜になるとヤツれて部屋から出てくるクロスを使用人達が抱えて部屋に避難させ風呂に入らせ食べ物を用意した。
その日もそんな日だった。
いつもの通りに風呂に入り着替えて出てきたクロスを温かいスープが待っていた。
そして、向かいにはサムエルが座っていた。
「サムエルもまだ食べてなかったのか?」
「兄さんと一緒に食べようと思って、待ってました。」
「お腹が減ったろう。
みんなも夜なのにすまなかったね。」
クロスの言葉に使用人達が眉を下げた。
「奥様はお眠りになったそうです。
ごゆっくりとお召し上がりください。」
メイドが微笑んでパンを差し出すとクロスとサムエルは嬉しそうに受け取った。
「明日はお二人ともダンスのお稽古がございます。
しっかりとお食べくださいね。」
和やかに食事を進めていた時だった。
廊下が騒がしい。
若い執事が様子を見にいくと慌てて帰ってきた。
「奥様がお目覚めになってクロス様をお探しです。
サムエル様はお隠れに!!」
サムエルは急いでベットの下に隠れると息を凝らした。
すると大きな音を立てて母エラが扉を開いた。
「クロス!!ここにいたの!
何故、母から離れたのです!!
可愛いクロス・・・貴方がいなくて不安で不安で・・・。」
するとエラはテーブルを見て固まった。
クロスは慌てて説明を始めた。
「お腹が空いてしまったので、遅い時間でしたが用意してもらったのです。
母上から離れてしまい申し訳ありませんでした。」
「・・たのね。
あの子がいるのね・・・。」
もう1人分の皿を見て、血走った目で部屋を見渡すとエラは叫び始めた。
「いるのは分かってるのよ!
出てらっしゃい!汚らわしいネズミが!!
出てこいと言っているのよ!!」
そう言ってテーブルの皿やカトラリーを投げ始め暴れ始めた。
「母上!やめてください!」
「奥様!おやめください!!」
止めるクロスと使用人達を気に止めず、エラは叫んだ。
終いには我も忘れてクロスの首を掴んではベットに押し付けた。
「おやめください!!クロス様が死んでしまいます!!」
すると我慢できなくなったサムエルがベットから這い出てきた。
「兄さんに手を出すのはやめてください。
僕はここにいます!」
「・・・いたわね。床に這いずって、やはり汚らわしい!」
この間、クロスは首を絞められた事により朦朧としていた。
母により引きずられていく弟に手を伸ばすが体がいう事を効かない。
薄れゆく意識の中、心配そうにクロスの様子を伺う弟の顔だけが見えた・・・。
翌朝、目を覚ましたクロスはベットから飛び起きるとメイドに弟の様子を聞いた。
「サムエルは!?
サムエルは無事なの?」
眉を下げるメイドはクロスを落ち着かせようと、布団を押し上げるが彼がそれを許さなかった。
ベットから出ると止められる前に扉に向かった。
「兄さん。僕は大丈夫です。」
そこに現れたのはサムエルだった。
クロスはホッとしたのも束の間、ビクッと体を震わせた。
「・・・母上がやったの?
母上が・・・。」
サムエルは腕を板で挟み布で吊っていた。
兄に心配させまいとニカっと笑うと首を振った。
「大した事ありません。
直ぐに治るそうです。」
そんな弟の姿にクロスは膝をついて泣き出した。
「大丈夫なわけないだろう!
腕を折られて大丈夫なわけないんだ!
ごめんよ。サムエル。
僕がもっと強かったら・・・お前を守ってやれるのに。
僕が母上を止める事が出来たら・・・
お前はそんな辛い目に遭わないのに!
母上も父上も!大嫌いだ!
何でこんなに酷い事ができるんだ!」
突っ伏して泣くクロスの手を片腕のサムエルが優しく包んだ。
「僕は兄さんに、そう言って貰えて嬉しいです。
幸せです。
兄さん・・・奥様を許して差し上げて下さい。
奥様は心が壊れてしまっているのです。
僕の母様が父上を取ったから・・・。」
「でも、それはサムエルは悪くない!
知ってるさ!
父上が母上を愛していないって事は!
父上が毎晩、家に居ないのは仕事なんかじゃないって。
街で遊び呆けているんだって!
母上は寂しいから僕を離したがらない・・・。
父上の代わりにしてるんだ。
でも、それでも母上がサムエルを傷つけて良い理由にはならないよ!
僕は悔しい・・・もっと僕に力があれば・・・。」
支え合う兄弟を使用人達が哀れな気持ちで見ていた時だった。
「ならば強くおなりなさい。」
筆頭執事であるノワールが部屋に入ってきてクロスとサムエルの前に立った。
「旦那様をも凌ぐ知性と奥方様へ立ち向かう恐怖心。
お2人が望むのであれば、我々使用人一同はお教え致します。
誰よりも強く、そして強かに御成なさいませ。」
クロスは涙を拭うと立ち上がった。
「なるよ。
強く強かに・・・僕はなってみせる。
だからノワール教えて。僕は何をしたら良い?」
クロスの隣に立ったサムエルも頷いた。
「僕は欲しい。
兄さんを守れる強さを・・・。」
ノワールは満足そうに微笑むと頷いた。
「ならば、我々も誠心誠意お付き合い致しましょう。」
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