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己の価値を知る男は好かれる
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爆発音と共に吹き飛ばされる人々を気にするでもなく楽しげに紅茶を飲むソフィアは冷静な表情のエドを見つめていた。
本当は、直ぐにでもネロ・・・大鎌を振り回して、人の群れに飛び込みたい。
でもエドがダメって言ったらダメなのだ。
今は大人しくしているしかない。
「うわぁぁ。
酷い有り様ですね。」
そんな中、呆れた顔でやってきたリトゥル・バーニーに気づくとソフィアはニコニコして手を振った。
手にグローブを嵌めながらやってきたリトゥル・バーニーはソフィアに手を振り、エドの隣に立った。
「皆さん、配置に着いたそうです。
プロキオン伯爵が次期当主達に指示をして住人達を避難させています。
フレディ先生も施設の方は心配ないって言ってました。
ガブさん達、警察も犯罪者の管理に奔走してくれてますし、ジャン・ドゥ様率いるマフィア達が犯罪組織への警告を行っています。」
「上々ですね。
後も準備が出来た様ですし正面は私達が踏ん張りますよ。」
「はい!」
グローブをつけた手をパンパンと打ちリトゥル・バーニーは柔軟をした。
「ソフィも!ソフィも!」
手を挙げてピョンピョンと飛ぶ、ソフィにニッコリとするとエドは頭を撫でた。
「えぇ。
ソフィもお願いします。
ビルの上からフリントがスナイパーで狙っていますし、ニックが至る所に爆薬を仕掛けています。
背後は万全です。
2人とも好きにお行きなさい。」
「はーい!!」
「ハイっ!」
エドの掛け声にソフィアは大鎌を振り回しながら軍に突っ込んで行き、リトゥル・バーニーは大きな岩を持ち上げて先頭集団に投げつけた。
「さぁ、行きましょうか。」
エドはレイピアを構えると2人から逃げている騎士達に歩寄って行った。
_________
ドガーン!!
「アッチは派手にやってるな。」
大きな音と土煙が上がっているのを見て、ギルがタバコに火を付けた。
「貴方、バーテンダーなのにタバコやめないの?」
頬を膨らますアレクサンドラにギルは苦笑してタバコの火を消した。
「悪いな、癖でね。
こっちも、そろそろ始めるかい?」
「えぇ、そうね。
こっちもド派手に行きましょう。
ねっ?」
アレクサンドラが後ろで準備をしている男達に顔を向けるとニッコリと笑った。
「やっとか。
デカい花火をあげようぜ。」
「良いねぇ。
こんな大物は久しぶりだ。」
「狙いを外すなよ。
ウチんとこの当てたら、リゲルの旦那やボルツの御大にドヤされるぞ。」
大きな筒・・・様々な形をしたバズーカーを構えたヴィンス、スタン、ランディがが前に出てきた。
「少しは残してくださいよ。」
「そうだよ。正面の方が楽しいとか嫌だよ。」
スナイパーライフルを肩にかけたヒスイとジェットがニコニコしている。
「此処で1番の役立たずは俺だよ。
相手はアレだぞ?」
腰にあるレイピアをポンポンと叩き、目の前に広がる光景にギルが苦笑した。
「アレックス。
聞かせてやれよ。
Bar Hopeの歌姫の歌声を・・・。」
海が見渡せる小高い山に立ったアレクサンドラはダチュラを囲む軍艦を見渡し、息を吸い込むと歌い出した。
威嚇するように集まった軍艦は艦砲を街に向けていた。
いつでも砲弾できる状態で命令を待っていた軍人達の耳に歌声が聞こえて来た。
誘われる様に甲板で出れば、体がフワフワする感覚に誘われる様に歩みを進めた。
船に乗る人間達は聞いた事があった。
セイレーンの歌声に誘われ惑わされ海の虜になる船乗り達がいる・・・。
これは、まさにセイレーンの歌声・・・。
次々と海に飛び込む乗組員達に軍艦はパニックになった。
「持ち場に戻れ!!
耳を塞げ!
歌を聞くな!!」
自身もフラフラになりながら責任者であるドゥンガ大将が檄を飛ばすも、一度起こった衝撃は続く。
「立て直せ、歌声が聞こえない位置まで下がり攻撃を開始する!
動ける者は立ち上がれ!
全滅するぞ!」
声という、ふさぎ様に無い攻撃に軍人達は悔しさも含めて船を後退する事を選んだ。
「何処だ!?
何処にいる。
我らが見える場所にいるはずだ。
歌っている女を撃てば・・・。」
そんな時だった。
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
ドガーン!!ガシャーン!!!
衝撃が船を襲う。
揺れる船体の中を人が転がった。
「グアァ!」
「うわぁぁ!」
「捕まれ!!」
船に警告音が鳴り響き、再び混乱に陥った。
次々撃ち込まれる攻撃になす術もない。
「こんなの聞いてない!
聞いてないぞ!!」
「ダチュラには商船はあれど、戦艦は少ないと報告があったじゃないか!」
「戦艦か?
どこからの攻撃だ!?」
「クソっ!
このままじゃ、浸水するぞ!」
多くの船が騒いでいるのを小山にいる者達は澄ました顔で見下ろしていた。
「良い調子だな。
残ってる奴らを頼む。
俺は掃除をしてくるよ。」
ギルはヒスイとジェットの肩を叩くと丘を降りていった。
「「了解。」」
2人はスナイパーライフルを構えると、船から顔を出す標的を淡々と狙った。
言われるがままにダチュラへの攻撃に参加した多くの戦力が消えていく中、すでに戦略など何もなくなったドゥンガ大将は戦慄していた。
「退避しろ。
生き残れ!
この、戦いはお終いだ!
生き残る事だけを考えろ!」
「そいつは、難しい相談だ。」
叫びながら命令を下すドゥンガ大将の耳に場違いなほど落ち着いた声が聞こえた。
傾く船首の柵に立った男がタバコを咥えて立っていた。
「ダチュラを攻撃する者は殲滅する。
この街の掟だ。
悪いが、帰る事は叶わないだろう。
海に落ちた奴らも例外じゃない。
意味もなく、攻撃を仕掛けた自分達の判断を恨め。」
「お前は・・・。
なぜ、此処に?」
ドゥンガは驚き、開いた口が塞がらなかった。
「それじゃ、精々足掻いてくれ。」
答える訳もなくピョンと船を飛び降りた男を追いかけ海を見ると、男は海に落ちた船員達を踏みながら丘に帰って行っていた。
「アイツ・・・なんて奴だ。
血も涙もないのか・・・。」
ドゥンガ大将と同じく海を見た船員達が酷い有様に呟いた。
「戦場に置いて、正き事など何一つない。
お互いの正義がぶつかり合った時、勝者だけが声をあげる権利がある。
負けた者は死ぬ運命だからな。
あれは・・・地獄と化した戦場を知っている顔だ。
我らが甘かったのだ・・・。
英雄の忘れ形見を相手にしていたとはな・・・。
街を掌握する・・・海に浮かぶ街1つなんて事ないと思っていたが、違ったようだ。
わざわざ、言いに来たんだ。
本気だろう。
・・・何としても生き残れ。」
男は沈みかけた船の中に戻ると生き残る為に足掻き始めた。
そんなドゥンガ大将を唖然とした顔で追った船員達は、1人また1人と狙撃されいった。
慌てて船に戻って行った船員も浸水し始めた状況に絶望した。
船も海も、丘も安全な場所が1つもない。
地獄と化したダチュラの海は時間もたたずに静かになっていったのであった。
本当は、直ぐにでもネロ・・・大鎌を振り回して、人の群れに飛び込みたい。
でもエドがダメって言ったらダメなのだ。
今は大人しくしているしかない。
「うわぁぁ。
酷い有り様ですね。」
そんな中、呆れた顔でやってきたリトゥル・バーニーに気づくとソフィアはニコニコして手を振った。
手にグローブを嵌めながらやってきたリトゥル・バーニーはソフィアに手を振り、エドの隣に立った。
「皆さん、配置に着いたそうです。
プロキオン伯爵が次期当主達に指示をして住人達を避難させています。
フレディ先生も施設の方は心配ないって言ってました。
ガブさん達、警察も犯罪者の管理に奔走してくれてますし、ジャン・ドゥ様率いるマフィア達が犯罪組織への警告を行っています。」
「上々ですね。
後も準備が出来た様ですし正面は私達が踏ん張りますよ。」
「はい!」
グローブをつけた手をパンパンと打ちリトゥル・バーニーは柔軟をした。
「ソフィも!ソフィも!」
手を挙げてピョンピョンと飛ぶ、ソフィにニッコリとするとエドは頭を撫でた。
「えぇ。
ソフィもお願いします。
ビルの上からフリントがスナイパーで狙っていますし、ニックが至る所に爆薬を仕掛けています。
背後は万全です。
2人とも好きにお行きなさい。」
「はーい!!」
「ハイっ!」
エドの掛け声にソフィアは大鎌を振り回しながら軍に突っ込んで行き、リトゥル・バーニーは大きな岩を持ち上げて先頭集団に投げつけた。
「さぁ、行きましょうか。」
エドはレイピアを構えると2人から逃げている騎士達に歩寄って行った。
_________
ドガーン!!
「アッチは派手にやってるな。」
大きな音と土煙が上がっているのを見て、ギルがタバコに火を付けた。
「貴方、バーテンダーなのにタバコやめないの?」
頬を膨らますアレクサンドラにギルは苦笑してタバコの火を消した。
「悪いな、癖でね。
こっちも、そろそろ始めるかい?」
「えぇ、そうね。
こっちもド派手に行きましょう。
ねっ?」
アレクサンドラが後ろで準備をしている男達に顔を向けるとニッコリと笑った。
「やっとか。
デカい花火をあげようぜ。」
「良いねぇ。
こんな大物は久しぶりだ。」
「狙いを外すなよ。
ウチんとこの当てたら、リゲルの旦那やボルツの御大にドヤされるぞ。」
大きな筒・・・様々な形をしたバズーカーを構えたヴィンス、スタン、ランディがが前に出てきた。
「少しは残してくださいよ。」
「そうだよ。正面の方が楽しいとか嫌だよ。」
スナイパーライフルを肩にかけたヒスイとジェットがニコニコしている。
「此処で1番の役立たずは俺だよ。
相手はアレだぞ?」
腰にあるレイピアをポンポンと叩き、目の前に広がる光景にギルが苦笑した。
「アレックス。
聞かせてやれよ。
Bar Hopeの歌姫の歌声を・・・。」
海が見渡せる小高い山に立ったアレクサンドラはダチュラを囲む軍艦を見渡し、息を吸い込むと歌い出した。
威嚇するように集まった軍艦は艦砲を街に向けていた。
いつでも砲弾できる状態で命令を待っていた軍人達の耳に歌声が聞こえて来た。
誘われる様に甲板で出れば、体がフワフワする感覚に誘われる様に歩みを進めた。
船に乗る人間達は聞いた事があった。
セイレーンの歌声に誘われ惑わされ海の虜になる船乗り達がいる・・・。
これは、まさにセイレーンの歌声・・・。
次々と海に飛び込む乗組員達に軍艦はパニックになった。
「持ち場に戻れ!!
耳を塞げ!
歌を聞くな!!」
自身もフラフラになりながら責任者であるドゥンガ大将が檄を飛ばすも、一度起こった衝撃は続く。
「立て直せ、歌声が聞こえない位置まで下がり攻撃を開始する!
動ける者は立ち上がれ!
全滅するぞ!」
声という、ふさぎ様に無い攻撃に軍人達は悔しさも含めて船を後退する事を選んだ。
「何処だ!?
何処にいる。
我らが見える場所にいるはずだ。
歌っている女を撃てば・・・。」
そんな時だった。
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
ドガーン!!ガシャーン!!!
衝撃が船を襲う。
揺れる船体の中を人が転がった。
「グアァ!」
「うわぁぁ!」
「捕まれ!!」
船に警告音が鳴り響き、再び混乱に陥った。
次々撃ち込まれる攻撃になす術もない。
「こんなの聞いてない!
聞いてないぞ!!」
「ダチュラには商船はあれど、戦艦は少ないと報告があったじゃないか!」
「戦艦か?
どこからの攻撃だ!?」
「クソっ!
このままじゃ、浸水するぞ!」
多くの船が騒いでいるのを小山にいる者達は澄ました顔で見下ろしていた。
「良い調子だな。
残ってる奴らを頼む。
俺は掃除をしてくるよ。」
ギルはヒスイとジェットの肩を叩くと丘を降りていった。
「「了解。」」
2人はスナイパーライフルを構えると、船から顔を出す標的を淡々と狙った。
言われるがままにダチュラへの攻撃に参加した多くの戦力が消えていく中、すでに戦略など何もなくなったドゥンガ大将は戦慄していた。
「退避しろ。
生き残れ!
この、戦いはお終いだ!
生き残る事だけを考えろ!」
「そいつは、難しい相談だ。」
叫びながら命令を下すドゥンガ大将の耳に場違いなほど落ち着いた声が聞こえた。
傾く船首の柵に立った男がタバコを咥えて立っていた。
「ダチュラを攻撃する者は殲滅する。
この街の掟だ。
悪いが、帰る事は叶わないだろう。
海に落ちた奴らも例外じゃない。
意味もなく、攻撃を仕掛けた自分達の判断を恨め。」
「お前は・・・。
なぜ、此処に?」
ドゥンガは驚き、開いた口が塞がらなかった。
「それじゃ、精々足掻いてくれ。」
答える訳もなくピョンと船を飛び降りた男を追いかけ海を見ると、男は海に落ちた船員達を踏みながら丘に帰って行っていた。
「アイツ・・・なんて奴だ。
血も涙もないのか・・・。」
ドゥンガ大将と同じく海を見た船員達が酷い有様に呟いた。
「戦場に置いて、正き事など何一つない。
お互いの正義がぶつかり合った時、勝者だけが声をあげる権利がある。
負けた者は死ぬ運命だからな。
あれは・・・地獄と化した戦場を知っている顔だ。
我らが甘かったのだ・・・。
英雄の忘れ形見を相手にしていたとはな・・・。
街を掌握する・・・海に浮かぶ街1つなんて事ないと思っていたが、違ったようだ。
わざわざ、言いに来たんだ。
本気だろう。
・・・何としても生き残れ。」
男は沈みかけた船の中に戻ると生き残る為に足掻き始めた。
そんなドゥンガ大将を唖然とした顔で追った船員達は、1人また1人と狙撃されいった。
慌てて船に戻って行った船員も浸水し始めた状況に絶望した。
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