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旅路〜パライソの森3〜
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「「「「出口だぁぁぁ!!」」」」
鬱蒼とした森の向こうに光が差し、街道に繋がる道が見えてきた。
それを見た子供達は嬉しそうに走り出した。
「気をつけろよぉ。」
「「「「はーい。」」」」
警戒を怠らないヒューゴの心配を他所に子供達は興奮気味だ。
それでも森を飛び出る事なく、様子を伺うのを忘れない。
それは“明けない魔の森”で学んだ事だ。
「俺達が案内出来るのは此処までだ。」
タイソンを始めとしたガーディアン“サバト”のメンバーが立ち止まった。
「お世話になりました。
ハニエル老やフェンバインさん。
他の皆さんによろしくお伝え下さい。
俺は俺の出来る事をします。」
イオリが手を差し出すと、タイソンがニコっと笑った。
彼の満面の笑みを見たのは初めてだった。
ガザガザ
そこに誰かが来る音がした。
一同が警戒する中、姿を現したのは・・・。
「ホワン!?」
「いた。」
“ルーシュピケ”で別れたはずのホワンが何でもない顔で現れ、その後ろからリルラとラックが現れた。
「流石に“パライソの森”の中での人探しはホワンに敵わないわね。」
リルラがイオリに目礼するとホワンと共にいる事を説明した。
「フェンバインの大将が“ルーシュピケ”との連絡係にホワンを付けてくれました。
彼は私達と共に行動します。」
「本当?」
嬉しそうなニナの頭を優しく撫でるとホワンは微笑んだ。
「あぁ。」
短い返事のホワンであるが、ご機嫌なのが分かる。
「大将から、コイツらを預かってきた。」
ホワンがポンチョをめくると3匹の小さい鳥が首を傾げて見上げていた。
「「可愛い!!」」
可愛い物好きのパティとニナが頬を高揚させると顔を近づけた。
「紺色のが“ピッピ”。
闇に紛れて夜目が効く。
緑のが“ピッポ”。
森の中を飛ぶのが得意だ。
黄色のが“ピッコ”。
1番、スピードが早い。
緊急時に任せると良い。
どれも大将が可愛がっている小鳥だ。」
巨体のフェンバインが小鳥を愛でているのを想像して笑いそうになるイオリであったが、ホワンやガーディアン達の真剣な顔にグッと我慢した。
「先行して渓谷の下見をしてきたよ。
今のところ、敵は確認出来なかった。
渓谷まで馬車で進んで、途中から降りて渓流沿いを逆行していこうと思う。」
ラックの大人びた報告に離れた数年で沢山の事を学んだのだとイオリは微笑む。
「それで、良いですか?
ムネタカさん。ロクさん。」
イオリに問いかけられて2人は頷いた。
「街道は人の目がある。
渓谷が良いと私も思う。」
「“グランヌス”は3つの火山に囲まれた山間の国ッス。
その分、渓谷が多いっスよ。
ただ、気をつけなきゃいけないのは国に近づけば森などがなくなります。
隠れる所が限られてくるんです。」
「だとしたら、先手が必要だな。
常に、こっちが先に相手を見つけるのを心がけよう。」
ロクの話にヒューゴが頷く。
「それなら、俺の得意分野ですね。
リルラさんやホワンもいるし大丈夫ですよ。」
微笑むイオリを見ていると、何とかなると思わされるムネタカは胸を撫で下ろす。
「渓谷を見渡せる場所でゴヴァンが待機しています。
まずは、そこまで急ぎましょう。」
イオリは“パライソの森”に別れを告げ、先を進む事になる。
「また来ます。」
美しい森を振り返り、そう呟いたイオリの耳に「キュキュッ」と小鹿の声が聞こえた気がした。
鬱蒼とした森の向こうに光が差し、街道に繋がる道が見えてきた。
それを見た子供達は嬉しそうに走り出した。
「気をつけろよぉ。」
「「「「はーい。」」」」
警戒を怠らないヒューゴの心配を他所に子供達は興奮気味だ。
それでも森を飛び出る事なく、様子を伺うのを忘れない。
それは“明けない魔の森”で学んだ事だ。
「俺達が案内出来るのは此処までだ。」
タイソンを始めとしたガーディアン“サバト”のメンバーが立ち止まった。
「お世話になりました。
ハニエル老やフェンバインさん。
他の皆さんによろしくお伝え下さい。
俺は俺の出来る事をします。」
イオリが手を差し出すと、タイソンがニコっと笑った。
彼の満面の笑みを見たのは初めてだった。
ガザガザ
そこに誰かが来る音がした。
一同が警戒する中、姿を現したのは・・・。
「ホワン!?」
「いた。」
“ルーシュピケ”で別れたはずのホワンが何でもない顔で現れ、その後ろからリルラとラックが現れた。
「流石に“パライソの森”の中での人探しはホワンに敵わないわね。」
リルラがイオリに目礼するとホワンと共にいる事を説明した。
「フェンバインの大将が“ルーシュピケ”との連絡係にホワンを付けてくれました。
彼は私達と共に行動します。」
「本当?」
嬉しそうなニナの頭を優しく撫でるとホワンは微笑んだ。
「あぁ。」
短い返事のホワンであるが、ご機嫌なのが分かる。
「大将から、コイツらを預かってきた。」
ホワンがポンチョをめくると3匹の小さい鳥が首を傾げて見上げていた。
「「可愛い!!」」
可愛い物好きのパティとニナが頬を高揚させると顔を近づけた。
「紺色のが“ピッピ”。
闇に紛れて夜目が効く。
緑のが“ピッポ”。
森の中を飛ぶのが得意だ。
黄色のが“ピッコ”。
1番、スピードが早い。
緊急時に任せると良い。
どれも大将が可愛がっている小鳥だ。」
巨体のフェンバインが小鳥を愛でているのを想像して笑いそうになるイオリであったが、ホワンやガーディアン達の真剣な顔にグッと我慢した。
「先行して渓谷の下見をしてきたよ。
今のところ、敵は確認出来なかった。
渓谷まで馬車で進んで、途中から降りて渓流沿いを逆行していこうと思う。」
ラックの大人びた報告に離れた数年で沢山の事を学んだのだとイオリは微笑む。
「それで、良いですか?
ムネタカさん。ロクさん。」
イオリに問いかけられて2人は頷いた。
「街道は人の目がある。
渓谷が良いと私も思う。」
「“グランヌス”は3つの火山に囲まれた山間の国ッス。
その分、渓谷が多いっスよ。
ただ、気をつけなきゃいけないのは国に近づけば森などがなくなります。
隠れる所が限られてくるんです。」
「だとしたら、先手が必要だな。
常に、こっちが先に相手を見つけるのを心がけよう。」
ロクの話にヒューゴが頷く。
「それなら、俺の得意分野ですね。
リルラさんやホワンもいるし大丈夫ですよ。」
微笑むイオリを見ていると、何とかなると思わされるムネタカは胸を撫で下ろす。
「渓谷を見渡せる場所でゴヴァンが待機しています。
まずは、そこまで急ぎましょう。」
イオリは“パライソの森”に別れを告げ、先を進む事になる。
「また来ます。」
美しい森を振り返り、そう呟いたイオリの耳に「キュキュッ」と小鹿の声が聞こえた気がした。
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