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王都 〜再会・王城②〜
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暫くの間、金色に輝いていたバンデであったが時間が経てば元の美しい白と紫水晶のグラデーションの体に戻っていた。
「バンデの体にあった闇が取り払われたのなら、この子はパライソの主にお返しするべきなのか?」
寂しそうに眉を下げるテオルドにバンデは抗議するように前脚で彼の手をペシペシと叩いた。
バンデの言葉を通訳するように前に出て来たのはニコライの従魔であるデニだった。
『確かにバンデはアマメ様の力の一部から生まれた子だ。
しかし、バンデは既にテオルドと契約を済ませている。
君を主人と決めた従魔なんだよ。
今と変わらず、君の側にいるとバンデは主張しているよ。
では、何が変わったかと言えば、アマメ様とバンデの絆が戻ったと言う事だろう。
かの方はバンデを自分に戻す事を求めているのではなく、子との絆を取り戻されたかったのだ。
だから、君が思うような事にはならないよ。』
「その通り!」と言うかのように胸を反らし鼻息荒くするバンデにテオルドはクスクスと笑った。
「そうか。私と一緒にいるか。」
「キュッ。」
愛情がたっぷり詰められた短い返事にテオルドの顔が綻ぶ。
「良かったわね。」
妻オルガの微笑み腕に手を添えるとテオルドは「あぁ。」と答えた。
「バンデちゃん。
これからも一緒に暮らしましょうね。
帰ったら花壇で囲まれたお庭で美味しいお菓子と紅茶を楽しみましょう。」
バンデはオルガが差し出す手の指に抱き付くとクリクリと頬擦りをする。
「バンデ良かったぁぁ。」
「オレ、ずっと金色のままかと思ったよ。」
「ニナは金色バンデも好きだよ。」
「でも、いつものバンデが1番可愛いよ。
力が戻って良かったね。」
子供達に囲まれたバンデはコクコクとそれぞれに頷き忙しない。
「まさか、こんな事が起こるとは・・・。」
「俺のインベントリにずっと大樹の実が入っていたって事っスカ?ヤバッ!」
ルーシュピケからの伝言を頼まれていたグランヌス国の皇太子ムネタカと、その従者であるロクも、まさか自分達が大樹の実を運び、聖獣の力を取り戻す役に立ったとは思いもしなかったようだ。
「えっ!?
普通、もうちょっと説明あっても良くないっスか?
俺が何かを何とかしちゃったらどうする気だったんだよ!」
ロクが頭を抱える。
すると、ヒューゴがポンっと優しく肩を抱いた。
「その時はパライソの主の逆鱗に触れて木っ端微塵になっていたかもしれないな。
想像するのも恐ろしい。」
ニヤニヤして揶揄うヒューゴにロクの顔面は真っ青だ。
「怖ッ!!」
すると、反対からも肩を抱かれた。
それはポーレット公爵家の次男ヴァルトであり、ヒューゴと同じようにニヤニヤとしている。
「我が父の従魔の為に命を賭けてくれて有難う。
感謝する。」
「ヒィィィ!!」
ロクの悲鳴とは裏腹にアースガイル国王の私室は楽し気な笑い声で包まれるのだった。
※※※※※ ※※※※※
書籍化第4巻宜しくお願いします!
コミカライズも第2巻が書籍化されました!是非、ご覧下さい。
「バンデの体にあった闇が取り払われたのなら、この子はパライソの主にお返しするべきなのか?」
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しかし、バンデは既にテオルドと契約を済ませている。
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「良かったわね。」
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バンデはオルガが差し出す手の指に抱き付くとクリクリと頬擦りをする。
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「まさか、こんな事が起こるとは・・・。」
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「えっ!?
普通、もうちょっと説明あっても良くないっスか?
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想像するのも恐ろしい。」
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