続々・拾ったものは大切に大切にしましょう〜子狼に気に入られた男の転移物語〜

ぽん

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王城 〜旅支度〜

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「あれ?皆んな何してるの?」
「本当だ。皆んないる。
 王城でお仕事してたんじゃないの?」

 庭に作業場と竈門を作り料理に勤しむイオリの元に顔を出したのは冒険者ギルドの依頼をこなして帰ってきたスコルとパティとヒューゴだった。

 まだ仕事の汗を流していない3人は、屋敷に入らず先にイオリに成果を渡そうと直接庭にやって来たのだ。

 そんな中、庭から見えるリビングのいつもと様相に3人は不思議そうだった。

「ふふふ。ゼンが招集したんだ。」

 微笑むイオリから、全貌の説明を受けた双子とヒューゴは納得したのか楽しそうに笑い出した。

「パティ。お風呂入ってオルガちゃんとお茶する!」

「俺も風呂入りたい。
 出てきたらイオリの手伝いをするよ。」

 狩ってきた魔獣の肉や、ハーブや野菜をイオリの作業台に置くと双子は足早に去って行った。

「お疲れ様でした。
 肉やハーブ有難う御座います。
 助かります。
 ヒューゴさんも、しっかり休んで下さいね。」

 イオリの労いにヒューゴは苦笑した。

「あぁ・・・確かに今日は少し疲れた。」

「あれ?そんなに面倒な魔獣を相手にしてきたんですか?」

 ヒューゴが苦戦するなんて珍しい事だ。
 目を丸くするイオリにヒューゴは首を横に振った。

「いや・・・魔獣じゃなくて。
 魔獣は大丈夫だったんだが、筋肉ダルマがな・・・。
 あぁ・・・疲れたよ。
 俺も風呂入って来る。」

 疲弊感たっぷりのヒューゴが背を向けて屋敷に戻って行くのをイオリは首を傾げながら見送った。

「筋肉ダルマ?」

 イオリは頭に浮かんだ、どこぞの将軍を思い付いたが「まさかね。」と肩を竦めて笑い、目の前に並べられたヒューゴと双子の戦利品の品定めをした。

「うわぁ。
 とっても良いレッドボアの肉だなぁ。
 しかも、こんなに沢山ある。
 シチューや角煮を作っても余っちゃうな。
 シューマイとか餃子とかも作っちゃおうかな。
 あ~。
 ハーブもあるからベーコンも仕込んでおこう。
 あれ?こっちはオーク肉?
 これは迷っちゃうなぁ~。」

 筋肉ダルマという不穏な情報を払い捨て、料理を楽しむイオリである。

 馬車のメンテナンスは済んだ。 
 武器や、その他の仕掛けの補充も十分整っている。

 国王アルフレッドから連絡を受けたデザリア国やグランヌス国もイオリを迎え入れる準備をしてくれているらしい。

 テオルド達がイオリ達が困らない様に、様々な場所に情報の調整をしてくれてもいる。

 イオリに関わってきた人達がイオリを支える為に沢山のサポートをしてくれているのだ。

 さぁ、旅の準備が着々と終わろうとしている。

※※※※※ ※※※※※

書籍化第4巻宜しくお願いします!
コミカライズも第2巻が書籍化されました!是非、ご覧下さい。



 
 
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