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深淵のダンジョン 〜オリオンの元へ〜
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「よ~しよしよし♪
良い子だねぇ。」
イオリの目の前には巨大な猫・・・ジュエルキャットがゴロニャ~ンと仰向けとなり甘えている。
「どういう事?」
思わず口に出たパティと同じく他の子供達も戸惑い気味だ。
それもそのはず、先程まで侵入者に怒れ荒ぶるジュエルキャットが今では飼い猫と同じようにイオリの手に撫で回されているのだ。
「何を使った?」
問い掛けるヒューゴにイオリは笑いながら振り返った。
「マタタビですよ。
だって、この子って猫でしょ?」
何処の誰が魔獣を普通の猫の様に扱うのだろう?
「まぁ・・・そうなんだがな。」
己の常識的心の狭さにヒューゴの顔が何とも言えない表情をしている。
その間もジュエルキャットといえば、大きな顔をイオリの体に擦り付け「ほら撫でろ」と絶賛甘え中だ。
「そりゃ、殺気込めて襲ってくる相手には自分も警戒しちゃうよね?
でも、こうやって交流できれば君も“明けない魔の森”に住む魔獣達と同じく良い子だよ。」
その“明けない魔の森”の魔獣とも時折楽しげに交流しているのが、まずは変なのだ。
だが、それを口にする者はいない。
なぜなら、それがイオリだから・・・。
いや、諦めたと言った方が良いかもしれない。
今も己の手でジュエルキャットを撫で繰り回すイオリにヒューゴと子供達は苦笑気味だ。
残念であるが、子供達はシールドから出る事は出来ない。
なぜなら、ジュエルキャットはイオリ以外近づくのを嫌がるからだ。
ゼンやアウラは良いらしく、今もジュエルキャットを撫でるイオリの側でお行儀よく座っている。
しかし、子供達が好奇心で近づこうものなら体全体でイヤイヤを表し「シャー!」と威嚇するのだ。
遂には諦めた子供達は距離をとって、巨大な猫がイオリにゴロゴロと喉を鳴らし甘える様を見つめるのだった。
「おや?もう良いの?」
それまで飼い猫の様に甘えていたジュエルキャットであったが満足したのか、スクっと立ち上がるとイオリの顔をベロンと舐めた。
すると、自分の手から爪をシャキッと出すと地面に叩きつけたのだ。
「あっ!」
それはイオリが止める間もなくの事で、地面に叩きつけられた爪の1つがバキッと折れてしまったではないか。
「なんて事をっ!!
大丈夫なの?痛くないの?」
慌てて駆け寄るイオリを前にジュエルキャットは再び折れた爪の部分を見せると、以前と同じく鋭い爪をシャキッとして見せた。
「あぁ、再生するんだね?
でも、驚くからやめようね。」
イオリが顔を撫でてやると、ジュエルキャットは嬉しそうに目を細めて、折れて転がっている爪をイオリの方へ転がした。
「まさか・・・くれるのかな?」
驚くスコルに隣にいたナギも同じ様に目を丸くした。
「えっ?ジュエルキャットの爪って高額で取引されてるって・・・。」
パティとニナの驚きも2人同様である。
「・・・やはり愛し子。」
そんな中、ヒューゴだけは何かを確信めいた様に頷いていた。
「ほら、あげる。」まるで、そんな風にジュエルキャットに爪を押し付けられたイオリは困った様に微笑んだ。
「ありがとう。
でも、自分を傷つけちゃダメだよ。
これは大切にするよ。」
受け取ったジュエルキャットの爪を斜め掛け鞄に押し込むと、イオリは子供達とヒューゴに手招きし出口に向かった。
「またね。」
手を振り去って行くイオリ達にジュエルキャットは返事を返すのだった。
「ニャ~ウ♪」
良い子だねぇ。」
イオリの目の前には巨大な猫・・・ジュエルキャットがゴロニャ~ンと仰向けとなり甘えている。
「どういう事?」
思わず口に出たパティと同じく他の子供達も戸惑い気味だ。
それもそのはず、先程まで侵入者に怒れ荒ぶるジュエルキャットが今では飼い猫と同じようにイオリの手に撫で回されているのだ。
「何を使った?」
問い掛けるヒューゴにイオリは笑いながら振り返った。
「マタタビですよ。
だって、この子って猫でしょ?」
何処の誰が魔獣を普通の猫の様に扱うのだろう?
「まぁ・・・そうなんだがな。」
己の常識的心の狭さにヒューゴの顔が何とも言えない表情をしている。
その間もジュエルキャットといえば、大きな顔をイオリの体に擦り付け「ほら撫でろ」と絶賛甘え中だ。
「そりゃ、殺気込めて襲ってくる相手には自分も警戒しちゃうよね?
でも、こうやって交流できれば君も“明けない魔の森”に住む魔獣達と同じく良い子だよ。」
その“明けない魔の森”の魔獣とも時折楽しげに交流しているのが、まずは変なのだ。
だが、それを口にする者はいない。
なぜなら、それがイオリだから・・・。
いや、諦めたと言った方が良いかもしれない。
今も己の手でジュエルキャットを撫で繰り回すイオリにヒューゴと子供達は苦笑気味だ。
残念であるが、子供達はシールドから出る事は出来ない。
なぜなら、ジュエルキャットはイオリ以外近づくのを嫌がるからだ。
ゼンやアウラは良いらしく、今もジュエルキャットを撫でるイオリの側でお行儀よく座っている。
しかし、子供達が好奇心で近づこうものなら体全体でイヤイヤを表し「シャー!」と威嚇するのだ。
遂には諦めた子供達は距離をとって、巨大な猫がイオリにゴロゴロと喉を鳴らし甘える様を見つめるのだった。
「おや?もう良いの?」
それまで飼い猫の様に甘えていたジュエルキャットであったが満足したのか、スクっと立ち上がるとイオリの顔をベロンと舐めた。
すると、自分の手から爪をシャキッと出すと地面に叩きつけたのだ。
「あっ!」
それはイオリが止める間もなくの事で、地面に叩きつけられた爪の1つがバキッと折れてしまったではないか。
「なんて事をっ!!
大丈夫なの?痛くないの?」
慌てて駆け寄るイオリを前にジュエルキャットは再び折れた爪の部分を見せると、以前と同じく鋭い爪をシャキッとして見せた。
「あぁ、再生するんだね?
でも、驚くからやめようね。」
イオリが顔を撫でてやると、ジュエルキャットは嬉しそうに目を細めて、折れて転がっている爪をイオリの方へ転がした。
「まさか・・・くれるのかな?」
驚くスコルに隣にいたナギも同じ様に目を丸くした。
「えっ?ジュエルキャットの爪って高額で取引されてるって・・・。」
パティとニナの驚きも2人同様である。
「・・・やはり愛し子。」
そんな中、ヒューゴだけは何かを確信めいた様に頷いていた。
「ほら、あげる。」まるで、そんな風にジュエルキャットに爪を押し付けられたイオリは困った様に微笑んだ。
「ありがとう。
でも、自分を傷つけちゃダメだよ。
これは大切にするよ。」
受け取ったジュエルキャットの爪を斜め掛け鞄に押し込むと、イオリは子供達とヒューゴに手招きし出口に向かった。
「またね。」
手を振り去って行くイオリ達にジュエルキャットは返事を返すのだった。
「ニャ~ウ♪」
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