Way‐World‐Online〜のんびりするつもりが気づいたら有名人になってた。〜

白くまきゅん

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ボス?いいえ骨です。

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『ほらここをこうして…』

「…うん…」

骸骨が隣でこちらに話してくる

『あ、そこはこうだ!』

「えと…こう?」

指示されたところに拾っていた歯車をはめる

『そうだ!なかなか筋が良いじゃないか!』

骸骨が笑いながら僕の背中をバンバンと叩いている。(地味に痛い…)

なぜこうなったかは遡る(さかのぼる)事数分前

「あらかた取った…」

あちこち進み、落ちているものを取り尽くした。そして気がつくと、

「…?なにこれ」

そこには大きな扉があったのだ。いかにも中に何かありますよと言っているようだったので

「えい…」

扉に向かって魔石を1つ投げた。
すると扉にぶつかった魔石はバチッっと火花を散らした後コッっと地面に落ちた。

「…………」

今度は枝を投げてみる、だが魔石と違い今度は何も無くただカランと枝が落ちるだけだった。

「……なるほど…」

単に物で反応するのでは無い…とすると

「魔力…か生命力?」

魔石とは魔力が詰まった石のことを言う、そして魔物の心臓でもあり1つの生命物(生命を維持するための1つの臓器)だ…

落ちた枝を手に取り今度は扉をつついてみる

ギッギッっと扉は動いた。

「なるほど…」

何か物で押せば良いのか…

「…よし、」

意を決して杖で扉を開ける

「おじゃま……」

中に入るとそこには、

「……骨?」

『違うぞ?骨ではない!私はホッネンさんだ!』

骨と思ったものは動きそしてそう言ってきた。

「おぉー…骨さん」

『いやだからホッネン…』

「骨…」

『……他には?』

「骸骨?」

『骨で……』

あ、折れた。骨だけに折れた

「骨さん、ここは何?」

ひとつの空間に骨が一人?…なんか可哀想に見えてくる。

『ここか?ここは研究所!色んな魔物の魔石を調べていた所さ!』

「ふむふむ、」

『まぁ1つの事故で終わってしまったんだけどね』

骨はそう言いながら少し肩を落とした。

「何が?」

『爆発さ、1つのミスでバーンッだ』

「そう、」

少し不幸だなと思った。

『ま、やらかしたの俺だけど!!』

「…台無し」

やったのお前なんかい!!とツッコミたくなった。

『いやぁ、間違って合わない魔石同士を混ぜちゃってねそしたら小さい爆発が発生してね、そしたら近くにあった魔石を荒く粒にしたものが振動でこうザァーって』

ザァーってところを手で表現する骨さん

「そして?」

『全部その合わない魔石同士のところに言ったわけよ、そして爆発中の魔石に荒く粒にしたとはいえ魔石がドーンだろ?最終的に大きな爆発だ!』

「うわぁ…」

骨は何故かドヤっていた…。

「なんでいるの?」

やらかしたとはいえ何故この骨だけがここにいるのかが謎になった。

『いやな?やらかしたし、罪悪感があったからかもしれない。多分他の奴らがいないのは爆発から逃げれたかもしくは知らない間に爆発に飲み込まれて気が付かないでそのままちーんって、なったかだな』

「…………」

他の人達がとても可哀想に見えてきた。最初は骨に対してだったけど話を聞くと…ね

『まぁやることないし一人で色々してたんだよな、あ、そうそうその扉だが』

そう言いながら骨は僕がくぐってきた扉を指す

『その扉はその人の魔力に反応して電気を放つようになってるんだ』

「そう…」

答えは魔力だったのか

『さて、じゃあ俺はまた物作りに取り掛かるか』

そう言いながら骨は歩き出した。

「え?」

『ん?どうした…あぁなるほど、僕はボスでもないし敵対モンスターでもない。まぁやることが無く物作りをしている骨とでも思ってくれ』

「ついてく…だめ?」

少し物作りが気になりついて行っていいから聞いてみる

『良いぞ、ただついてくるなら手伝ってもらうけどな?』

「ん!やる」

『よしきた!ならこっちだ、来い』

そして今に至る

「…完成?」

『うむ!いい出来だと思うぞ!』

完成したものを鑑定で見てみる

古代兵器メイド―オメガラグ

機械メイドだったものがある者達の手によって生み出されたメイド。古代の遺物などを使ってる為かそれにあった武器を持つことが可能、
遠距離戦と近距離戦の両方の戦闘をこなせる

「………」

ヤバァイ物を作ってしまった……。

『ふむふむ、これは強いな(笑)さて、じゃあこれを』

「…?」

骨はこっちを向きこういった。

『君にあげるな!』

「…え、…良いの?」

『もちろんだ!はっきり言うとな?俺がこれを持っていても捨てるだけ、もしくは分解するだけ…なら手伝った君に渡すのが一番だろ?な?』

「ん、貰う」

貰えるなら貰う、これ大事なこと。…だよね?

「ありがと…」

そう言いながらオメガラグをストレージに入れる。入れられるか不安だったけど入ってよかった…。

『…よし、それでは君を外に飛ばすぞ?』

……え?なんと?

「…どゆこと?」

『ここは俺が作ったダンジョンみたいなもんなんだよ。だから出るには俺を通さなきゃいけないんだ』

「…出口がなかったのは?」

『ここは閉鎖空間みたいなもんだ。だから出口はないわかったか?んじゃ飛ばすぞ』

そう骨が言うと僕の足元が光り出す。

えぇいきなり!?

「あ、えと…色々ありがと!」

『おう!こっちこそ手伝ってくれてありがとな!』

その言葉を最後に僕は外へと飛ばされた。
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