Way‐World‐Online〜のんびりするつもりが気づいたら有名人になってた。〜

白くまきゅん

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取引

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「いらっしゃい」

さて、今度はモコモコの綿毛売れるかな?

「すみません、ここはモコモコの綿毛の買取はできるでしょうか?」

「えぇできるよ?一つ100エナね」

メラがそう聞くと女性プレイヤーはそう答えてくれる、やっぱり100エナそんなことより良かった、今度こそ買い取ってもらおう

「わかりました。モコモコの綿毛が999以上あるのですがそれでも大丈夫でしょうか?」

「は?」

女性プレイヤーは口を開けポカーンっとした。そりゃそんなにあれば驚くよね、僕も驚いたよ…あまりの多さに、

「大丈夫でしょうか?」

「っ!えぇ、大丈夫…ひとつ聞いていい?」

あ、戻ってきた。

「大丈夫ですよ。」

「モコモコの綿毛って確か出る確率が低かった気がするのだけど…?」

「そうなのですか?」

そうなの?

「えぇ、大体20倒して5出るくらいの確率よ」

「え?そうなの?」

あ、やばい声と顔出しちゃった。

「そうよ、そんなにモコモコの綿毛があるならいっそ服とか作ってもらったら?」

良かった。この人は大丈夫そう?

「その…お金がないので」

服を作るのにもお金がかかるはずだし、それに調理器具を先に買いたいから服は後になるかな?

「なるほど、お金を稼ぐためにワタウサギを…でもそこまであるのはおかしいよ」

「多分ですがスキルが関係してると私は思いますね」

「そうなの?」

「どんなスキル?」

確かにスキル気になる…

「剥ぎ取りってスキルでしてモンスターからドロップする革系が出る率が上がると言うものです。」

そんなスキルを持ってたんだ。

「何その革職人たちが喉から手が出るほど欲しがるスキルは…」

女性プレイヤーはそう言うと何かを操作した。

「まぁなんでそんなに集まったのかの謎は解けたし、取引の話をしよっか」

え?

「取引ですか?」

「えぇ、そんなにモコモコの綿毛があるなら今持っているモコモコの綿毛の半分をエナに変えてもう半分を私にくれないかしら?」

えっと…?

「前者はわかりましたが後者はどういうことでしょうか?」

メラの声が少し低くなった気がした。

「そんな顔しないで?取引よ、そのモコモコの綿毛を貰う代わりにそのモコモコの綿毛で私はあなたにあった服を作ってあげる」

服が貰えるのは嬉しいけど…

「確かにそれは嬉しいですが、あなたになんのメリットがあるのですか?」

確かに服が貰えるのは嬉しいけど…それだと女性プレイヤーにはメリットがない、

「きちんとメリットはあるよ、その服を作ることによってそれに関するスキルのLvが上がるの、ね?メリットあるでしょ?」

なるほど、それなら確かにメリットあるね

「そういうことですか、ですがその取引を受けるのは私ではなくユナ様ですので、」

え!?ここで振るの!?

「ユナ様?」

「え、えっと僕のことです。」

「そっか、どうする?」

「よろしくお願いします。」

「成立で良いってこと?」

「はい、断る理由がないので」

お金も手に入って服も手に入る…どこに不満があるのかな?

「ありがとう、じゃ先に買取をしましょうか」

「はい、」

〈トレード申請が来ています。受けますか?〉

その画面にはいを押す。そしてモコモコの綿毛の半分を入れる。

〈トレード完了しました。受け取り99,900エナ〉

「999個で半分なのね…」

「はい、もう半分の999も渡しますね」

「…お願い」

少しげっそりしてる…。

そしてトレードを済ませる。

「そうだ、出来たら連絡するからフレンド登録しましょ」

「えっと、わかりました。」

〈プレイヤー:又からフレンド申請が来ました。〉

了承っと、

「それじゃユナ…様?」

「ユナ良いよ?」

「分かった。ユナ出来たら連絡するね」

「よろしくお願いします。」

「ユナ様、それでは調理器具を買いに行きましょう」

「ん!それでは、また」

「またね」

そして又さんと別れ調理器具を買いに向かう。

「嬉しそうですね。ユナ様?」

「ん!」

だってお金も貯まって服も手にはいるんだよ!?嬉しくなるよね!!…それにしても、

「…そろそろ下ろしては」

「…だめ、ですか?」

そう言いながら悲しげな顔をするメラ、なんでそんな顔するの?

「…大丈夫です。」

「それでは買いに行きましょう」

「…はい」

下ろしてくれない…周りの目線がぁ…
うきうきとした感情次第に恥ずかしさへと上書きされていくのだった。
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