21 / 30
五日目(三)
しおりを挟む
さて、何かしらクエストを受けようとしたけどギルドの中があれじゃあ受けられないね…面倒事はごめんだ
「ん~…となると…あ、そだ!」
僕はポケットから仮の身分証、もとい入国カードを取り出す。
「これ返さないとだね」
そして僕は門の方に向かいます。
「何処にいるかな?」
来たのはいいけど…
「必ずおじさんがここにいるわけじゃないよね…」
門に着いた時門を見たけど残念ながらおじさんじゃなく違う人だった。…なんでみんなこっちをちらちら見るんだろう?あ、姿は勿論元の少女の姿に戻りましたよ?…それが原因かな?違うよね?フード深く被ってるし…うん…
「…どうしよう」
「ん?そこにいるのは…」
「え…?」
後ろから声がし、振り返ってみると私服姿のおじさんがいた。
「やっぱり嬢ちゃんだったか」
「はい、こんにちは…あ、あと!宿を紹介してくれてありがとうございました!凄くいい所でした。」
「それは良かった。そう言ってもらえると紹介した甲斐があったってもんだ。んで?どうしてここに?」
「えっと私無事冒険者に成れまして…」
おじさんに仮の身分証を見せる
「なるほどな、その仮のやつを返しに来たと…」
「はい」
「そうか…本来その仮のやつは宿の人に渡してくれればそれで良かったんだがな…」
おじさんはそう言葉をこぼした。
「え…」
「あ」
そ、そうだったの…?じゃあここまで来なくても良かったの?…わぁぁ…ど、どうしよう…ぁゎゎ…
「…ぅぅ…」
分からずここまで来てしまった事やさっきまでこちらをちらちら見てくる人が居たのはこの所為かもしれない事に恥ずかしいやらなんやらで混乱して少し顔が熱くなり視界が霞む
「そ、そうだ!少し待ってろ!」
「ぇ…?」
おじさんは慌てて門の方へ走っていった。なんでそんなに急いでるんだろう?それよりも自分の失態だよ!ぁぁ…ちゃんとどうするか聞いとけばよかったぁ…
「お待たせ!嬢ちゃんちょっとこっちおいで」
「ぅぇ?」
数分後、おじさんが戻ってくるとそんな事を言い手を引いてくる。いきなりの事でびっくりして僕は引かれるがままに…
「ここだ」
「…?」
連れてこられたのは一つのお部屋だった。え?僕何されるの…?悪いことしてないよ…?え…まさか宿の人に渡さなかったのが悪いの?
「あぁ悪い悪いそんな悲しそうな顔するなただここまでそれを渡す為に来てくれたお礼みたいなもんだ」
「そ、そうなんですか…」
よ、良かったぁ…ん?お礼?
「…お礼?」
「そ、お礼だ…んじゃそれ返してくれるか?」
「えっとど、どうぞ…」
僕は仮の身分証をおじさんに渡した。
「ここまで届けてくれてありがとうな?足疲れたろ?ここで休んどけ」
「ぇ…良いの?」
なんか凄い申し訳ないんだけど…
「あぁ!お礼って言ったろ?」
「う、うん…」
言ったけど…!
断るのも悪いので少し休むことにした。
休んでいるとおじさんが棚から見覚えのある真ん丸な水晶玉を取り出していた。
「ぁ…それ」
「ん?あぁこれか?」
「…」(。。(º º(。。(º ºうんうん
「これは犯罪鑑定玉って言うやつだ、嬢ちゃんに最初使った玉もこれと同じやつだな…使い方は説明したよな?」
「…うん…確か犯罪者かを調べるものでしょ?」
「それもあるんだが、その他に、そうだな…例へば異界者つまり勇者だなとかを判別するのにも使われるな」
「勇者…!」
「はは、勇者は好きか?」
はっ!つい勇者で声を出してしまった…あ、でも大丈夫っぽい?なんかおじさんの顔、娘を見てるようなそんな顔してる…これ絶対あれだよ…物語でしか聞かされてない勇者が出てきたからそれに驚いた僕って思ってるよ…多分…よし!ならノリに合わせよう
「好きです!」
「そうかそうか!勇者はほんとに居るんだぞ?」
「ほぇ~…」
「ははは…んじゃ少し話戻すか」
「…ゆうしゃ……」
そういやぁ僕が死んだ後はどうなったんだろうか…そう考えてるとおじさんに何故か頭を撫でられた。
「ん…うゃぁ~…」
「…………」
なんで無言なの!?…あ、でもこれ気持ちいかも…
「「………」」
無言で撫でられます。
「……副隊長…何やってんですか?」
「ひゃぁ!?」
「うぉ!?お前いたのか」
「いえ今来たところです。」
無言の空間を壊したのはどうやらおじさんの知り合いらしい。それにおじさん副とはいえ隊長さんだったの!?
「ん~…となると…あ、そだ!」
僕はポケットから仮の身分証、もとい入国カードを取り出す。
「これ返さないとだね」
そして僕は門の方に向かいます。
「何処にいるかな?」
来たのはいいけど…
「必ずおじさんがここにいるわけじゃないよね…」
門に着いた時門を見たけど残念ながらおじさんじゃなく違う人だった。…なんでみんなこっちをちらちら見るんだろう?あ、姿は勿論元の少女の姿に戻りましたよ?…それが原因かな?違うよね?フード深く被ってるし…うん…
「…どうしよう」
「ん?そこにいるのは…」
「え…?」
後ろから声がし、振り返ってみると私服姿のおじさんがいた。
「やっぱり嬢ちゃんだったか」
「はい、こんにちは…あ、あと!宿を紹介してくれてありがとうございました!凄くいい所でした。」
「それは良かった。そう言ってもらえると紹介した甲斐があったってもんだ。んで?どうしてここに?」
「えっと私無事冒険者に成れまして…」
おじさんに仮の身分証を見せる
「なるほどな、その仮のやつを返しに来たと…」
「はい」
「そうか…本来その仮のやつは宿の人に渡してくれればそれで良かったんだがな…」
おじさんはそう言葉をこぼした。
「え…」
「あ」
そ、そうだったの…?じゃあここまで来なくても良かったの?…わぁぁ…ど、どうしよう…ぁゎゎ…
「…ぅぅ…」
分からずここまで来てしまった事やさっきまでこちらをちらちら見てくる人が居たのはこの所為かもしれない事に恥ずかしいやらなんやらで混乱して少し顔が熱くなり視界が霞む
「そ、そうだ!少し待ってろ!」
「ぇ…?」
おじさんは慌てて門の方へ走っていった。なんでそんなに急いでるんだろう?それよりも自分の失態だよ!ぁぁ…ちゃんとどうするか聞いとけばよかったぁ…
「お待たせ!嬢ちゃんちょっとこっちおいで」
「ぅぇ?」
数分後、おじさんが戻ってくるとそんな事を言い手を引いてくる。いきなりの事でびっくりして僕は引かれるがままに…
「ここだ」
「…?」
連れてこられたのは一つのお部屋だった。え?僕何されるの…?悪いことしてないよ…?え…まさか宿の人に渡さなかったのが悪いの?
「あぁ悪い悪いそんな悲しそうな顔するなただここまでそれを渡す為に来てくれたお礼みたいなもんだ」
「そ、そうなんですか…」
よ、良かったぁ…ん?お礼?
「…お礼?」
「そ、お礼だ…んじゃそれ返してくれるか?」
「えっとど、どうぞ…」
僕は仮の身分証をおじさんに渡した。
「ここまで届けてくれてありがとうな?足疲れたろ?ここで休んどけ」
「ぇ…良いの?」
なんか凄い申し訳ないんだけど…
「あぁ!お礼って言ったろ?」
「う、うん…」
言ったけど…!
断るのも悪いので少し休むことにした。
休んでいるとおじさんが棚から見覚えのある真ん丸な水晶玉を取り出していた。
「ぁ…それ」
「ん?あぁこれか?」
「…」(。。(º º(。。(º ºうんうん
「これは犯罪鑑定玉って言うやつだ、嬢ちゃんに最初使った玉もこれと同じやつだな…使い方は説明したよな?」
「…うん…確か犯罪者かを調べるものでしょ?」
「それもあるんだが、その他に、そうだな…例へば異界者つまり勇者だなとかを判別するのにも使われるな」
「勇者…!」
「はは、勇者は好きか?」
はっ!つい勇者で声を出してしまった…あ、でも大丈夫っぽい?なんかおじさんの顔、娘を見てるようなそんな顔してる…これ絶対あれだよ…物語でしか聞かされてない勇者が出てきたからそれに驚いた僕って思ってるよ…多分…よし!ならノリに合わせよう
「好きです!」
「そうかそうか!勇者はほんとに居るんだぞ?」
「ほぇ~…」
「ははは…んじゃ少し話戻すか」
「…ゆうしゃ……」
そういやぁ僕が死んだ後はどうなったんだろうか…そう考えてるとおじさんに何故か頭を撫でられた。
「ん…うゃぁ~…」
「…………」
なんで無言なの!?…あ、でもこれ気持ちいかも…
「「………」」
無言で撫でられます。
「……副隊長…何やってんですか?」
「ひゃぁ!?」
「うぉ!?お前いたのか」
「いえ今来たところです。」
無言の空間を壊したのはどうやらおじさんの知り合いらしい。それにおじさん副とはいえ隊長さんだったの!?
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる