助けた公爵さまに気付いたら囲まれていました。でも、美しいバラ園と大好きな公爵様がいるので幸せです。

紅月

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ある日の朝食

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「パチッ…いただきます…モグモグッ」

「はい、召し上がれ」  

ノアが目覚めてから約二週間が経った。
少し前までは、起き上がる体力も全く無かった為、ベットで体に優しく栄養満点の食事を摂らせて体力を回復させていた。

最初は起きる体力も無かった為、食事を摂るとすぐに眠りについていたが、最近では決まったお昼寝時間以外はちゃんと起きていられる様になった。

ノアがまだベットで過ごしていた頃は、ブランシュが仕事で外出する度にすごく寂しそうな顔をしていた為、ブランシュは毎回後ろ髪を引かれる思いでノアの部屋を後にし移動中の車の中ではずっと行きたく無いと駄々を捏ねていた。

ノアの方は、一人で寂しくならない様にとシロとクロがいつもノアにべったりとくっついていた。

ブランシュはいつもノアと一緒にいられるシロとクロに対して少しやきもちを焼いていたりする。

しかし、そうして元気になってくれたノアとブランシュは現在一緒に朝食を摂っていた。


「ノア、おいしいかい?」

「はい、とっても美味しいです!」

「それは良かった。…ナデナデッ」

小さいお口を可愛くモグモグと動かして美味しいと頬を赤らめながら上目遣いで言われると抱き締めたくてたまらない。

しかし、ロゼッタがさっきからノアには優しい目を向けているのに私にはノアの食事の邪魔をするなという強い圧を感じる…。
私はノアの頭を撫でることしかできない…。

最近ノアと一緒に食事を摂り始めたが、やはりノアは食事のマナーを知らなかった。

お箸やスプーンの持ち方はルーシーと言う使用人に教えて貰ったらしいが箸は、ルーシーが辞めさせられてからは一度も使っていなかった為、うまく使うことが出来なくなっていた。

スプーンは今でも使えていたがナイフとフォークは一度も使ったことがないと言っていた。

今は兎に角、ノアには栄養満点の食事を沢山摂って欲しいから、基本スプーンで食べられる料理を出して、お箸で食べないといけない料理はブランシュがノアを膝の上に乗せて一緒にお箸を握りながらたべさせている。

まさに今現在ノアはブランシュの膝上に座っている為、ブランシュは可愛いノアを抱きしめたくて仕方がない。

だが、先程から、ロゼッタの強い圧を受けているブランシュは
抱き締めたい欲を頑張って押さえているのである。

「ノアはどのご飯が一番美味しかった?」

ちなみにこの質問は料理長のドムに頼まれたものである。
ついでに言うとロゼッタの旦那である。
見た目は大柄で乱暴そうだか、実は子供好きで、裏表がないタイプの優しい人である…ちなみに料理もうまい。

数日前に、ドムとノアを会わせたら予想通りノアはすぐに懐いた。
やはり、ああ言う裏表の無い人間は好かれやすいらしい。
ちなみに私も嫌いでは無い…。

しかし、ドムと会う度に嬉しそうな顔をするのは少し妬ける。

「ブランシュさんのお家の人達が作るご飯は全部美味しいです。」ニコツ

「…ガタッ…」

「グッ…そ、そうか…それは良かった、ドムもきっと喜ぶよ」

そう言いながらブランシュは少し隙間が空いているドアをチラリと見た。

案の定料理人達は皆無言でガッツポーズをしていた。

ノアは皆から人気者である

こんなに可愛くて優しい子だったら誰でも好きになってしまうだろう。

こんな日が長く続く事を願うばかりだ…





























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