助けた公爵さまに気付いたら囲まれていました。でも、美しいバラ園と大好きな公爵様がいるので幸せです。

紅月

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悲しい訳

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コンコンッ「ノア起きてるかい?」

「あ、はい、起きてます…」

「入るよ…」ガチャ

そう言って入ってきたブランシュ様はとても悲しそうな顔をしながら僕のベッドまで歩いてきた。

「ノア」

そう言ってブランシュ様は、上半身を起こした僕の隣に腰をおろして優しく大きなブランシュ様の右手で僕のおでこに手を当てた。

「お熱は下がったかな?」

そう言ってブランシュ様はおでこに当てていた手を僕の頭に乗っけて優しく頭を撫でてくれた。

「すみません…こんなにブランシュ様にご迷惑をかけてしまって…」

メイド長のロゼッタさんや執事長のロイドさんの他にも沢山の人に迷惑をかけてしまっているのにブランシュ様やその他の使用人さん達は毎日僕の看病をしてくれる。

こんな僕なんかに…

「ノアのことを迷惑だなんて思っている人はこの屋敷にはいないよ。みんなノアのことが大好きで早く元気になってほしいと思っているよ。」

「だから、何がノアをこんなに悲しくさせているのか私に教えてくれないかい?」

ブランシュ様はそう言って僕を抱っこしてくれた。
ブランシュ様の良い匂いに包まれて自然と顔をブランシュ様の胸元に埋めてしまったがブランシュ様はより一層ギュッと強く僕を抱きしめてくれた。

「ぼ、僕…ブランシュ様やお屋敷で働いているみんなの事が大好きだけどいっぱい迷惑かけちゃってるからみんな僕の事が嫌いって…ヒックでも僕、皆んなから嫌われるが怖くって…ヒック」

話していると目から涙が溢れてきてうまく話せなくなってしまう。続きを話そうと涙が溢れてくる目を袖で擦ろうとするとブランシュ様が片手で僕の手を優しく掴んで目元にキスをしてきた。

驚いてブランシュ様の顔を見ようと顔を上げるとブランシュ様は優しく微笑笑んでいた。

「ノアは私達から嫌われるのが怖くて屋敷から出て行こうとしていたのかい?」

「うん…」

そう言って僕はコクコクトと首を大きく縦に振った。

「愛おしい」ボソッ

ブランシュ様は何かをボソッと言った後また僕を強く抱きしめた。

「安心しなさい。私達は絶対にノアを嫌いになんかならないよ」

「…でも」

「ロゼッタとロイドが一度でもノアに嫌いだと言った事があるのかい?」

「ううん…」

確かにロゼッタさんとロイドさんそして他のみんなもいつもすごく心配してくれて僕に嫌いだと言ってきたり叩いてきたりしたことは一度もなかった。

でもベットを綺麗にしてくれる人がみんな僕の事が嫌いだっていつも言ったし…
僕がそんなことを考えているとまるで僕の考えている事が分かっていたかのようにブランシュ様は、

「ノアのベットを綺麗にしてくれていた使用人はノアがみんなから人気者で羨ましくて意地悪をしてしまったって言っていたよ。」

と僕に教えてくれた。


次回へ続く














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