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恵sideと王城side

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スー、スー

「よし、ちゃんと寝てるね。」

ちゃんと今日もいるな。私はこれから探知で引っかかる人に会いに行ってローシャくんの関係者の人が確認しなくてはいけない。

「顔はバレなくないんだよなー。どっかにフード付きのマントあったかな?」

ガサガサッ

「あ、あった!」

最近はローシャくんの元気が無くなってきてるからな。
早くローシャくんをご家族に帰してあげたい。

「行ってくるよ。ローシャくん。」

ガチャッ…パタンッ

「さて、方角はこっちで合ってるはずだ…しかし、歩いたことなかったから分からなかったけどこんな所地図とかが無かったらすぐに迷子になるよ。」

「しかも魔物らしき生き物がちょくちょくいるんだけど。こわっ光魔法が無かったら怖くて歩けないよ。」

「毎回、四人の人が森に少し入った辺りでうろうろしてるんだよなぁ…。人なんかと戦ったこと無いから戦闘になるのは避けたいな。」

「いた。男の人が二人と女の人が二人か。」

「ふっー、行くか」

「…あのっ」

「誰だ!!」

あーやっぱりーそうなりますよねー。どうするのが正解?

「あのっしょっちゅうこの森を彷徨いている人ですよね?」

「貴様は誰だ?」

「半年前から少年を保護しているものです」

「!!」

私が半年前から保護している少年と言った瞬間その4人組は目を見開いて驚いた顔をしていた。

「その少年は今どこに?」

「私の家におりますが?」

「会わせてもらえるか?」

「無理です。」

「何故だ?」

「あの子は誘拐されたと言っていました。もし貴方方がその誘拐犯だったら危険だからです。」

「…理解した。…では、どうすれば会わせてくれる?」

「すぐにとは言いませんが、そちらの可能な日にこちらに少年のお兄様を連れて来ていただきたいのです。」

「何故?」

「あの子が言ってるお兄様の特徴と同じだった場合少年をそちらにお返ししたいと思います。」

「…分かった。それでは明日の昼の12時でよろしいだろうか?」

「分かりました。では、明日の12時にここで待ち合わせするという形で大丈夫でしょうか?」

「分かった。…ちなみにそちらが保護された少年の特徴を教えて貰えないだろうか?金色の髪にエメラルドの瞳です。お間違えないですか?」

「此方が探していた少年と特徴が一致する。保護していただき感謝する。それでは失礼する。」

「はい。お待ちしております。」


良かった!無事に終わった。…あとは本当のお兄さんななか確認するだけだな。

…良かったこれでローシャンくんをお家に帰すことが出来る。



第二騎士団長、魔法師団長 side


「まだ、本人かはわたがないけれど見つかりそうで良かったわ。」

「そうだな…。しかし、あのマントを羽織ったあの男は、本当にあの魔の森の中に住んでいるのか?」

「だと思う。最初はローシャ様を誘拐しようとした暗殺者の生き残りが来たのかと思っていたけれど。」

「顔は見れなかったが俺たちに嘘をついているような感じもなかった。」

「多分信用はできる奴だとは思うが警戒するに越したことはない。」

「まずはロイドたちに報告しねぇとな。」

「ロイドは喜びそうね。」

「まぁ、どっちにしろ、明日ロイドたちを連れて魔の森に行く予定だったから丁度よかった。」


コンッコンッ

「レイスだ」「ルカよ」

「あぁ、入っていいぞ」

ガチャッ

「どうしたんだこんな時間に?」

「俺たちが魔の森の見回りをしていたらローシャ王子を保護しているという男が現れたんだ。」

「な、何だと!?本当なのか?!」

「あぁ。なぁ、ルカ?」

「えぇ、本当よ」

「顔は見たのか?」

「その男は顔をフードで隠してた。一応特徴を聞いたらローシャ王子と一致していたから間違いないと思う。」

「そうか。嘘をついている様子はなかったか?」

「それはなかった。それでだ。保護した少年が話していたお兄さんと特徴一致しねぇと渡せないとその男が言っていた。一応明日の12時にって約束してきたんだが、どうする。行くか?」

「一応お前も王様だろ。」

「いや、行かせてもらうよ。半年も本当にローシャを保護してくれていたのならちゃんとお礼をしたければならないからな。」

「勿論私も行きますよ。」

「あ、ケネスも行くのか?宰相なのに動けんのか笑笑」

「分かっていておっしゃっていますね?」

「ははっ!まぁ俺も行くんだどうにかなるだろう。」

「ウィリアムはどうするんだ?一応第一騎士団長だろう?城の警備か?」

「いや、私も行く。私の部下で、警備は十分だろう。」

「おー久々だなこの面子は。」

「そうだな。みんな明日はよろしく頼むよ。」

「「「任せろ」」」

「任せなさい」








  

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