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気になるあいつ
気になるあいつ。でも嫌い3⭐︎
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大きなベッドに、寝かされていた俺に、拓人はずっと付き添っていたのか、俺が目覚めると心配そうな顔の拓人がいた。
「あおい‥。大丈夫か?」
俺を心配気に見て顔を覗く。その顔が良いに、見る間に、俺の顔が赤く火照っていくのが分かる。
「~だ、大丈夫!」
「ふっ。そうか。大丈夫そうだな。どこか痛む所は無いか?」
そう言われて、全身筋肉痛の痛みを訴えている事に気付く。運動不足が祟っていて情けない。
「~全身痛い‥。」
基本、引き篭もりだからな。
「揉むか?」
そんな俺に、拓人が親切にも提案してくる。それは、素敵なお誘いだと思うが、身体付きが良いに、揉まれたら、俺の口から言ってはいけない事を口走りそうで、あとなんか出そうな気がする。
「‥遠慮する‥。」
実際には、拓人じゃ無くても、あまり他人には触られたくない。
それは、本心だけれども、だけど、それだけではない。最近は、全てに於いて拓人に色々尽くされている気がする。
それに拓人も、俺を運んできているから、疲れてない筈は無いんだ。
「遠慮しなくても‥。今度一緒に運動しような。」
拓人が、俺の頭をポンポンしながら、爽やかに、微笑みながら言った。
運動不足がここに来て良い雰囲気を打ち壊す。
子供扱いされた気分だ。
いや、そして良い雰囲気ってなんだ。別に俺はトキメイてないぞ。と、別の方に思考が行きそうになる。俺はムッツリじゃないぞ。
「いや、それならミキちゃんとか他の子と一緒にする‥。」
拓人と一緒だと、変な気分になるから、他の人との方がまだ良いだろう。
ミキちゃんなら、同じΩだし気さくだし、何より落ち着く。
「‥まだ、‥俺が怖い?」
そんな俺の心境に拓人は勘違いした。
確かに以前の俺は拓人が怖かった。今も時折怖くなる時があるが、最近ずっと一緒にいるせいか、俺は拓人が怖くは無くなった。
だが、問題もある。俺が少しずつではあるが、拓人に惹かれている。その想いが、止められなくなってきているのも事実で、それが今は正直言って怖い。そんな事は、決して言えないけれど。
「そうだな。」
拓人の顔が、見えない様に態と、反対の方にと、身体ごと向ける。だから、この時の拓人の表情は知らない。多分、知っていればもっと避ける事が出来たんだろうと思う。この後の展開で、後悔しても遅いけれど。
「あおい。ねえ、こっち見てよ‥。」
ギシッと音がした。
その音と共にベッドが揺れる。
それがベッドが軋み出す音だと気付いたのは、グイッと俺の肩を押して、いつの間にかベッドに乗り上げた拓人に、馬乗りに乗られた後だった。
そしてーー。
「っ!!、ぃやっ!!!」
キスをされた。
事故って唇と唇がくっついた訳じゃないぞ。態と濃厚な舌を入れたキスだ。
そのキスは巧みだった。いつこんな事を覚えてきたのか。拓人の舌が俺の舌に絡み付いて、吸い付いてくる。唾液が嚥下できなく、唇の端からお互いの唾液が溢れてくる。拓人は、その唾液までもを啜り、俺ごと食べるんじゃ無いかと思える程に貪り尽くされた。俺は初めてで、抵抗らしい抵抗も出来ずに、蕩けそうにいや実際には蕩けていたのかもしれない。
拓人の手が、いつの間にか俺の服の中に入ってきて、直ぐに意識を取り戻した。俺が暴れたからか、直ぐに唇は解放された。が、油断は出来ない。
「な、な、なに、っすんだよっ!」
初めてで、呂律が回らなくなる俺に、拓人は獰猛な獣の様な目を向ける。
ハッキリ言おう。その時の俺は、喰われるって思った。
「うん、キスしたくなった。」
拓人は、態と俺に見せびらかす様に、ペロリ。と、己の唇を舐めて、悪怯れる事もなく言い切った。
ぞわり。と、身体が、キスされた感覚を思い出す。鳥肌が立つくらいに感じてしまった感覚。それに対して俺の身体が求めてしまう。
それにしても、多分だが、俺みたいな平凡な見た目がやったら許されない事もイケメンだからって許してしまいそうになる。
(クッソ!コレだからイケメンはっ!イケメンだから許される二次元のアレかっ!?)
語彙力がない事を心で思っていても、言葉には出なく、その場で唖然とする俺に、またしても触れてきた。
「っ!!」
咄嗟に手を叩き落とす。
ヤバい。此処にいたら犯られる。
___
2021年4月15日更新
2022年1月20日編集作業完了
「あおい‥。大丈夫か?」
俺を心配気に見て顔を覗く。その顔が良いに、見る間に、俺の顔が赤く火照っていくのが分かる。
「~だ、大丈夫!」
「ふっ。そうか。大丈夫そうだな。どこか痛む所は無いか?」
そう言われて、全身筋肉痛の痛みを訴えている事に気付く。運動不足が祟っていて情けない。
「~全身痛い‥。」
基本、引き篭もりだからな。
「揉むか?」
そんな俺に、拓人が親切にも提案してくる。それは、素敵なお誘いだと思うが、身体付きが良いに、揉まれたら、俺の口から言ってはいけない事を口走りそうで、あとなんか出そうな気がする。
「‥遠慮する‥。」
実際には、拓人じゃ無くても、あまり他人には触られたくない。
それは、本心だけれども、だけど、それだけではない。最近は、全てに於いて拓人に色々尽くされている気がする。
それに拓人も、俺を運んできているから、疲れてない筈は無いんだ。
「遠慮しなくても‥。今度一緒に運動しような。」
拓人が、俺の頭をポンポンしながら、爽やかに、微笑みながら言った。
運動不足がここに来て良い雰囲気を打ち壊す。
子供扱いされた気分だ。
いや、そして良い雰囲気ってなんだ。別に俺はトキメイてないぞ。と、別の方に思考が行きそうになる。俺はムッツリじゃないぞ。
「いや、それならミキちゃんとか他の子と一緒にする‥。」
拓人と一緒だと、変な気分になるから、他の人との方がまだ良いだろう。
ミキちゃんなら、同じΩだし気さくだし、何より落ち着く。
「‥まだ、‥俺が怖い?」
そんな俺の心境に拓人は勘違いした。
確かに以前の俺は拓人が怖かった。今も時折怖くなる時があるが、最近ずっと一緒にいるせいか、俺は拓人が怖くは無くなった。
だが、問題もある。俺が少しずつではあるが、拓人に惹かれている。その想いが、止められなくなってきているのも事実で、それが今は正直言って怖い。そんな事は、決して言えないけれど。
「そうだな。」
拓人の顔が、見えない様に態と、反対の方にと、身体ごと向ける。だから、この時の拓人の表情は知らない。多分、知っていればもっと避ける事が出来たんだろうと思う。この後の展開で、後悔しても遅いけれど。
「あおい。ねえ、こっち見てよ‥。」
ギシッと音がした。
その音と共にベッドが揺れる。
それがベッドが軋み出す音だと気付いたのは、グイッと俺の肩を押して、いつの間にかベッドに乗り上げた拓人に、馬乗りに乗られた後だった。
そしてーー。
「っ!!、ぃやっ!!!」
キスをされた。
事故って唇と唇がくっついた訳じゃないぞ。態と濃厚な舌を入れたキスだ。
そのキスは巧みだった。いつこんな事を覚えてきたのか。拓人の舌が俺の舌に絡み付いて、吸い付いてくる。唾液が嚥下できなく、唇の端からお互いの唾液が溢れてくる。拓人は、その唾液までもを啜り、俺ごと食べるんじゃ無いかと思える程に貪り尽くされた。俺は初めてで、抵抗らしい抵抗も出来ずに、蕩けそうにいや実際には蕩けていたのかもしれない。
拓人の手が、いつの間にか俺の服の中に入ってきて、直ぐに意識を取り戻した。俺が暴れたからか、直ぐに唇は解放された。が、油断は出来ない。
「な、な、なに、っすんだよっ!」
初めてで、呂律が回らなくなる俺に、拓人は獰猛な獣の様な目を向ける。
ハッキリ言おう。その時の俺は、喰われるって思った。
「うん、キスしたくなった。」
拓人は、態と俺に見せびらかす様に、ペロリ。と、己の唇を舐めて、悪怯れる事もなく言い切った。
ぞわり。と、身体が、キスされた感覚を思い出す。鳥肌が立つくらいに感じてしまった感覚。それに対して俺の身体が求めてしまう。
それにしても、多分だが、俺みたいな平凡な見た目がやったら許されない事もイケメンだからって許してしまいそうになる。
(クッソ!コレだからイケメンはっ!イケメンだから許される二次元のアレかっ!?)
語彙力がない事を心で思っていても、言葉には出なく、その場で唖然とする俺に、またしても触れてきた。
「っ!!」
咄嗟に手を叩き落とす。
ヤバい。此処にいたら犯られる。
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2021年4月15日更新
2022年1月20日編集作業完了
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