番なんて要らない

桜 晴樹

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気になるあいつ

気になるアイツとオレ4

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それは、俺にとっては、悪夢の様な出来事だった。

「いやーん!可愛い!!」

俺は、お姉さま方に揉みくちゃにされて、着替えさせられた。その衣装は‥。

「あおい、可愛いから写真撮ってもいい?!拓人に送りたい!!」

ミキちゃんの方を見ると、どこからか取り出したカメラ(?!)を構えて、既に連写撮影をしている。

「いやーっ!撮らないで!!」

俺は、自分の身体を見られない様に小さく縮こまらせ、羞恥に耐えるほか無かった。
なんで、俺はよりに寄って女装をさせられているのか‥。いや、女装というより仮装か?
眠りの森の美女風、水色のプリンセスドレスを着させられて、腰までの長い髪のカツラをし、化粧まで施されている。
それにしても、プリンセスドレスなんて、よく有ったなと思う。
それとも、女子が居ると必ず有るものなのか?‥ここが特殊なんだよな‥。
そして、俺は何でこんな衣装を着させられているのか?という疑問も湧く。
疑問は湧くが聞きたくない。碌な事がない気がする。

「やっぱり可愛い子にはドレスよねー!」

何故かミキちゃんまで加わって、お姉さま方と楽しそうにお喋り。俺は何時まで、女装をさせられるのか‥。早く着替えたい‥帰りたい。そんな鬱気分でいた。

そうしている間に、何故か撮影大会になっていた。
ドレスから猫耳ファッション、メイド服、あらゆる衣装に着替えさせられていた。

「どれを着ても可愛いわぁ!」

お姉さま方のおもちゃにされているのは、俺だけではなくなっていた。

「ねえ‥。なんで僕も着なくちゃいけないの‥。」

不貞腐れながらミキちゃんが言えば、修二さんも疲れた顔をしている。

「それを言うなら、君達よりも背の高い俺はどうしたらいいんだい‥?」

ミキちゃんは、薄ピンクのドレスに身を包み、修二さんは黒いワンピースで大人の女性の様な衣装を着ていた。
しっかりとカツラと化粧もしている。
どういう訳か、2人共あまり男臭くないせいか似合っていた。

「‥なんで2人共そんな似合ってるの‥。」

「「いやいや、あおいだって女の子にしか見えないからね?!」」

「いや、俺よりも2人の方が似合ってるし。それに俺達は、‥運命共同体だからね?」

そう、2人を女装をさせたのは、俺の一言だった。ただ一言「ミキちゃん、修二さんも女の格好似合うと思うんだよな‥。」お姉さま方に揉まれた俺は疲れていたんだ。まさか、その言葉で2人共女装をさせられるって思わなかった。

「そうね!2人共可愛い顔してるもの!」

あれよあれよと言う間に2人共着替えさせられていた。
まあ、だから巻き込んだ‥いや、俺が元々巻き込まれたから、これはしょうがない事なんだ。
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