フレイアの冒険

桜 晴樹

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フレイアの冒険


昔々小さな小さなトカゲさんがおりました。
そのトカゲさんには、名前がありませんでした。
ある日、トカゲさんは怪我をしました。
前足の指の所でしたが、ピリピリとした痛みで、トカゲさんの眦から薄らと涙が出てきました。
通りがかった少年が、トカゲさんに話しかけました。
「どうしたの?」
トカゲさんは、少年に言いました。
「指を怪我して痛いの。」
少年は、トカゲさんの指を見ました。
「本当だ。赤くなってるね。少し血も出てる‥。」
少年は、持っていたハンカチを小さく切って、トカゲさんの指に合うサイズにして、怪我をした指に巻きました。
「これで少しは、痛み取れるといいね。」
「うん、ありがとう。」
トカゲさんは、少年にお礼を言いました。
「僕が出来ること、これくらいしか出来なくてごめんね。」

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