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音
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聡君は翔と同じ講義のため、朝から帰りまで会えなかった。今日は翔も聡君もいない講義の日だったから、由美がいないと面白くない日だった。今日の講義を受け終わり、帰り支度を整え大学を後にした。帰り道の途中で、由美に電話したがでない。由美はどうしたのだろう。以前に私に見せたあの表情が私の脳裏によぎった。どうして由美はそんな表情をしたのだろう。そしてその時に言ったあの言葉も気になる。あれはいったい何だったんだろうか。由美のことは心配だ。電話に出ないので、メールだけ送ることにした。由美のことは心配だが聡君が何かわかったら教えてくれるので、彼に任せておけば大丈夫だろう。彼はあの三人の中で一番器用だから。そうして考えていながら帰っていくと、私の家まであと10分といったところまできた。近くのケーキ屋がその目印だ。そのケーキ屋は、翔が私の家に初めてくるときに寄った場所だった。理香も大喜びだった。私も利用することもある。思い入れのあるなじみの店といったところだ。そんなとき、ある音が私の耳に入ってきた。その後私の頭の中が真っ白になった。
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