現実世界の元勇者

瀬方

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「じゃあまず遠距離から攻撃する。そして近接の俺らが攻撃する。まずは羽を攻撃して飛行力を奪う。ただ皮膜が張ってる訳じゃないから、バランスを崩すと言う意味合いが強い。このとき龍が空を飛んだら、近接組は逃げて遠距離組で攻撃する。地面に降りたらまた近接組は攻撃する。一応はこの繰り返しでいこうと思う。良いか」
「良いと思うわ」
「これ以上詳しいのは無理だろうから、いいかな」
このように作戦は承認された。
「いつ攻撃を開始しますか」
「俺としては一ヶ月後ぐらいが良いが、前田さんとしてはは早い方がいいでしょう」
「そうですね。まだ国は大丈夫だ希望はある、と皆さんに思ってもらうためにも一週間以内に攻撃して貰いたいですからね」
「じゃあ二週間後でいかがですか。確かにこんな風になってからすぐ機能を失った国がまだ希望はあると思わせるためには早い方が良いでしょう。しかし多くの人に参加してもらうためにも、また少しでも良い状態で戦うためにも二週間ぐらいは欲しいですね」
「やはりそうですか。では二週間後にまた、集まりましょう」
「少しでも人を集めれるように、個人で説得する。ただ無理はするな。体を休めることが重要だ。じゃあ二週間後に会おう」
そう言って解散した。
「それで誰を誘うの」
「さっきも言ったように神埼を呼ぶつもりだ。守りに特化しているため目立たないが、本来この集まりに呼ばれてもおかしくないからな」
少し驚いたようだ。
「なら良いんじゃないかしら。私は他を当たってみるわ」
「じゃあ二週間後に会おう」
「ええ」
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