現実世界の元勇者

瀬方

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「久しぶりだな」
「何のようだい」
話し合いの後、俺は神埼と再会した。
「俺たちが骨龍を倒そうとしていることは知っているだろ」
「ああ」
「それに協力して欲しいんだ」
「君たちだけで倒すんじゃないのかい」
不思議そうに言われた。
「誰がそんなこと言った。強い人に協力して貰おうと思っている」
「黒沢さんだったはずだよ。それに君たちだけで倒せそうだけど」
「残念ながら、戦力が後二倍はないと死人が出るだろう。死人が出てもどうせ他の特級も殺せと言われる。そしたらいつか戦えなくなる」
「君は変わったね」
「そうか、約束は守るだけさ。協力してくれるか」
「いいよ。以前の自己中さは嫌だけど、みんなのためになるなら協力するよ。よろしく」
そう言って手を差し出された。
その手を握る。
「よろしく頼む。多分お前が一番防御力がある」
「そうかもしれないけど、攻撃力を期待しないでくれ」
「分かってる。攻撃力だけなら俺でカバーできる」
「そうだね」
「まあ後一週間以上ある。一旦一緒に行動しないか」
「いいよ」
神埼はやっぱりすごい防御力を誇っていた。
強い、正義感さえなければこれからも共に行動したいと思えるほどに。
普段はいろんな人と組んでモンスターを殺しているらしい。
ほとんどダメージは与えられないものの、自分もほとんどダメージを受けない。
そして僅かなダメージの積み重ねでモンスターを殺す。
一人でもスケルトンまでは安心して倒せるらしい。
神埼が盾となり、俺がその間にモンスターを殺す。
これまで以上の安定感で殺せている。
「後二日で骨龍を倒しに行く。そろそろ準備や体調を整えよう」
「そうだね。ちゃんと休まないと。それで骨龍に負けてたらだめだからね」
そして二日後に備えてたっぷりと休んだ。
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