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第二章 「神に愛されなかった者」
#30 入団試験
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「入団試験?」
突如としてミヤの口から出た、そのワード。
名前も決まり、めでたしめでたしという雰囲気に浸っていた俺は思わずその言葉を聞き返した。
「そうやで入団試験や。プロ野球の世界でもよくやるやろ」
「……まあ聞いたことはあるが」
別にそんなことをしなくてもいいんじゃという言葉が喉まで出かかった時、
「仲間になるんなら、特別扱いしちゃ駄目やと思うねん」
その言葉が耳へと届いた。
ミヤは少しばかり真剣な眼差しを俺へと向けた後、ゆっくり口元を緩める。
「ま、そんな難しいことはせんから心配はいらんで」
ミヤはそう言うと部屋の片隅へと向かい、何やらごそごそし始めた。
何かを探しているっぽいが、一体ミヤは何をナナにさせようとしているのだろうか。
「試験ってどんなことするんだ?」
「まあ簡単に言えば、二つの内から一つを選んでもらう感じやね」
ごそごそしていたミヤはしばらくして「あったわ!」という声を上げた。
「……スライム玉?」
ミヤの左手にあったのは見覚えのある、それ。
俺が見たそれよりも白色が強かったが、大きさや形から見ても間違いない。
だが、右手にあるそれは明らかに何かが違った。
「右手のそれはなんだ?」
「キングスライム玉っていうらしいで!」
ミヤがキングスライム玉と呼んだそれ。
スライム玉の一回り、二回りの大きいそれはバレーボールやボーリングの玉くらいのサイズだ。
そんなものもあるんだなと俺が思った瞬間、ある疑問が浮かぶ。
「どうやって手に入れた?」
「へ? ああ、これは買っ――お、落ちてたんや!」
また無駄遣いしやがった。
そんな俺の思考を誤魔化すようにミヤは勢いで流れを戻す。
「そ、そんなことは置いといてやね。この二つからなーちゃんに一つ選んで貰うで」
そう言うとミヤはスライム玉とキングスライム玉はナナの前へと置いた。
「さぁ好きな方を選ぶんや!」
ナナは不思議そうに置かれたそれを眺めていたが、どうしていいか分からないという感じで目をぱちくりさせている。
その反応も当然だと俺は思う。
だって俺でさえ全く意図が分からない。
その意図を少しでも探ろうと俺が視線を動かすと、ミヤがある物をガン見していることに気付いた。
その視線の先に、ナナはいない。
ミヤの目に映るのは、普通のスライム玉(白)。
何かの思いを馳せる様に、まじまじと、それを見ていた。
「……」
このミヤの目は、前に見たことがあった。
確かあの目はミヤが〇〇を観戦している時の――。
その何かを俺が思い出せそうな瞬間、ナナが動く。
恐る恐るといった体で、普通のスライム玉(白)を手に取った。
「……!」
ミヤはそれを見て、何度も頷き凄く満足そうな表情を浮かべる。
まあ、傍から見れば、あんだけ出題者がガン見してたらなとは思うが。
ミヤに思うところは色々あったが、ナナもまた興味深い行動をしたと思った。
ナナは喋れないとは言え、何となく意味は理解している感じを受ける。
無表情だから反応に乏しいのだが、もっと仲良くなれば意思疎通できそうな気もする。
「それじゃ次……最終試験や」
俺がそんなことを思っていると、ミヤは再びごそごそとし始める。
で今度ミヤが手に取ったのは、虎風の置物。
そして、片方には謎の物体。
何と表現していいか分からない色形をしたそれは、まるで幼稚園児が作った粘土作品に適当にペンキをぶちかましてできてしまった物に見える。
思わず疑問が口から飛び出した。
「なんだよそれ」
「兎……らしいんや。うちも分からんけど兎っぽいモンスターを題材にした置物……らしいんや」
ミヤも困っていた。
スライムを薬草と言い張ったミヤが困っていた。
だったらこれは何なのか。そもそも兎とは何なのか。
……。
これ以上考えると頭がおかしくなりそうだったので、俺は考えることをやめた。
「……ちなみにどうやって手に入れた?」
「もちろん買っ――お、落ちてたんや!」
俺は頭を抱えた。
それから先は先ほどと同じにように、ミヤは兎のような何かと虎の飾り物はナナの前へと置いた。
で、そこからは先ほどと同じようにナナにそれら二つから一つを選ばせる試験のようだったが、これまたミヤは虎の飾り物をガン見していた。
ナナはそれを察してか、ナナが虎の置物を手に取った。
ある意味茶番のような一連の流れが終わると、ミヤは嬉しそうに声を上げた。
「合格やぁ~!!」
ミヤが飛ぶようにしてナナに抱きつくと、頬と頬を合わせた。
ミヤが頬をスリスリとする中で、ナナは嫌そうに少し眉をひそめながらミヤの顔に手を当て引き離そうとしている。
ミヤのそのテンションについていけないと思いながら、俺はミヤに聞いた。
「ちなみにこれなんの試験だったんだ?」
「虎党への入団試験やで」
「……は?」
俺の思考は一瞬固まる。
「仲間って言ってなかったか?」
「そら仲間って言うのは、一緒に○神を応援する虎ファンのことよ」
ミヤの中では、そういうことらしい。
俺は思う。日本語って難しいねと。
そのミヤ曰く、最初の試験は野球ボールとサッカーボール。
次の試験は〇神(マスコットが虎)か巨〇(マスコットが兎)か見分けるテストらしい。
という訳で、野球ボールと虎を選んだナナは合格ということらしい。
「というわけでなーちゃんは虎党決定やね。間違っても巨党にはさせへんで!」
そう言うとご機嫌にミヤはナナを抱きしめながら、そのツインテールを揺らす。
俺は小さく長く息を吐きながら、小さな疑問を聞いた。
「ちなみに試験不合格だったらどうしたんだ」
「勿論、虎党に洗脳するんや」
本当にどうでもいい試験だった。
視界に映る、ミヤとナナ。
対照的な表情を浮かべる二人だったが、姉妹がじゃれ合っているようにも見え、どこかおかしな光景だった。
突如としてミヤの口から出た、そのワード。
名前も決まり、めでたしめでたしという雰囲気に浸っていた俺は思わずその言葉を聞き返した。
「そうやで入団試験や。プロ野球の世界でもよくやるやろ」
「……まあ聞いたことはあるが」
別にそんなことをしなくてもいいんじゃという言葉が喉まで出かかった時、
「仲間になるんなら、特別扱いしちゃ駄目やと思うねん」
その言葉が耳へと届いた。
ミヤは少しばかり真剣な眼差しを俺へと向けた後、ゆっくり口元を緩める。
「ま、そんな難しいことはせんから心配はいらんで」
ミヤはそう言うと部屋の片隅へと向かい、何やらごそごそし始めた。
何かを探しているっぽいが、一体ミヤは何をナナにさせようとしているのだろうか。
「試験ってどんなことするんだ?」
「まあ簡単に言えば、二つの内から一つを選んでもらう感じやね」
ごそごそしていたミヤはしばらくして「あったわ!」という声を上げた。
「……スライム玉?」
ミヤの左手にあったのは見覚えのある、それ。
俺が見たそれよりも白色が強かったが、大きさや形から見ても間違いない。
だが、右手にあるそれは明らかに何かが違った。
「右手のそれはなんだ?」
「キングスライム玉っていうらしいで!」
ミヤがキングスライム玉と呼んだそれ。
スライム玉の一回り、二回りの大きいそれはバレーボールやボーリングの玉くらいのサイズだ。
そんなものもあるんだなと俺が思った瞬間、ある疑問が浮かぶ。
「どうやって手に入れた?」
「へ? ああ、これは買っ――お、落ちてたんや!」
また無駄遣いしやがった。
そんな俺の思考を誤魔化すようにミヤは勢いで流れを戻す。
「そ、そんなことは置いといてやね。この二つからなーちゃんに一つ選んで貰うで」
そう言うとミヤはスライム玉とキングスライム玉はナナの前へと置いた。
「さぁ好きな方を選ぶんや!」
ナナは不思議そうに置かれたそれを眺めていたが、どうしていいか分からないという感じで目をぱちくりさせている。
その反応も当然だと俺は思う。
だって俺でさえ全く意図が分からない。
その意図を少しでも探ろうと俺が視線を動かすと、ミヤがある物をガン見していることに気付いた。
その視線の先に、ナナはいない。
ミヤの目に映るのは、普通のスライム玉(白)。
何かの思いを馳せる様に、まじまじと、それを見ていた。
「……」
このミヤの目は、前に見たことがあった。
確かあの目はミヤが〇〇を観戦している時の――。
その何かを俺が思い出せそうな瞬間、ナナが動く。
恐る恐るといった体で、普通のスライム玉(白)を手に取った。
「……!」
ミヤはそれを見て、何度も頷き凄く満足そうな表情を浮かべる。
まあ、傍から見れば、あんだけ出題者がガン見してたらなとは思うが。
ミヤに思うところは色々あったが、ナナもまた興味深い行動をしたと思った。
ナナは喋れないとは言え、何となく意味は理解している感じを受ける。
無表情だから反応に乏しいのだが、もっと仲良くなれば意思疎通できそうな気もする。
「それじゃ次……最終試験や」
俺がそんなことを思っていると、ミヤは再びごそごそとし始める。
で今度ミヤが手に取ったのは、虎風の置物。
そして、片方には謎の物体。
何と表現していいか分からない色形をしたそれは、まるで幼稚園児が作った粘土作品に適当にペンキをぶちかましてできてしまった物に見える。
思わず疑問が口から飛び出した。
「なんだよそれ」
「兎……らしいんや。うちも分からんけど兎っぽいモンスターを題材にした置物……らしいんや」
ミヤも困っていた。
スライムを薬草と言い張ったミヤが困っていた。
だったらこれは何なのか。そもそも兎とは何なのか。
……。
これ以上考えると頭がおかしくなりそうだったので、俺は考えることをやめた。
「……ちなみにどうやって手に入れた?」
「もちろん買っ――お、落ちてたんや!」
俺は頭を抱えた。
それから先は先ほどと同じにように、ミヤは兎のような何かと虎の飾り物はナナの前へと置いた。
で、そこからは先ほどと同じようにナナにそれら二つから一つを選ばせる試験のようだったが、これまたミヤは虎の飾り物をガン見していた。
ナナはそれを察してか、ナナが虎の置物を手に取った。
ある意味茶番のような一連の流れが終わると、ミヤは嬉しそうに声を上げた。
「合格やぁ~!!」
ミヤが飛ぶようにしてナナに抱きつくと、頬と頬を合わせた。
ミヤが頬をスリスリとする中で、ナナは嫌そうに少し眉をひそめながらミヤの顔に手を当て引き離そうとしている。
ミヤのそのテンションについていけないと思いながら、俺はミヤに聞いた。
「ちなみにこれなんの試験だったんだ?」
「虎党への入団試験やで」
「……は?」
俺の思考は一瞬固まる。
「仲間って言ってなかったか?」
「そら仲間って言うのは、一緒に○神を応援する虎ファンのことよ」
ミヤの中では、そういうことらしい。
俺は思う。日本語って難しいねと。
そのミヤ曰く、最初の試験は野球ボールとサッカーボール。
次の試験は〇神(マスコットが虎)か巨〇(マスコットが兎)か見分けるテストらしい。
という訳で、野球ボールと虎を選んだナナは合格ということらしい。
「というわけでなーちゃんは虎党決定やね。間違っても巨党にはさせへんで!」
そう言うとご機嫌にミヤはナナを抱きしめながら、そのツインテールを揺らす。
俺は小さく長く息を吐きながら、小さな疑問を聞いた。
「ちなみに試験不合格だったらどうしたんだ」
「勿論、虎党に洗脳するんや」
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