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六
王太子は違和感を感じていた。
何時からこうなってしまったのか。
今、王太子は自信が持てない。
以前はなんの根拠もなく自信にあふれていた。
その自信が、今は全く湧いてこない。
自分の考えに間違いはないと、何故そう思え続けていたのだろうか。
王太子が婚約者だったエレアーナと婚約を破棄して一年経った。
あの時はあれが正しい選択だと思っていた。
だけれど今は、それが本当に正解だったのかと自問する。
「チッ、今夜は参加しているみたいですね」
「…ん?」
思考の沼から浮上する。
きらびやかな会場には、貴族が多く集まっていた。
王家主催の夜会。今回は王太子が主催者だった。
王太子の近衛騎士ライヘンルートの視線の先にいたのは、腹心のイグナーツと、元婚約者だったエレアーナ。
王太子と婚約破棄をした後、イグナーツはエレアーナを引き取ってくれた。
彼女の実家の力を失わぬ為に。
自分の為に、身を捧げたイグナーツ。
彼ほど信頼できる臣下もない。
イグナーツと婚約関係だった間は、エレアーナの視線を感じることはまだあった。
伯爵に過ぎないイグナーツが、公爵令嬢の自由を奪えるはずがない。
しかし、婚姻した後は彼がエレアーナを屋敷に留めていたお陰で、彼女の夜会の参加はなかった。
煩わしかった視線から逃れることができて、安堵したものだった。
しかし…思えば、その頃からかもしれない。
彼女の強い視線を感じなくなってから、それまで持っていた根拠なき自信が鳴りを潜め始めた。
婚約中のエレアーナは、王太子のすることなら何でも賞賛し褒め称えた。
時に失敗する事があったとしても、否定するようなことはない。
失敗も間違いも糧になるのだと、エレアーナの大げさで煩わしいほどの礼賛するあの視線が、なくなった。
(…久々なのだから、挨拶には来るだろうな)
たまにはあの煩わしい視線を受けてやっても良いだろうと、貴族たちの挨拶を受けながらその時を待っていた。
「…イグナーツ」
「はい。呼ばれ参上しました。いかがされましたか」
王太子は翌日、自身の執務室に腹心を呼びつけた。
「昨夜はどうして挨拶に来なかった」
夜会の場で、イグナーツは王太子の元には来なかった。
だから、エレアーナと顔を合わせる事なく、あの視線を送られることもなかった。
「申し訳ありません。妻の体調が悪くなりましたので、休憩室で休んだ後に屋敷に戻りました」
「…そうか。それは、悪かった」
イグナーツはあっさりと謝罪を口にした。
お飾りの妻でも放っておくわけには行かないのだろう。
「夜会には、アレを連れてこないと言っていたが、私の参加していない夜会には、時々顔を出しているようだな」
「それについては、申し訳ありません。どうしても参加したいと押し切られて。全てではありませんが、交換条件を出して参加しておりました」
「…条件?」
「はい。馬車内の行為と、騎乗の体勢で…いえ。何でもありません」
イグナーツは言いかけた説明を、咳一咳して途中でやめた。
どういう意味だろうか、再度聞いてみたが首を振って拒否された。
「夫婦間の約束事なのでご容赦を」
そう言われてしまえば、深堀もできない。
「夫婦、か。…エレアーナとの子は持つのか…?」
口から出た質問は深い考えてはなかった。
ただ、なんとなく、気になっていた事だった。
「いいえ。それはありません。もし必要に駆られた場合は、養子をとる手筈になっております」
「そうか」
イグナーツの回答に、王太子は安堵した。
その安堵の理由はわからないけれど。
エレアーナと子供を作らないのならば、…それでいい。
イグナーツには、エレアーナよりも淑やかな令嬢が似合う。
もしどうしてもと言うならば、愛人を用意してやってもいい。
彼はよくやってくれているから褒美として。
「殿下もそろそろあの男爵令嬢と婚約なさるのですか?」
「…リリィか、」
その話は進んでいない。
エレアーナと婚約破棄をした後、自分が王太子を支えたいと言っていた愛らしかった彼女は、妃教育に尻込みし、自身を纏うものの一切は、実家の男爵家からの支度金で賄うことになると伝えてから、彼女は王太子の前から逃げだした。
リリィは、王族は国費を自由に扱えると勘違いしていた。
他国はどうか知らないが、この国の王族は給与制だ。
王族も、文官も、武官も、使用人も、働きに応じて報酬が国議会から支払われる。
だから、王太子自身も自分が迎える妃の実家の資産状況によって、着飾る衣装の水準が変わってくるのだ。
エレアーナと婚約していた時の衣装や装飾が豪華であったのは、彼女の実家が用意した支度金のお陰だ。
だから、妃の実家が資産家でなければ…支度金や支援金を用意できなければ、王太子も…それなりの衣装しか用意出来ない。
「…リリィでは、難しいだろうな」
「ようやく、お気づきになりましたか」
イグナーツの言葉に、王太子は苦笑した。
彼の言葉は辛辣だ。
王太子だからと遠慮はない。
「ああ、ようやくだ」
「それは良かったです。エレアーナの呪縛から解かれましたね」
珍しくイグナーツは口角を上げて微笑んだ。
「エレアーナ…?」
何故今その名を?と疑問が湧く。
「私も最近気づいたのですが、エレアーナに愛情の篭った視線を向けられると、どうにも馬鹿な思考になってしまうのです。彼女は駄目男製造機、とでもいうんでしょうね」
やることなす事すべてを肯定し、賞賛するその視線を受ければ、自分にできぬ事はない、正しいのだと気が大きくなる。
自戒せねば、とことん愚人に落ちかねない、とイグナーツは語った。
「…待て、愛情の篭った視線?」
「ええ。私にもその瞳を向けてくれるようになり、気づきました」
二人の婚姻から半年。
イグナーツは、以前ほど城に泊まり込むことは少なくなっていた。
屋敷に帰るのは、エレアーナの暴走を抑えるためでのはずで…そこに愛情はないはずで…。
「彼女には言葉が足りないと言われて、心の内の想いを伝え続けましたから。それがようやく実ったのかと」
「想い…?」
「はい。私はエレアーナをずっとお慕いしておりました」
そう言う腹心は朗らかに笑う。
普段の能面づらではない。
エレアーナへの愛情を、余すことなく面に現して。
「そんな事、聞いていないが…」
「そうでしたか?ですが、所詮、政略結婚ですから。互いの感情などどうでも良いのですよ。
私にとっては幸運な婚姻でした」
裏切られた、と感じた。
何故、とも。
「私はあくまで殿下の意志に添えるようにことを遂行したまでですよ。
殿下がお嫌だったエレアーナを、できるだけ殿下の視界に入れぬように計らっただけです」
イグナーツは屋敷に抱え込んで、只管愛を囁き続けただけ。
どちらにとっても益となった。
「…私にはもう、あの目を向けられることはないのか…」
王太子には、リリィの事もあって新たな婚約の希望者は現れていない。
王家は責任が過重であるにもかかわらず、対価は薄い。
高位貴族になるほどその事実は浸透していた。
好き好んで王妃になりたがる者は多くは居ない。
エレアーナだけが異端だった。
公爵令嬢が、王太子に心酔していたことが、王家にとっては僥倖だったのだ。
多くの貴族の前で、切り捨てた彼女を今更取り戻すことはできない。
王太子が心から信頼していた臣下を敵に回せば、自分の立ち場が危うくなると言うことくらいは、今の自信の持てぬ己にもわかっていた。
何時からこうなってしまったのか。
今、王太子は自信が持てない。
以前はなんの根拠もなく自信にあふれていた。
その自信が、今は全く湧いてこない。
自分の考えに間違いはないと、何故そう思え続けていたのだろうか。
王太子が婚約者だったエレアーナと婚約を破棄して一年経った。
あの時はあれが正しい選択だと思っていた。
だけれど今は、それが本当に正解だったのかと自問する。
「チッ、今夜は参加しているみたいですね」
「…ん?」
思考の沼から浮上する。
きらびやかな会場には、貴族が多く集まっていた。
王家主催の夜会。今回は王太子が主催者だった。
王太子の近衛騎士ライヘンルートの視線の先にいたのは、腹心のイグナーツと、元婚約者だったエレアーナ。
王太子と婚約破棄をした後、イグナーツはエレアーナを引き取ってくれた。
彼女の実家の力を失わぬ為に。
自分の為に、身を捧げたイグナーツ。
彼ほど信頼できる臣下もない。
イグナーツと婚約関係だった間は、エレアーナの視線を感じることはまだあった。
伯爵に過ぎないイグナーツが、公爵令嬢の自由を奪えるはずがない。
しかし、婚姻した後は彼がエレアーナを屋敷に留めていたお陰で、彼女の夜会の参加はなかった。
煩わしかった視線から逃れることができて、安堵したものだった。
しかし…思えば、その頃からかもしれない。
彼女の強い視線を感じなくなってから、それまで持っていた根拠なき自信が鳴りを潜め始めた。
婚約中のエレアーナは、王太子のすることなら何でも賞賛し褒め称えた。
時に失敗する事があったとしても、否定するようなことはない。
失敗も間違いも糧になるのだと、エレアーナの大げさで煩わしいほどの礼賛するあの視線が、なくなった。
(…久々なのだから、挨拶には来るだろうな)
たまにはあの煩わしい視線を受けてやっても良いだろうと、貴族たちの挨拶を受けながらその時を待っていた。
「…イグナーツ」
「はい。呼ばれ参上しました。いかがされましたか」
王太子は翌日、自身の執務室に腹心を呼びつけた。
「昨夜はどうして挨拶に来なかった」
夜会の場で、イグナーツは王太子の元には来なかった。
だから、エレアーナと顔を合わせる事なく、あの視線を送られることもなかった。
「申し訳ありません。妻の体調が悪くなりましたので、休憩室で休んだ後に屋敷に戻りました」
「…そうか。それは、悪かった」
イグナーツはあっさりと謝罪を口にした。
お飾りの妻でも放っておくわけには行かないのだろう。
「夜会には、アレを連れてこないと言っていたが、私の参加していない夜会には、時々顔を出しているようだな」
「それについては、申し訳ありません。どうしても参加したいと押し切られて。全てではありませんが、交換条件を出して参加しておりました」
「…条件?」
「はい。馬車内の行為と、騎乗の体勢で…いえ。何でもありません」
イグナーツは言いかけた説明を、咳一咳して途中でやめた。
どういう意味だろうか、再度聞いてみたが首を振って拒否された。
「夫婦間の約束事なのでご容赦を」
そう言われてしまえば、深堀もできない。
「夫婦、か。…エレアーナとの子は持つのか…?」
口から出た質問は深い考えてはなかった。
ただ、なんとなく、気になっていた事だった。
「いいえ。それはありません。もし必要に駆られた場合は、養子をとる手筈になっております」
「そうか」
イグナーツの回答に、王太子は安堵した。
その安堵の理由はわからないけれど。
エレアーナと子供を作らないのならば、…それでいい。
イグナーツには、エレアーナよりも淑やかな令嬢が似合う。
もしどうしてもと言うならば、愛人を用意してやってもいい。
彼はよくやってくれているから褒美として。
「殿下もそろそろあの男爵令嬢と婚約なさるのですか?」
「…リリィか、」
その話は進んでいない。
エレアーナと婚約破棄をした後、自分が王太子を支えたいと言っていた愛らしかった彼女は、妃教育に尻込みし、自身を纏うものの一切は、実家の男爵家からの支度金で賄うことになると伝えてから、彼女は王太子の前から逃げだした。
リリィは、王族は国費を自由に扱えると勘違いしていた。
他国はどうか知らないが、この国の王族は給与制だ。
王族も、文官も、武官も、使用人も、働きに応じて報酬が国議会から支払われる。
だから、王太子自身も自分が迎える妃の実家の資産状況によって、着飾る衣装の水準が変わってくるのだ。
エレアーナと婚約していた時の衣装や装飾が豪華であったのは、彼女の実家が用意した支度金のお陰だ。
だから、妃の実家が資産家でなければ…支度金や支援金を用意できなければ、王太子も…それなりの衣装しか用意出来ない。
「…リリィでは、難しいだろうな」
「ようやく、お気づきになりましたか」
イグナーツの言葉に、王太子は苦笑した。
彼の言葉は辛辣だ。
王太子だからと遠慮はない。
「ああ、ようやくだ」
「それは良かったです。エレアーナの呪縛から解かれましたね」
珍しくイグナーツは口角を上げて微笑んだ。
「エレアーナ…?」
何故今その名を?と疑問が湧く。
「私も最近気づいたのですが、エレアーナに愛情の篭った視線を向けられると、どうにも馬鹿な思考になってしまうのです。彼女は駄目男製造機、とでもいうんでしょうね」
やることなす事すべてを肯定し、賞賛するその視線を受ければ、自分にできぬ事はない、正しいのだと気が大きくなる。
自戒せねば、とことん愚人に落ちかねない、とイグナーツは語った。
「…待て、愛情の篭った視線?」
「ええ。私にもその瞳を向けてくれるようになり、気づきました」
二人の婚姻から半年。
イグナーツは、以前ほど城に泊まり込むことは少なくなっていた。
屋敷に帰るのは、エレアーナの暴走を抑えるためでのはずで…そこに愛情はないはずで…。
「彼女には言葉が足りないと言われて、心の内の想いを伝え続けましたから。それがようやく実ったのかと」
「想い…?」
「はい。私はエレアーナをずっとお慕いしておりました」
そう言う腹心は朗らかに笑う。
普段の能面づらではない。
エレアーナへの愛情を、余すことなく面に現して。
「そんな事、聞いていないが…」
「そうでしたか?ですが、所詮、政略結婚ですから。互いの感情などどうでも良いのですよ。
私にとっては幸運な婚姻でした」
裏切られた、と感じた。
何故、とも。
「私はあくまで殿下の意志に添えるようにことを遂行したまでですよ。
殿下がお嫌だったエレアーナを、できるだけ殿下の視界に入れぬように計らっただけです」
イグナーツは屋敷に抱え込んで、只管愛を囁き続けただけ。
どちらにとっても益となった。
「…私にはもう、あの目を向けられることはないのか…」
王太子には、リリィの事もあって新たな婚約の希望者は現れていない。
王家は責任が過重であるにもかかわらず、対価は薄い。
高位貴族になるほどその事実は浸透していた。
好き好んで王妃になりたがる者は多くは居ない。
エレアーナだけが異端だった。
公爵令嬢が、王太子に心酔していたことが、王家にとっては僥倖だったのだ。
多くの貴族の前で、切り捨てた彼女を今更取り戻すことはできない。
王太子が心から信頼していた臣下を敵に回せば、自分の立ち場が危うくなると言うことくらいは、今の自信の持てぬ己にもわかっていた。
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