側妃に追放された王太子

基本二度寝

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側妃は国王に何度も自身の息子を王太子にと願った。
しかし、王太子にどころか、王子とすら呼ばせてもらえなかった。

側妃に愛を囁きながら、側妃の望む事をしない。

それでも国王は、王妃の子ヒューゴを冷遇し、側妃の子を優遇した。

「君の子がこの国で幸せに生きるためには必要なのだ」

ヒューゴを王太子にしたのは息子のためだと、国王は言う。
側妃は全く理解ができなかった。

王妃が亡くなり、王弟は他国へ向かう途中で切り殺された。
あとはヒューゴを散らせば、王になるのは息子だ。

しかし、何度刺客を差し向けてもヒューゴは死ななかった。

国王にそれが知れると、ヒューゴには手を出すなと釘を刺され、もうこの男もいらないと判断した。

国王の食事に薬を混ぜ、倒れた所で一時的な権限を側妃が持った。
すぐ王を殺してしまえば、王太子が即位してしまう。
その前に、ヒューゴを退ける。

殺せないなら、追放すれば良いと思った。


「あれ?国王は全部知ってたの?」

平民に落ちる王太子は、自身の頭上の大鳥に問う。

『上手く隠してたつもりだろうが。国王にも雷鳥が付いている。
自身が種無しで、ヒューゴの父が弟だったことも。
側妃の子が、旅芸人との間にできた子だったことも。
側妃が王妃を屠ろうとしたことも知っていた』

「そんな…」

側妃は知らなかった。
国王にすべて知られている事を、知らなかった。
国王はすべてを知ってなお、側妃を愛していたという。

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