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六 幼馴染
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「…これで、ミリスにも希望があるかもしれない」
王城のメイド伯爵令嬢のミリスの幼馴染である、騎士団所属のラースは、愛する幼馴染のために、レニを陥れた。
ミリスの想い人だと知り、上官であるイグナスを目で追い、彼の想い人に気づいた。
ミリスの側にいるメイド、レニに。
イグナスの視線は、ほんの一瞬彼女を捉え、目線を外して微笑む。
きっと、自分以外は気づいていないだろう。
(ミリスの為に)
人気の高いイグナスからの呼び出しなら応じるだろうと考えた。
ラースはイグナスの名を使って、レニに手紙を送った。
レニの純潔を奪ってしまおう、と。
ふしだらな令嬢だと知れば、イグナスは目を覚ますかもしれない。
呼び出した場所に居た女は、期待しているのかよそ行きの格好をしていた。
ふんっと心の中で笑う。
ミリスの話では、婚約者に一途だと聞いていたのに、イグナスの名でほいほい呼び出しに応じる女。
一途が聞いて呆れる。
声もかけずに、後ろから女を抱きしめ、ラースは事に及んだ。
(ミリスの幸せのために)
女は、騒ぎもせずラースに揺さぶられ続けた。
抵抗されることもなく、ラースの律動を受け続ける。
(ただの好き者かよ)
女のうなじに食いついて、しっかり事後のあとを残す。
ラースは幼馴染のために、上官の想い人を襲った。
翌日、城のメイドが暴行されていると噂が広がり、ラースは内心で焦った。
あの女、おとなしくしてたくせにまさか暴行などと騒ぎ立てたのかと、憤慨した。
「へぇ、誰?知ってる子かな」
噂している騎士仲間に聞き耳を立てる。
「医務室に連れて行かれたのは、ミリス?とか言う子らしい」
「ミリス!?」
ラースは聞こえた名前に、思わず声を上げた。
「ビックリした…ラース知り合いか?」
「ミリスなはずないだろう…だって」
呼び出したのはレニだ。
昨夜の女はレニに違いないのに。
冷たい汗が頬を伝う。
ラースは医務室に走った。
違っていてほしい。間違いであってほしい。
ノックもせずに扉を開き、ベッドに座っている幼馴染の顔を見つけた。
ラースに気づき、顔を背けるミリスの後ろ姿に。
彼女のうなじに歯型と鬱血痕を見つけ、ラースはへなへなとへたり込んだ。
王城のメイド伯爵令嬢のミリスの幼馴染である、騎士団所属のラースは、愛する幼馴染のために、レニを陥れた。
ミリスの想い人だと知り、上官であるイグナスを目で追い、彼の想い人に気づいた。
ミリスの側にいるメイド、レニに。
イグナスの視線は、ほんの一瞬彼女を捉え、目線を外して微笑む。
きっと、自分以外は気づいていないだろう。
(ミリスの為に)
人気の高いイグナスからの呼び出しなら応じるだろうと考えた。
ラースはイグナスの名を使って、レニに手紙を送った。
レニの純潔を奪ってしまおう、と。
ふしだらな令嬢だと知れば、イグナスは目を覚ますかもしれない。
呼び出した場所に居た女は、期待しているのかよそ行きの格好をしていた。
ふんっと心の中で笑う。
ミリスの話では、婚約者に一途だと聞いていたのに、イグナスの名でほいほい呼び出しに応じる女。
一途が聞いて呆れる。
声もかけずに、後ろから女を抱きしめ、ラースは事に及んだ。
(ミリスの幸せのために)
女は、騒ぎもせずラースに揺さぶられ続けた。
抵抗されることもなく、ラースの律動を受け続ける。
(ただの好き者かよ)
女のうなじに食いついて、しっかり事後のあとを残す。
ラースは幼馴染のために、上官の想い人を襲った。
翌日、城のメイドが暴行されていると噂が広がり、ラースは内心で焦った。
あの女、おとなしくしてたくせにまさか暴行などと騒ぎ立てたのかと、憤慨した。
「へぇ、誰?知ってる子かな」
噂している騎士仲間に聞き耳を立てる。
「医務室に連れて行かれたのは、ミリス?とか言う子らしい」
「ミリス!?」
ラースは聞こえた名前に、思わず声を上げた。
「ビックリした…ラース知り合いか?」
「ミリスなはずないだろう…だって」
呼び出したのはレニだ。
昨夜の女はレニに違いないのに。
冷たい汗が頬を伝う。
ラースは医務室に走った。
違っていてほしい。間違いであってほしい。
ノックもせずに扉を開き、ベッドに座っている幼馴染の顔を見つけた。
ラースに気づき、顔を背けるミリスの後ろ姿に。
彼女のうなじに歯型と鬱血痕を見つけ、ラースはへなへなとへたり込んだ。
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